シビックタイプRは納期未定、販売終了の可能性も! 代わりの輸入車4選
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:本田技研工業/トヨタ自動車/ルノー・ジャポン/フォルクスワーゲン/ビー・エム・ダブリュー/メルセデス・ベンツ日本
ホンダ シビックタイプRは、スポーツカー好きにとって長年の憧れのモデルですが、現在受注が停止しており、納車までの見通しが立っていません。シビックタイプR以外のシビックでは代替が難しいため、早めにクルマが欲しい場合や乗り替えたい場合は他の車種を選ぶしかないのが現状です。
そこで今回は、シビックタイプRの代わりに検討できる輸入車4選と、国産のライバル車の状況について詳しく紹介します。
ホンダ シビック/シビックタイプRとは?
現在のシビックの立ち位置
ホンダ シビックは現在、5ドアハッチバックのみのラインナップで、「スポーティでプレミアムなモデル」としての特別な立ち位置を占めています。運転の楽しさと実用性を兼ね備えており、ホンダの高性能技術を象徴する車種として位置づけられています。
販売台数は主力車種と比べて少ないものの、シビックはホンダのブランドイメージやスポーツ性を体現する役割を担っている重要なモデルです。
シビックタイプRとは
「シビックタイプR」は、シビックの中でも特に高い走行性能を誇るモデルです。2Lターボエンジンを搭載した前輪駆動のパフォーマンスカーで、ホンダの技術力とスポーティな走りを象徴しています。
特に走行性能を追求しており、シビックシリーズの中でも特別な存在として注目を集めています。
ホンダの主力車種に比べるとシビックの販売台数は少ない
ホンダの売上を支えている主力車種は、N-BOX、フィット、ヴェゼルといったコンパクトで実用的な車です。
これらの車がホンダの販売台数の大部分を占めており、シビックの月平均登録台数は2024年1〜8月で1242台と、N-BOXに比べてかなり少ない状況です。
シビックタイプRの受注状況・納期
シビックタイプRの納期について販売店に尋ねると、以下のように返答されました。
「タイプRは受注が長らく停止しています。生産予定台数の上限に達したからです。販売再開のメドも立っていません。キャンセルを待つお客様も多く、いつ買えるか分かりません。以前のNSXのように、多くのお客様が待っている状態で、生産が終わる可能性もあります」。
シビックタイプR以外のグレードの納期は早い
タイプR以外のシビックの納期については以下の通りです。
「ほかのグレードは、ハイブリッドのe:HEVを含めて、3〜4か月で納車できます。(2024年9月に実施された)マイナーチェンジで加わったRSも6〜7か月」とのことです。
シビックRSは改良された1.5Lターボエンジンと6速MTを搭載しているため魅力的ですが、価格は419万8700円に達します。
シビックタイプRは、最高出力や最大トルクがRSの約1.8倍に増えて、走行安定性も高められ、価格は499万7300円なので買い得です。シビックタイプRを諦めてRSを買うのは、ユーザーの気持ちに合わないでしょう。
シビックタイプRの代わりの国産車は存在する?
そこで、シビックタイプRの代わりとなる車を考えてみましょう。
トヨタ GRカローラ
まずはトヨタ GRカローラが候補に挙げられます。
GRカローラはカローラスポーツをベースに、直列3気筒1.6Lターボエンジンを搭載しており、304馬力を発揮します。
シビックタイプR(330馬力)にはわずかに劣るものの、GRカローラは4WDを搭載しており、優れた駆動力配分とハンドリング性能が魅力です。価格も525万円と、シビックタイプRに近い設定となっています。
ただし、GRカローラも2024年9月現在で受注停止中で、再開時期は未定です。そのため、現時点ではシビックタイプRの代わりの車にはなりません。
トヨタ GRヤリス
トヨタ GRヤリスは、ラリー競技の技術を反映させた高性能なスポーツカーです。
ベースはコンパクトカーのヤリスですが、専用設計のボディと、1.6L直列3気筒ターボエンジンを搭載し、最大272馬力を発揮します。軽量で4WDシステムを採用し、優れた加速力と高いハンドリング性能が特徴です。
市販車ながらレース向けに開発されたモデルで、走行性能を追求したドライビングを楽しむことができます。
しかし、GRヤリスについても「生産枠を使い切ったため、今は受注していません。受注の再開時期は未定です」と販売店は回答しています。
GRヤリスについては、定額制カーリースのKINTOであれば2〜3か月で納車されますが、契約期間を満了したら車両を返却せねばなりません。KINTOでも一定の改造は認められていますが制約はあり、購入とは明らかに違います。
以上の点を踏まえると、現状では国産車にはシビックタイプRの代わりとなる車はありません。
シビックタイプRの代わりの輸入車4選
そこでシビックタイプRの代替車種として有力な輸入車を4つ紹介しましょう。
ルノー メガーヌRS
輸入車では、まずルノー メガーヌRSがシビックタイプRの代替として挙げられます。
メガーヌRSは1.8Lターボエンジンで300馬力を発揮し、前輪駆動の設定であることはシビックタイプRと共通しています。
ドライバーとの一体感を重視したハンドリングは、コーナリング時に特にその魅力が感じられます。価格は559万円と、シビックタイプRに近いです。
ただし購入できる期間は限られ、販売店では以下の話が聞かれました。「ルノーメガーヌRSは既に生産を終了しており、新車として購入できる車両は国内にある在庫車のみです。2024年9月現在で、在庫車は残っていますが、今後、急速に減るでしょう」とのことです。
購入を検討している場合には早めに販売店に問い合わせてみると良いでしょう。
フォルクスワーゲン ゴルフGTI/ゴルフR
フォルクスワーゲン「ゴルフGTI」や「ゴルフR」も、シビックタイプRの代替候補です。
ゴルフGTIは、2.0L直列4気筒ターボエンジンを搭載し、安定性を重視した運転感覚が特徴のスポーティな走りを楽しめるホットハッチです。価格は549万8000円と、輸入車のスポーツモデルとしては手が届きやすい設定です。
快適な日常の使い勝手と、優れたハンドリングやパワーを両立しており、伝統的な前輪駆動のドライビングフィールが魅力です。
一方、ゴルフRは、さらに高い動力性能を持ち、4WDシステムを搭載したトップパフォーマンスモデルです。より強力なエンジンとトラクション性能で、GTIよりも高い走行安定性と加速力を誇ります。
ゴルフRはさらに高い動力性能を持ち、4WDを搭載しています。
販売店では「ゴルフRの詳細や価格は未定ですが、改良版が輸入されることは間違いないです」と述べています。詳細や価格は今後発表される予定です。
BMW1 シリーズ
BMW 1シリーズにも、2Lターボと4WDを搭載する「M1 35i xドライブ」グレードがあります。
価格は698万円と高めで、スポーツ性はさほど追求されていませんが、乗り心地は快適です。高速道路を長時間にわたってドライブするような使い方に適します。
メルセデス・ベンツ AMG A45 S 4マチック+
メルセデス・ベンツでは、Aクラスに「AMG A45 S 4マチック+」グレードが用意されます。2Lターボエンジンと4WDを搭載するスポーツモデルですが、価格は920万円ですからシビックタイプRの約2倍です。
まとめ
ホンダ シビックタイプRが受注停止中に生産が終了となる可能性もある中では、国内外で代替車種を検討することが重要です。
国内ではトヨタ GRカローラが候補に挙げられますが、こちらも受注停止の状況です。
輸入車ではBMW 1シリーズやAMG A45 S 4マチック+は高額であるため、予算に余裕のある方であれば選ぶ価値があります。
現実的にシビックタイプRの代わりになる車種は、ルノー メガーヌRSとフォルクスワーゲン ゴルフGTI&ゴルフRでしょう。
それぞれ独自の魅力と性能を持ちながら、価格帯や動力性能がシビックタイプRに近いことから、現実的な選択肢となります。
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