国産スポーティ高級セダン 徹底比較(1/4)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:茂呂幸正
「いつかはクラウン」のフレーズに代表されるように、いつの世も高級サルーンというのは、憧れの存在たり続ける。
世の中の景気が落ち込んでも、一定の層に愛用されているのは、街を走るクルマを見れば明らか。それもスポーティなモデルの人気が高まっている。
そこで今回は、フーガのモデルチェンジを機に、クラウン、レクサスGSという、スポーティな高級サルーン3台を比較したい。
2004年にセドリック/グロリアのあとを受けて登場したフーガは、2009年11月に2代目にスイッチ。改良型のプラットフォームを採用し、より個性的な内外装デザインを手に入れた。エンジンは3.7リッターと2.5リッターのV6。これに新世代の7速ATが組み合わされた。
さらに、ドライブモードセレクター、インテリジェントペダル、フォレストエアコンなどの新たな装備にも注目だ。今回は唯一のスポーティモデルである、370GTタイプSを持ち込んだ。価格492万4500円。
先代ゼロ・クラウンの後を受けた12代目クラウンは、2008年2月に登場。プラットフォームやパワートレインをキャリーオーバーし、従来と同じくロイヤルシリーズとアスリートが設定され、ハイブリッド以外に、3.5リッターと2.5リッターのV6エンジンが用意されている。
2010年2月のマイナーチェンジで、内外装のデザインを変更したほか、装備やバリエーションを見直すなど変更が行なわれた。今回の撮影車両は3.5アスリート“Gパッケージ”で、価格は559万円。
GSは2005年のレクサスの国内始動と同時にデビュー。途中、何度か改良が加えられて現在に至る。
ハイブリッド以外に、上にV8エンジン搭載モデルがあるが、V6を積むGS350の価格帯は552万円~633万円と、レクサスブランドとはいえ、上記2モデルに比べてそれほど極端に高いわけではない。今回の“バージョンI”の価格は593万円。
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