【比較】日産 新型スカイラインハイブリッド vs レクサス ISハイブリッド どっちが買い!?徹底比較(1/3)

【比較】日産 新型スカイラインハイブリッド vs レクサス ISハイブリッド どっちが買い!?徹底比較
日産 新型 スカイライン「350GT HYBRID Type SP」フロントイメージ 日産 新型 スカイライン「350GT HYBRID Type SP」リアイメージ 日産 新型 スカイライン「350GT HYBRID Type SP」 フロントエクステリア 日産 新型 スカイライン「350GT HYBRID Type SP」 リアエクステリア 日産 新型 スカイライン「350GT HYBRID Type SP」 サイドエクステリア 日産 新型 スカイライン「350GT HYBRID Type SP」 エクステリア・フロントビュー 日産 新型 スカイライン「350GT HYBRID Type SP」 エクステリア・リアビュー 日産 新型 スカイライン「350GT HYBRID Type SP」 LEDヘッドランプ 日産 新型 スカイライン「350GT HYBRID Type SP」  日産 新型 スカイライン「350GT HYBRID Type SP」 エンブレム 日産 新型 スカイライン「350GT HYBRID Type SP」 画像ギャラリーはこちら

「インフィニティ」vs「レクサス」

日産 新型 スカイライン「350GT HYBRID Type SP」フロントイメージ日産 新型 スカイライン「350GT HYBRID Type SP」 エンブレム

ハイブリッドカーとして登場し、話題となった「日産 新型スカイライン」。

新型スカイラインハイブリッドには、これまで付けられていた「NISSAN」エンブレムは採用されず、海外で展開している日産の上級車ブランド「INFINITI」エンブレムが付けられて登場した。

新型スカイラインハイブリッドは、海外では「インフィニティQ50」として販売されているため、“インフィニティ”の日本国内におけるブランド力を高めるためのようだが、スカイラインが日産の看板車種としての位置付けを放棄したようにも受け取られる。違和感が拭えない。

背景にあるのは、日本における「セダンビジネスの難しさ」だろう。1989年に3ナンバー車の税制不利が解消されると、各メーカーともにセダンを大型化して海外モデルと統合させた。単に3ナンバー車にするだけでなく、クルマ造りまで海外を向いたからセダンの需要が冷え込んだ。

なので、セダンの衰退は自業自得だが需要の回復に苦労している。インフィニティのエンブレムは、暗中模索の結果でもあるだろう。日産もスカイラインをどう扱えば良いのか、悩んでいるのだと思う。

対するトヨタは、日産の「インフィニティ」に相当する「レクサス」ブランドを2003年より日本で展開している。レクサスのエンブレムを付けても筋が通っており、「スカイライン」にもかかわらず「INFINITI」のエンブレムが付いている、といった曖昧さはない。

だが、クルマ好きとしては生み出されたセダン達に「罪はない」と考えたい。狙っている市場は海外でも「渾身のクルマ造りが施された日本車」であることに変わりはないからだ。

レクサス 新型「 IS」

ということで、今回は「日産 新型スカイラインハイブリッド」と「レクサス ISハイブリッド」を比べてみよう。

「スカイラインなら、ライバル車はレクサスGSでは?」という見方もあるが、実はスカイラインハイブリッドは意外にも「価格が安い」。主力の「350GT ハイブリッド タイプP」は、数々の安全装備を充実させながら500万2,560円だ。

いっぽう、レクサス GSは最も安いGS250でも520万円を超えてしまう。そこで「レクサス IS 300h」を取り上げる。標準仕様の車両価格は「493万7,143円」だから、ほぼ同額。「インフィニティ vs レクサス」のハイブリッド車同士の対決となる。

日産 新型スカイラインハイブリッド vs レクサスIS -エクステリア対決-

まずは「日産 新型スカイラインハイブリッド」と「レクサス IS」の外観から比べてみよう。

ボディサイズを比べると、スカイラインハイブリッドがISに比べて「125mm」長く、「10mm」広く、「10mm」高い。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)もスカイラインハイブリッドが「50mm」上まわっている。

一見、スカイラインハイブリッドが大柄に感じるが、大きく異なるのは「全長」だ。

視界は最近のセダンに多いパターンで、スカイラインハイブリッド、ISのいづれもウィンドウの下端が高くクルマに潜り込んだ印象を受ける。両車ともに、特に後方視界(真後ろと斜め後ろも)が悪い。購入する前に、縦列駐車や車庫入れを試しておこう。

その上で優劣を付けると、全長の短いISが扱いやすい。小回り性能も、ISの最小回転半径は「5.2m」と小さいが、スカイラインハイブリッドは「5.6m」と大きく、ISが有利だ。

日産 新型 スカイライン「350GT HYBRID Type SP」 フロントエクステリア日産 新型 スカイライン「350GT HYBRID Type SP」 リアエクステリア日産 新型 スカイライン「350GT HYBRID Type SP」 エクステリア・フロントビュー日産 新型 スカイライン「350GT HYBRID Type SP」 エクステリア・リアビュー日産 新型 スカイライン「350GT HYBRID Type SP」 サイドエクステリア
レクサス 新型「 IS」 フロントエクステリアレクサス 新型「 IS」 リアエクステリアレクサス 新型「 IS」 エクステリア・フロントビューレクサス 新型「 IS」エクステリア・リアビューレクサス 新型「 IS」 サイドエクステリア

日産 新型スカイラインハイブリッド vs レクサスIS -インテリア対決-

日産 新型 スカイライン「350GT HYBRID Type SP」インテリア・インパネ日産 新型 スカイライン「350GT HYBRID Type SP」 リアシートレクサス 新型「 IS」 インテリア・インパネレクサス 新型「 IS」リアシート

内装の質感は、互角。ISはATレバーが収まるセンターコンソール付近が繁雑。スイッチの操作性は、スカイラインハイブリッドがインパネ中央の左端まで手を伸ばす必要が生じるものの、大差はない。

フロントシートの座り心地は、両車ともに満足できる。スカイラインハイブリッドはバックレストの形状を工夫して、背骨の曲がり方に沿ってサポートする。肩まわりの押さえ方も良好だ。ISも不満はなく、座り心地にボリューム感を持たせたが、体のホールド性はスカイラインハイブリッドが少し勝っている

リアシートは両車とも天井が低めのセダンなので、座ると腰が落ち込む。この傾向は、ISが少し強めだ。

その代わり、頭上の空間は全高が10mm低いにも関わらずISのほうが若干余裕がある。座面とバックレストの造りは、フロントシートほど柔軟ではないが不満も感じない。大腿部のサポート性は、腰の落ち込み方が少ない分だけスカイラインハイブリッドが優れている。ISは少し浮いた感じだ。

リアシートに座った同乗者の膝先空間は、身長170cmの大人4名が乗車して、両車とも握りコブシ2つ少々。空間的には十分だが、腰が下がって足が前に伸びるから、リアシートは両車ともにゆったりした座り心地とはいい難い。フロントシートの下に足が収まりにくいのも共通の欠点だ。特にスカイラインハイブリッドは、全長とホイールベースが長いので、もう少し余裕が欲しいところだ。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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