日産 新型スカイライン vs トヨタ クラウンアスリート どっちが買い!?徹底比較(1/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:日産自動車株式会社/和田清志/茂呂幸正
曲がり角に差し掛かっているセダンに、注目のモデルが登場!
先ごろ開催された『第43回 東京モーターショー2013』には、市販を前提にしたいくつかの車両が出品された。その顔ぶれを見ると、セダンは寂しい限りだ。注目を集めたのは、トヨタならミニバンの新型「ノア」&「ヴォクシー」、ホンダはSUVの「ヴェゼル」、スバルはワゴンの「レヴォーク」といった具合で、現実味のあるセダンは日産の次期「ティアナ」くらい。今では新車として売られるクルマの約40%が軽自動車で、残りの20~25%はコンパクトカーという状況だから、セダンも曲り角にきている。
このような状況の中で注目されるのが、2013年11月11日に発表された新型スカイラインだ。詳細は発表当日に掲載された「日産 新型スカイライン(ハイブリッド) 新型車解説 [2013年フルモデルチェンジ]」をご覧いただきたいが、新型スカイラインは、V型6気筒の3.5リッターエンジンをベースにしたハイブリッド専用車として登場した。ノーマルエンジンは日本仕様の開発が間に合わず、先代V36型のV6 2.5リッター「250GT」を継続的に売る。
新旧モデルを併売するあたりは、日本のユーザーとして少々割り切れない気持ちを抱く。北米で売られるインフィニティQ50には、ハイブリッドと併せて3.7リッターのノーマルエンジンも用意され、品ぞろえが完成しているからだ。
加えて前出の新型車解説でも述べたように、日本で売るスカイラインにもインフィニティのエンブレムが付く。スカイラインの名声を再び高めたいと暗中模索した結果だろうが、中途半端な印象は拭えない。「インフィニティ・スカイライン」としてのブランド表現が現時点では見えず、ユーザーを納得させるには程遠い状況だ。購入できる時期も遅く、発表は2013年11月なのに「発売」は2014年2月末になる。
意外にライバル車がいない!?
曖昧にスタートした感じの新型スカイラインだが、クルマそのものは注目に値する。価格も同様だ。日産は「新型が高価格だから250GTを残した」というが、V型6気筒の3.5リッターエンジンをベースにしたハイブリッドを搭載し、カーナビも標準装着して、350GTハイブリッドが449万6100円ならば割高ではない。先代型の370GTタイプSも、ノーマルエンジンで409万5000円だった。
そこでライバル比較となったが、今回は比較相手を決めるのに悩んだ。エンジンの排気量がピッタリなのはレクサス「GS450h」だが、車両価格は最廉価仕様でも704万円。スカイラインは衝突回避の支援機能などを備えた最上級の350GTハイブリッドタイプSPでも526万4700円だから、車両価格が吊り合わない。日産「フーガハイブリッド」はもう少し安いが、身内同士で比べても仕方ない。クリーンディーゼルターボのマツダ「アテンザXD」は、Lパッケージでも348万2500円だから逆に安すぎる。ホンダ「アコードハイブリッド」も同様で、スポーティー指向ではないからクルマの性格も違う。本来のライバル車はトヨタ「マークX」だが、ハイブリッドやディーゼルはなく、最上級グレードでも390万円だ。
こう考えると新型スカイラインは意外にライバル車がいない。隙間を突いたような価格帯に位置しており、上手に売れば、日本車からBMW「3シリーズ」やメルセデス・ベンツ「Cクラス」に代替えするユーザーを引き付けられるのではないか。ならばやはりインフィニティのエンブレムは不要だろう、などと考えた。
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