日産 新型スカイライン vs トヨタ クラウンアスリート どっちが買い!?徹底比較(3/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:日産自動車株式会社/和田清志/茂呂幸正
【新型スカイライン vs クラウンアスリート 走行性能対決】
走行安定性と乗り心地は、新型スカイラインについては未試乗だからインフィニティ「Q50」の評価になる。開発者によると「足まわりの設定は世界共通で日本独自の変更は施さない」とのことだった。
そこを踏まえていえば、スカイラインはLサイズセダンとしてはかなり良く曲がる。ボディは大柄だが、峠道を機敏に走れそうだ。その代わり、旋回中に不用意にアクセルを閉じたりすると、相対的に後輪の接地性が削がれやすい。それでも基本性能は高く、不安を感じることはないが、今日のクルマの足まわりとしては個性的だ。
その点、クラウンアスリートの設定は一般的。スポーティー指向のグレードで標準装着されるタイヤは17インチ、オプションでは18インチも選べるが、特に機敏に曲がる印象ではない。だからといって動きの鈍さも感じさせず、走行安定性を重視した扱いやすい仕上がりだ。
乗り心地は両車ともLサイズセダンでは少し硬く感じる。重厚感はスカイラインが少し勝るが、クラウンアスリートにも不快感はなく、両車ともバランス良く仕上げた。
【新型スカイライン vs クラウンアスリート 装備・機能対決】
装備は両車とも充実するが、スカイラインは設計が新しい分だけ安全装備も進化している。ミリ波レーダーを使った衝突回避の支援機能は、時速約60kmの走行中でも緊急自動ブレーキによる衝突回避が可能としており、2台先を走る車両の挙動まで読み取る。2車線道路などで後方から接近する車両も検知して、警報を発することも可能だ。カメラの併用で車線逸脱時にも警報を与え、並走車両がある状態でレーンチェンジを開始した時を含め、元の車線に引き戻す制御を行う。クラウンアスリートもミリ波レーダー方式の衝突回避支援機能を用意するが、スカイラインの方が機能は充実する。
以上の比較内容から判断すると、新型スカイラインはハイブリッドでもスポーティー指向が強く、クラウンアスリートはLサイズセダンとしての快適な居住性も備わり、バランス型の商品に仕上げた。運転する楽しさを含めた走行性能を重視するならスカイライン、4名乗車時の滑らかで快適な移動を大切にするならクラウンアスリートという選び方が成り立つ。
そして車両価格は同等なのに、スカイラインにはV6エンジンをベースにした高性能なハイブリッドシステムが搭載され、安全装備も先進的。機能や装備と価格のバランスから判断すれば、新型スカイラインの方が買い得だろう。
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