トヨタ 新型クラウンVSメルセデス・ベンツ Eクラス どっちが買い!?徹底比較(1/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
【トヨタ新型クラウン vs メルセデス・ベンツ Eクラス ~上級Lサイズセダンの魅力を徹底比較~】
「一強他弱」。後輪駆動を採用する上級Lサイズセダンの中で、新型クラウンの人気はダントツだ。販売面では、日産のフーガ、レクサスのLSやGSといったセダンを大きく引き離している。
となれば比較対象の車種も選びにくい。ボディサイズやエンジンの排気量だけで決めると、マトはずれの比較記事になる。クラウンは人気の面では実質的にライバル不在だ。
しかし、輸入車まで含めると話は違ってくる。最近は輸入車の割高感が薄れ、小排気量のエンジンにターボを装着することで、燃費性能も向上した。
特に注目されるのがエコカー減税の対応。ベースになる平成27年度燃費基準はさまざまな問題を抱え、かなり身勝手な制度になる。そこにドイツ製のセダンが切り込み、50/75%の減税や免税(100%の減税)を勝ち取った。
対する日本の上級Lサイズセダンは、大半が減税の対象外。ドイツ車は概してボディが重く、平成27年度燃費基準との相性が良いことは事実だが、それにしても日本の制度だ。ドイツ車が減税され、日本車の該当車種が少ないのは情けない。
この「減税」の観点から見ても、新型クラウンは注目されている。ハイブリッドをラインナップに加え、現行型はベースとなるエンジンを先代型のV型6気筒の3.5リッターから直列4気筒の2.5リッターに変更。価格は約70万円安くなり、JC08モード燃費は14km/Lから23.2km/Lへと飛躍的に向上した。ノーマルエンジン車にはアイドリングストップすら装着されない情けない状況だが、ハイブリッドに限れば燃費性能は優れている。エコカー減税でも免税の対象に含まれる。
主力となるグレードは、HDDナビなどを標準装着したハイブリッドのロイヤルサルーンか、アスリートS。車両価格は両車ともに460万円だ。
ライバル車も燃費性能の優れたドイツ車から選びたい。クラウンは日本を代表する上級セダンだから、ライバル車はメルセデスベンツが妥当。ボディサイズを考えればEクラスだ。E250ブルーエフィシェンシーが595万円で用意され、減税は50%になる。
価格はE250が135万円高い。それだけの価値があるのか、比較チェックで探ってみよう。
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