N BOX vs N BOXプラス 買うならどっち!?徹底比較(1/2)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
絶好調のホンダ N BOXへ新たにラインナップされた「N BOX+(プラス)」
人気の高い「ホンダ N BOX」をベースに、荷室に変更を加えて積載性と使い勝手の向上を図ったのが「N BOXプラス」である。ベース車のN BOXも、燃料タンクをフロントシートの下に搭載して床が低く抑えられており居住空間と荷室は広いが、N BOXプラスになれば(FF軽乗用車では)最大級の荷室容量となる。
N BOXプラスでは荷室後部の床面がスロープ状に傾斜しており、荷物を積み込みやすい。さらに、車内をベッドスペースにアレンジしたり荷室を上下に二分割したりすることも自由自在だ。
「N BOX」と高機能な荷室を持つ「N BOXプラス」、どちらがお買い得なのかを探ってみたい。
また、床を水平にできる「マルチボード」を装着すれば、一般的な軽自動車と同様にフラットな荷室として使うことが出来る。この時は、荷室の下側のスロープ部分はアンダーボックスとなる。
ただしリアゲートを開いた状態では、スロープ部分に置いた荷物が車外に滑り落ちやすい。そこでエンドボードを垂直に立てるのだ。
マルチボードを上段に水平配置すれば、アンダーボックスの容量が拡大。この状態でリアシートを畳んでフロントシートのバックレストを後ろに倒せば、車内をフラットなベッドスペースに変更できる。
少人数で「車中泊」する時は、荷物がアンダーボックスに収まり、車外に放置することなく就寝が可能になるなど、使い勝手が優れている。以上のような機能はベース車のN BOXには備わらず、N BOXプラスのメリットだ。
しかし、逆にN BOXの方が優れている点もある。
それは荷室の造りがシンプルなこと。N BOXプラスでは、荷室後部の床に傾斜が付き、水平を保つ時にはマルチボードを装着する。マルチボードを下段に装着した時の路面からの高さは580mmだ。
一方、N BOXであれば、当然ながらボードを装着しなくても床は水平でフラット。路面からの高さは前述のように480mmだ。つまり「傾斜のない真っ平らな広い荷室を確保する」ことを条件にすれば、N BOXの方が床が100mm低く、段差もなくて使いやすいのである。
N BOXプラスの荷室には多彩な機能が備わるが、その分だけ基本となる積載性が削がれた面もある。荷室の機能のすべてにおいて、N BOXプラスが優れているわけではない。
【ホンダ N BOX vs N BOXプラス 居住性対決】リアシートの居住性か、ラゲッジルームの使い勝手か
インパネデザインやフロントシートについては、N BOX、N BOXプラスとも機能的な違いはないが、リアシートが異なる。
リアシートは取り付け位置が異なり、N BOXプラスの方が前寄りだ。N BOX、N BOXプラスともリアシートのスライド機能を持たず、N BOXプラスでは荷物の積載性に重点が置かれている。
そこで、取り付け位置を前に寄せて4名乗車時でも630mmという奥行の荷室を確保した。
従って、リアシートの足元空間を比較すると、取り付け位置が前に寄る分だけN BOXプラスが狭い。前後席に座る乗員のヒップポイント間隔は、N BOXは軽自動車で最大の1150mmだが、N BOXプラスは1000mm弱(ホンダではフィットと同程度と説明している)。着座位置の高さが適度だからN BOXプラスのリアシートも窮屈ではないが、4名乗車時の足元空間を比べればN BOXが広い。
バックレストの造りも異なり、G・Lパッケージを選択すると、N BOXのリアシートにはセンターアームレストが備わるが、N BOXプラスでは装着されない。
リアシートのヘッドレストも違う。N BOXは上下にスライドするタイプ。リアシートに乗員が座らない時、押し込んだ状態にしておけば後方の視界を確保しやすい。畳む時も引き抜く必要はない。対するN BOXプラスは固定式。中央に穴を開けたが後方視界が若干妨げられ、リアシートを畳む時は引き抜く必要がある。
以上のように、リアシートの足元空間の広さ・快適性・アレンジのしやすさでは、N BOXプラスよりもN BOXが勝っている。
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