軽トラにもスマホ連携のディスプレイオーディオやスマートキーが備わる時代! ダイハツが「ハイゼットトラック」に大規模なマイナーチェンジを実施

  • 筆者: 永田 恵一
  • カメラマン:茂呂 幸正・ダイハツ工業
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ダイハツは、軽トラックTOPシェアを誇る「ハイゼットトラック」をマイナーチェンジし、2021年12月20日(月)より発売を開始した。新型は、装備面を大幅に充実させ、スマートフォンと連携するディスプレイオーディオやスマートキー、進化した先進運転支援機能などを搭載。2ペダルモデルには、FR(後輪駆動)の商用車プラットフォームで初のCVT(自動無段変速機)を採用し、燃費性能も大幅に向上させた。大幅に進化を遂げた新型ハイゼットトラックの詳細について、軽トラックの保有歴もある自動車ライターの永田 恵一氏がレポートする。
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  1. 現在軽トラックを生産するメーカーはダイハツとスズキの2社のみ! TOPシェアはダイハツ ハイゼットトラックだ
  2. デビューから7年で実施された大規模なマイナーチェンジは見た目以上に中身が進化していた!
  3. FR(後輪駆動)軽トラックのプラットフォームで初のCVT(自動無段変速機)を採用! 先進運転支援機能もさらに進化
  4. ユーザーが望む「かゆいところ」に手が届いた充実の進化を遂げた新型ハイゼットトラック

現在軽トラックを生産するメーカーはダイハツとスズキの2社のみ! TOPシェアはダイハツ ハイゼットトラックだ

農業や林業、漁業といった第一次産業や、宅配便、ネット通販などの小口配送業に使われる軽トラックと軽商用バンは、2020年に軽トラック/約17万5000台、軽商用バン/約20万7000台が販売され、地味ながら大きな市場だ。

現在軽トラックはホンダ以外、軽商用バンは国内の全乗用車メーカーがOEMを含め販売している。本家となる車種は、軽トラックがダイハツ ハイゼットトラックとスズキ キャリイ。軽商用バンはダイハツ ハイゼットカーゴ、スズキ エブリイ、ホンダ N-VAN。かつてに比べれば規模は縮小しているが、それぞれの単一車種での販売トップは、ハイゼットトラックとハイゼットカーゴで、共にダイハツブランドが優勢である。

という背景の中、2021年12月20日(月)にハイゼットトラックはマイナーチェンジ、ハイゼットカーゴとその乗用ワゴンだったアトレーが17年振りにフルモデルチェンジされた。

ここではハイゼットトラックのマイナーチェンジの内容について、軽トラックとしては孤高の存在だったスバル自社製時代のサンバーのオーナーだった筆者が紹介していく。

デビューから7年で実施された大規模なマイナーチェンジは見た目以上に中身が進化していた!

フルモデルチェンジした軽バンのダイハツ アトレー/ハイゼットカーゴとは異なり、新型ハイゼットトラックはマイナーチェンジのため基本構造は変わらない。現行型ハイゼットトラックのフルモデルチェンジは2014年で、デビューから7年を経て大規模な改良を施した。

エクステリアでは、上級グレードのエクストラに付くメッキグリルの変更が目立つ程度。

しかし対照的に、インテリアは大きく進化した。特に上級グレード「エクストラ」には電動格納ミラー、プッシュボタンスタートが付き、標準グレードのスタンダード含め、6.8インチおよび9インチのスマホ連携ディスプレイオーディオ、バックカメラとカメラ式ルームミラーのセットとなる視界補助パックのメーカーオプション設定といった、これまで軽トラックでは見られなかったほどの装備内容の充実ぶりに驚く。

軽トラックも装備内容が充実するのは歓迎ながら、エクストラは標準ボディの5速MT+2WDで113万3000円と、価格アップも心配になる。12月20日に都内で行われた発表説明会にて、新型ハイゼット/アトレーシリーズの開発担当者に聞くと「エクストラはハイゼットトラック全体の40%を想定している」とのことだった。

実用オンリーな使い方に加え、快適性や利便性も重視するユーザーに向け、軽トラの装備や機能の充実が図られている

ハイゼットトラックには、キャビンを拡大し前席後方のスペースを設けることで、前席のリクライニング幅を広げ、車内の荷物置き場も持つ「ハイゼットトラック ジャンボ」を1980年代から設定している。

現行型のハイゼットトラック ジャンボは、マイナーチェンジ前のモデルではハイゼットトラックの約20%を占める柱に成長していたこともあり、マイナーチェンジ後は、ジャンボが占める割合の向上を見込んでいるという。

この2点からは軽トラックの使われ方も実用と乗用車代わりと、二極化が進んでいることを強く感じた。

なお、マイナーチェンジ後のハイゼットトラックも、荷台は広さなど変わっていないが、LEDの作業灯がエクストラに標準装備となった。スタンダードには、LEDヘッドライトとフォグランプなどとのセットとなるLEDパックという形でメーカーオプション設定される。

FR(後輪駆動)軽トラックのプラットフォームで初のCVT(自動無段変速機)を採用! 先進運転支援機能もさらに進化

パワートレインでは、NA(ノンターボ)のみというエンジン設定は不変だが、2ペダル車が従来の4速ATから、FRプラットフォームの軽トラックとしては初となる新開発のCVT(自動無段変速機)となったことが最大の変更点だ。

2ペダル車がCVTとなったのは、2022年度から商用車にも課せられるCAFE(Corporate Average Fuel Efficiency:企業別平均燃費規制)クリアのための燃費向上という理由が大きい。カタログに載るWLTCモード総合燃費は、2ペダルの2WD同士でマイナーチェンジ前の13.2km/Lから16.5km/Lと大幅に向上した。

また、シームレスかつ変速幅の広いCVT化で、加速力と巡行中のエンジン回転数低下により、走行時の静粛性も大きく向上しているに違いない。

なお、軽トラックも年々2ペダル率が高まっており、マイナーチェンジ後のハイゼットトラックではCVTの比率を60%と想定しているそうだ。

CVT車には電子制御の3モード式4WDシステムを新採用

軽トラックにとって4WDは、田んぼのあぜ道など、舗装されていない悪路を走行する農業の用途などでは必需品である。新型ハイゼットトラックの4WDモデルは、トランスミッションに応じてシステムが異なる。

新設されたCVT車には、2WD、4WDオート、4WDロックの3モードを持つ電子制御タイプが採用された。いっぽうで5速MT(マニュアルトランスミッション)車は、従来通り切り替え式のパートタイム4WDとなっている。

先進運転支援機能“スマアシ”も乗用車同等の最新バージョンに

衝突回避支援ブレーキ機能(いわゆる自動ブレーキ)をはじめとする先進運転支援システムについては、ほとんどのグレードに、周囲の情報収集にステレオカメラを使ったスマートアシスト(スマアシ)の最新版が付く。

新型ハイゼットトラックの衝突回避支援ブレーキは夜間の歩行者にも対応。運転支援システムも、軽トラック初となる車線逸脱抑制機能や、MTにも前後誤発進抑制機能が備わるなど、充実した内容となっている。

ユーザーが望む「かゆいところ」に手が届いた充実の進化を遂げた新型ハイゼットトラック

ダイハツ 新型ハイゼットトラック新型ハイゼットトラックのボディタイプは、後部スペースを持つジャンボと、標準ボディ、標準・ハイルーフの3タイプ。グレードはそれぞれ、上級のエクストラと標準のスタンダードに大別される。

標準ボディ+標準ルーフには、農業での使用を想定した4枚リーフスプリング、リアのデフロック機構などが付く農用スペシャル、パワートレインは、全グレードに2WDと4WD、MTとCVTが設定される。

現行型のダイハツ ハイゼットトラックは、マイナーチェンジ前からオレンジをはじめとした明るいボディカラーも選べるカラーパックなどのパッケージオプションもセールスポイントだった。マイナーチェンジ後の新型モデルも、前述のディスプレイオーディオなども含め豊富なラインナップが揃う。またダンプや冷凍車など、多様な用途に応じた特装車も数多い。

さらに、軽トラックの荷台を用いた移動販売を容易にスタートできる「Nibako(荷箱)プロジェクト」も、2022年より始動する予定。こちらについては、機会があれば改めてご紹介しよう。

新型ハイゼットトラックは、特にエクストラのパッケージオプションを含めた充実した装備内容など、全体的にかゆいところに手が届く、ソツのない商品力の高い軽トラックに進化している。今後も、軽トラック業界をリードしていきそうだ。

[筆者:永田 恵一/撮影:茂呂 幸正・ダイハツ工業]

ダイハツ/ハイゼットトラック
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新車価格:
90.2万円260.7万円
中古価格:
15.4万円470.3万円

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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

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監修者なかの たくみ (MOTA編集長)

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