シーマ生産終了で振り返る! Y31グロリアや初代セフィーロ、C33ローレルなど日産の懐かしのセダン3選

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日産は、バブル期の高級車ブームをけん引するなどした同社の代表的な高級セダン「シーマ」の生産を2022年夏にも終了すると明かした。ここでは、そんな日産の懐かしのセダン3選をお届けする。

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  1. 日産 7代目セドリック/8代目グロリア[Y31型]
  2. 日産 初代セフィーロ[CA31型]
  3. 日産 6代目ローレル[C33型]

日産 7代目セドリック/8代目グロリア[Y31型]

まず最初に紹介するのは、1987年6月に発売された7代目セドリック/8代目グロリア(Y31型)。それまでの日産の高級乗用車セグメントに欠けていた「ドライビングの楽しさ」を強く追求したモデルだ。

その性格をよく表すのが、従来からの「ブロアム」に加えて新設定された「グランツーリスモ」シリーズ。 セドリック/グロリアとして初採用の4輪独立懸架やDOHCエンジンなどの優れたハードウェアによって格段に高められた走行性能は、当時の高級車市場に新鮮な驚きをもって迎えられた。

特に、このクルマに積まれた2L V型6気筒DOHCターボエンジンの「VG20DET型」はフリクション(抵抗)の少ないセラミックターボを日産で最初に採用した高性能パワーユニットで、このY31型グランツーリスモに初搭載され、初期型で185ps、 1989(平成1)年からの後期型では210psを発生した。

日産 初代セフィーロ[CA31型]

続いて紹介するのは、1988年に登場した初代セフィーロ(A31型)。元々はS13型シルビアの4ドア版として設定される予定だったが、セフィーロの名が与えられ登場。5ナンバーサイズの4ドアセダンで、糸井重里氏が考案した「くうねるあそぶ」のキャッチコピーや、井上陽水氏出演のCMが印象的なモデル。

デザインは、後にアウディのシングルフレームグリルを生み出す和田智氏が担当。細めのピラーが上品な印象を与える6ライトウィンドウを採用し、横長な前後のライトまわりがワイド感を与えている。

また、フロントヘッドライトには、S13シルビアではオプション設定されていたプロジェクター式ヘッドライトが標準装備されている。

エンジン・サスペンション・トランスミッション・内装生地・内装色・外装色などを好み組み合わせて注文できるセミオーダーメード方式の「セフィーロ・コーディネーション」が採用され、その組み合わせは810通りにもなる。

あくまで庶民的な5ナンバー4ドアセダンでありながら、オーナーの要望に応え、さらにメーカーの独自性を盛り込んだ初代セフィーロは、まさにバブル期の日産を象徴する1台だ。

日産 6代目ローレル[C33型]

最後に紹介するのは、1989年1月にデビューした6代目ローレル(C33型)。

5ナンバーサイズの枠をいっぱいまで使ったボディサイズで、大人4人が乗車するには少し狭いものの豪華な内装とハードトップを備えたモデル。

エクステリアのデザインは、保守的で上品な大人しい印象だが、インテリアは、本物の木材を使った本木目クラスターが装備され、インパネにもシートと同じトリムを貼る凝りよう。シートは、オフホワイトの本革や焦げ茶色のエクセーヌ(アルカンターラ)が与えられ、その豪華なインテリアはシーマやセドリックを上回るほどだった。

エンジンは、直列4気筒と直列6気筒ガソリンエンジン、直列6気筒ディーゼルエンジンが設定され、ターボエンジンもラインナップ。走りの日産らしい軽快で元気な走りが特徴だ。

日産は当時、スポーティ路線のR32スカイライン、趣味性の強いA31セフィーロ、そして、高級路線のC33ローレルという、全く違うボディとキャラクターを持たせた3台体制で、絶対王者トヨタマークII(GX81系)3兄弟に対抗した。

ここまで、3台の懐かしの日産セダンを振り返ってきた。自動車の電動化が進み、現在日産でもe-POWER搭載モデルや、EV(電気自動車)に力を入れているが、果たして今後はかつてのような人気モデルは登場するのか? 今後の展開にも期待したい。

[筆者:望月 達也(MOTA編集部)]

日産/セドリック
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望月 達也(MOTA編集部)
筆者望月 達也(MOTA編集部)

1984年生まれ。埼玉県出身。週末はサッカーや自転車でツーリングなど体を動かすことが大好きな1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから10余年、乗り換えに悩むユーザーの目線に立ったコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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