ホンダ N-VAN購入徹底ガイド|人気コンパクトSUVの値段や燃費、グレードの違いを徹底解説
- 筆者: オートックワン 編集部
ホンダ N-VAN モデル概要
N-VANは2018年7月にデビューした軽バンです。
ベースとなっているのは同社のN-BOXですが、主に商用ユースを想定しており、軽自動車のボディサイズ枠を最大限駆使した積載量、そして荷物の積み下ろしを容易にする助手席側のピラーレスドアが大きな特徴です。
自転車や小型バイクを積めるほか、フラットなフロアは車中泊にも適しているので、商用に限らずアクティブ派のユーザーにもおすすめの一台です。
ちなみに同社がかつて販売していた商用軽バンであるアクティバンの、事実上の後継車という位置づけです。アクティはエンジンをキャビン床下に積むミッドシップ車でしたが、N-VANはFFのため、フロアが低くフラットであるという違いがあります。
>>詳しくはコチラ:ホンダ 新型N-VAN(エヌバン)7月13日発売!仕事も趣味にも使える軽商用バン、価格は126万円から
ホンダ N-VAN 主要スペック
N-VANの主要諸元(スペック)と価格は以下の通り。
ホンダ 新型N-VANの主要スペック | |
---|---|
グレード | L Honda SENSING |
駆動方式 | 前輪駆動(FF) |
トランスミッション | 無段変速オートマチック(トルクコンバーター付) |
価格(消費税込) | 134万1360円 |
全長 | 3395mm |
全幅 | 1475mm |
全高 | 1945mm |
ホイールベース | 2520mm |
車両重量 | 950kg |
乗車定員 | 2名(4名) |
最大積載量 | 350kg(4名乗車時は200kg) |
エンジン | 水冷直列3気筒横置 DOHC |
排気量 | 658cc |
最高出力 | 39kW(53PS)/6800rpm |
最大トルク | 64N・m(6.5kgf・m)/4800rpm |
燃費(JC08モード) | 23.8km/L |
ホンダ N-VANの改良・特別仕様車 最新情報
N-VANは発売してからの期間が短く、まだ大きな改良を受けていません。
発売後には、ホンダ系のアフターパーツブランドである無限からスポーティな内外装カスタムパーツが発売された他、荷物の整理やアウトドア、車中泊といったシーンで便利な後付パーツも発売されました。
ホンダ N-VANのボディサイズ
N-VANのボディサイズは下記のとおりです。
ホンダ N-VANのボディサイズ | |
---|---|
全長 | 3395mm |
全幅 | 1475mm |
全高(通常モデル) | 1945mm |
全高(ロールーフ仕様:+スタイル クール) | 1865mm |
ホイールベース | 2520mm |
ホンダ N-VANの外装(エクステリア)
N-BOXと似ているようで違う
▼左:N-VAN / 右:N-BOX
N-VANの外観はベースとなったN-BOXに似ていますが、よく見ると様々な違いがあります。
N-VANは積載性を優先して全高が高くなっており、N-BOXの1790mmに対して1945mm(ともにFF車、N-VANはハイルーフ車)と、約150mm高くなっています。この関係でルーフやピラーの形状にも違いが見られます。
またN-VANのボディ側面にはパネルが波打ったようなデザインが採用されていますが、これは初代アクティバンへのオマージュです。
好みや用途で選べるラインナップ
N-VANにはスタンダードなグレードであるG、Lの他に、丸目が特徴的な「+スタイル ファン」(写真左)、ロールーフ仕様の「+スタイル クール」(写真右)があり、好みや用途に応じて選ぶことができます。
ホンダ N-VANの内装(インテリア)
N-VANの内装は商用ユースを想定されているだけに、シンプルな作りに徹しています。シートをスライドさせたり倒したりする際に操作する部分がオレンジ色に塗り分けられており、識別しやすいというだけでなく、視覚的なアクセントになっているのが特長です。
助手席と後部座席は折りたたんでフロアに収納する想定で設計されているので、作りはシンプルで、長時間の乗車には不向きと言えます。
ホンダ N-VANの試乗インプレッション
±400kgの重量変動をする軽バンならではのセッティング
N-VANは背が高いためカーブ時のグラつきが気になるところですが、足回りのセッティングの工夫によりこれは最小限に抑えられています。
これは多くの軽バンユーザーによる利用状況を元に、積載量に±400kgの差があると想定、それに合わせてセッティングを煮詰めた事によります。この恩恵で空荷時にバンバン荷室が跳ねるようなチープさとは無縁で、荷物の量に関係なく乗り心地は一定しています。
ノンターボ車でも非力感は感じず
N-VANにはターボ車とNA車がありますが、NA車で非力さを感じるシーンは特にないようです。ちなみにこれは運転者+2名+100kgの荷物を積んだ状態での運転者の感想。坂を登るようなシチュエーションでも、古い軽自動車のような非力感は最小限に抑えられています。
しかし、急な坂の多い山間部や高速道路を走るシーンが多い方には、やはり余裕のパワーのあるターボがおすすめです。
ちなみにラインナップにはFFと4WD、さらにCVTの他に6速MTのモデルもラインナップされています。
>>詳しくはコチラ:ホンダ 新型N-VAN 試乗│誰もが子供の頃に思い描いた夢を実現してくれるクルマ
※自動車評論家 今井 優杏 氏による試乗レポート。
ホンダ N-VANの使い勝手
助手席フルフラット&ピラーレスドアで積載性大幅アップ
N-VANの助手席・後部座席は先述の通り、倒してフロアに格納することを想定した簡素な作りです。助手席と後部座席を格納すると一面フルフラットな空間が生まれ、最大で段ボール71個、ビールケース40個が積める広いスペースが生まれます。
助手席側のヘッドレストは折りたたみの際に取り外す必要がありますが、これは助手席側ドアポケット内に収納可能です。さらに助手席側の荷物が運転席足元に落下してペダル操作を邪魔することがないようパーテーションが設けられているなど、本格的にユーザー目線で設計されているのがわかります。
写真の通り助手席側の前後ドアには間に支柱がなく、開口部が広いのも嬉しい点です。
フルフラットだけじゃない! シートアレンジでも使い勝手アップ
後部座席は50:50の分割可倒式なので、片側に人が座って3人乗車+荷物という使い方もできます。
また後部座席を倒さない状態でも並の軽自動車より大幅に広い荷室が確保されているので、普段は乗用に、時々シートを倒して大きな荷物を積む、といった使い方も可能です。
豊富なアフターパーツで使い勝手を大幅強化
室内の荷物を整理・固定するためのアフターパーツも多数揃っているのも特長です。
これにより広い室内空間をより効率的に、かつ安全に活用することができます。写真のもの以外にもミニバイクを車内に積み込むためのスロープや荷物固定用のネットもあり、あらゆる利用シーンを想定されているのがわかります。
ホンダ N-VANのグレードとエンジン・燃費
N-VANのグレード構成はベーシックなGと装備充実のL(ともにエンジンはノンターボ、FF / 4WD、CVT / 6MT)、丸目が印象的な+スタイル ファン(ターボ / ノンターボ、FF / 4WD、CVT / 6MT)、ロールーフ仕様の+スタイル クール(ターボ / ノンターボ、FF / 4WD、CVT / 6MT)があります。GとLの違いはナビ装着用ベースマウントとホイールキャップの有無です。
なお自動ブレーキを含む先進運転支援装備のホンダセンシングは全グレードに装備されます。
N-VANの燃費は?
オートックワンではN-VANの実燃費を空荷時のほか、約100kgの荷物を積んだ状態で検証しています。実際の走行時の燃費は下記のとおりです。
ホンダ 新型 N-VAN実燃費レポート|結果まとめ | |||
---|---|---|---|
テスト車両 | N-VAN(空荷状態) | N-VAN(積載状態) | N-BOX(NA) |
パワートレイン | 660cc 直列3気筒 DOHC | 660cc 直列3気筒 DOHC | 660cc 直列3気筒 DOHC |
駆動方式 | FF(2WD) | FF(2WD) | FF(2WD) |
JC08モード燃費 | 23.8km/L | 23.8km/L | 27.0km/L |
実燃費:平均 | 19.5km/L | 18.8km/L | 19.6km/L |
実燃費:市街地 | 16.7km/L | 16.4km/L | 17.0km/L |
実燃費:郊外路 | 22.6km/L | 19.5km/L | 20.7km/L |
実燃費:高速道路 | 21.0km/L | 21.0km/L | 22.1km/L |
測定日 | 2018年9月 | 2018年9月 | 2017年9月 |
実燃費テストの様子は関連記事をご覧ください。
※自動車ライター 永田 恵一氏による記事。
※テスト車両のグレードはL Honda SENSING(NA車)です。比較のためN-BOXの実燃費データも掲載しています。
オプションパッケージ
N-VANには仕事やレジャーでの使い勝手をアップさせる様々なオプションパーツがラインナップされています。
例を挙げると助手席用簡易テーブルや車内用ライト、ルーフラックやハンガーポール、防水ラゲッジトレイやバイク積載用スロープといった具合です。またリアバンパーに外部電源入力キットを装備でき、これによりキャンプ場などで外部電源設備から電気を取り出し、エンジン停止中に車内で電気製品を使用することができます。
外装パーツもルーフキャリアやボディ保護パーツのほか、先に触れた無限パーツやステッカーも用意されており、自分好みの一台に仕上げることができます。
ホンダ N-VANのボディカラー
G / L(通常グレード)
- ルナシルバーメタリック
- スーパーホワイトII
+スタイル ファン
- プレミアムイエロー・パールII(+32,400円)
- プレミアムホワイト・パールII(+32,400円)
- シャイニンググレー・メタリック
- クリスタルブラック・パール
- ブリリアントスポーティブルー・メタリック
- プレミアムピンク・パール(+32,400円)
- ガーデングリーンメタリック
+スタイル クール
- プレミアムベルベットパープル・パールII(+32,400円)
- プレミアムホワイト・パールII(+32,400円)
- シャイニンググレー・メタリック
- クリスタルブラック・パール
- ブリリアントスポーティブルー・メタリック
- プレミアムピンク・パール(+32,400円)
- ガーデングリーンメタリック
▲左:プレミアムイエロー・パールII / 中:プレミアムピンク・パール / 右:ガーデングリーンメタリック
ホンダ N-VANの価格・エコカー減税優遇額
N-VANは最も安価なグレードが126.7万円(G・FF・CVT / 6MT)です。上級グレードの+スタイルシリーズはファン、クールともに156万円~となります。
N-VANのエコカー減税対象グレードは?
N-VANはG、LのCVT車がそれぞれエコカー減税に適合しています。減税率はFF車が重量税・取得税ともに免税、4WD車が取得税40%・重量税25%減税です。
6MT車はいずれも対象外となります。
ホンダ N-VANの維持費
N-VANは軽自動車なので税制上で有利になります。先の燃費レポートでも紹介したとおり燃費も良好なため、現状中~大型の商用バンを使用しているユーザーにとって、車両本体価格のみならず維持費面でも有利な選択肢になりそうです。
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