BMW 新型 1シリーズ 海外試乗レポート/西川淳(1/3)
- 筆者: 西川 淳
- カメラマン:BMW
正直にいうと、第一印象はそれほど良いものじゃなかった。むしろ、顔つきがちょっとブサイクに思えて「もうどうでもいいや」くらいに思っていた。もしボクが1シリーズオーナーであれば、「うちの方が格好よくて嬉しい」と思ったに違いない。
というわけで、「きっとフツウに成熟しただけだろう」と高をくくり、国際試乗会に参加するため、ドイツに向かったのだが・・・。ベルリン空港の特設会場で、オレンジや赤の新型1シリーズとじっくり向き合ってみれば、フォルムそのものは旧型よりずっと安定感があって、スポーティにみえることに気付き、だんだんと印象が変わり始めた。
長いホイールベースとワイドトレッド化にも関わらず、全高は以前と変わりなし。延びたぶんはリアドアの面積に相当するから、真横からのルックスも旧型以上にFRっぽい。ななめ後ろからみた踏ん張ったスタイルも好印象。“ちょっと見直したかも”と日本を発つ前より少しは前向きな気分になって、ふたつあるガソリン車グレードのうち、上級の118iスポーツ+Mスポーツサス18インチ仕様に乗り込んだ。
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