自動車メーカーのティザー広告ってどんな効果があるの?
- 筆者: 清水 草一
自動車メーカーのティザー広告ってどんな効果があるの?
最近、自動車メーカーによる、発表前の「ティザー広告」というのが多いような気がしますが、どういう効果があるんでしょうか?
ガバッと全部見せられるより、チラッと見えたほうが興奮するという男心を利用したものなんでしょうか?(きんちゃん)
其の疑問、MJブロンディがお答えいたします!
その通りです!
ティザーとは「じらし」のこと。男はじらされると燃えますよね。たとえばグラビアでも、丸見えより適度に隠れていた方が燃えてしまったりします。それと同じです。
男は最終的には、『エマニエル夫人』に出てきたエロオヤジのように、自分では行為に及ばずに若い者にまかせてそれを見て喜ぶ、みたいな境地まで行くようです。つまり人生経験が増せば増すほど、じらしやおあずけ行為が好きになっていくらしいのです。
ただし、じらしは、女性にも効きます。これは人間に共通したものなのです。
欲しいものがすぐに手に入らないと、「実際にはどうなんだろう」という興味が増します。じらされればじらされるほど、ダムが決壊した時のヨロコビは大きくなります。ま、あまりにもじらされると、もうどうでもよくなってしまったりするので、適度なレベルに抑えることも必要ですが。
広告における「じらし」は、第一義的には、商品に対する興味を増幅させることが目的です。人の興味は、じらすことによって確実に高まります。また、他にじらす商品が少なければ少ないほど、興味も高まります。
モテ男は、簡単に落ちる女にはだんだん興味を抱けなくなりますが、「落ちない」という理由だけで愛が深まってしまったりします。それと同じでしょう。
ただ、世の中がティザー広告だらけになると、じらされる方もそれに慣れてしまって、ウザいと感じるようになりますし、しかもじらされたあげく大した商品じゃなかったりすると、逆に怒りに変わったりします。
なので、広告する側としては、ティザー手法を使う場合は、ある程度新機軸を盛り込んだ驚きのある商品に使うケースが多くなっています。
MJブロンディの「ひとりごと」
国産車では、1988年に日産セフィーロが使ったのが最初と言われています。
その後、当たり前のようにティザー手法が使われるようになりました。近年は、マクドナルドやソニーのVAIO、任天堂のWiiなどで展開されたのが注目を集めましたね。
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