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自動車用語 2010/9/29 10:07

日本のクルマ作りのコンセプトやポリシーって?

日本のクルマ作りのコンセプトやポリシーって?

日本のクルマ作りのコンセプトやポリシーって?

日本の自動車作りのコンセプトやポリシーはなんですか?

最近の車を見ていると、A社が丸い車を発表するとB社・C社も同じような車を発表している。自動車会社それぞれの車作りのこだわりがまったく感じられない。

ユーザーが望む車を単に生産しているだけのように思うのは私だけでしょうか?(もちろん会社である以上利益を追求しなければならないのは当然ですが)。

最近の車で特に気になるのは、ヨーロッパ車からの伝播でしょうか、サイドの窓枠やフロントマスクのクロムメッキ仕様?の車が以上に増えてきたこと。

小さい車も大きい車も”のべつ幕なし”にこんな使用にしているのは、技術者として恥ずかしくないのだろうか。やはり、流れるようなラインの車にこのような仕様が施されると、キリット引き締まって見えるのでいいと思うが・・・。

清水先生はどうお考えですか?(ミーボーさん)

その疑問、MJブロンディがお答えいたします!

ミーボーさんは日本車に対して大変厳しいご意見をお持ちなんですね。

明治以来、あるいは縄文以来かもしれませんが、日本人ほど謙虚で、ある意味自己卑下の強い民族はいないように思います。その謙譲の心が強い時ほど、日本は他の文化を寛容に受け入れ咀嚼することで発展し、逆に傲慢になった時には暴走して失敗しています。

なので、ミーボーさんのような自虐的なご意見は、ある意味日本の発展の牽引車だと思いますよ!

さて、「日本のクルマ作りのコンセプトやポリシーはなんですか?」という問いですが、根幹は「人の役に立つクルマを作る」あるいは「人に好かれるクルマを作る」ことだと思います。

つまり、ミーボーさんがおっしゃるように、ユーザーが望むクルマを生産することを第一に考えています。

その代表がトヨタです。

トヨペットクラウン1900デラックス

トヨタが初の純国産乗用車「トヨペット・クラウン」を開発した時、トヨタには、「こういうクルマが作りたい!」ということまで考える余裕はなく、「人の役に立つクルマを作る」で精一杯でした。

それは当時の日本の工業力からすれば、仕方のないことでした。

そのお客様第一主義が、現在に至るまで日本の自動車産業の背骨になっています。これを「マーケット・イン」と言います。

逆に「これが理想のクルマだ!」と自信満々に売り出すのを、「プロダクト・アウト」と言い、欧州のメーカーはこの傾向が強いですね。やはり、自動車発祥の地ですから。

ミーボーさんは、日本車は人のマネばかりしていて、みな同じようなクルマ作りになっている、と嘆いてらっしゃるわけですね。確かにその傾向は強いですが、決してそれだけでもありません。

特に生産技術や品質管理です。これに関しては、世界中のメーカーが日本をお手本にし、品質を向上させました。クルマ単体でも、ホンダNSXはフェラーリのクルマ作りに強い影響を与えましたし、トヨタのハイブリッド技術は世界をリードしてします。デザインに関しても、マツダ車が高く評価されるなど、その地位は決して低くありません(あまり高くもないですが)。

いかに韓国や中国、インドが追い上げていると言っても、彼らはまだ世界に影響を与える実績は何も残していません。一方日本車は、間違いなく、世界の自動車産業に屹立しています。

もちろん、日本車は欧州車に比べると個性が薄く、自己主張も弱いです。でも、考えてみてください。我々日本人自身がそうなんですよ!

私は、自己主張の強い欧米人の中に入って、リーダーシップを取る自信なんてありません。ミーボーさんにはありますか?そんな日本人が、個性や自己主張が薄く、万人受けする自動車を生産してしまうのは、ある意味自然です。

つまり日本車は、謙虚で、礼儀正しくて、何かと人に右に倣えをする日本人そのもの。日本人を映す鏡なのです!でもその分、品質管理は世界のトップクラス。

日本車は日本人の分身として、十分頑張ってると私は思います。

MJブロンディの「ひとりごと」

それでもやっぱり、フェラーリやポルシェやシトロエンのような、自己主張のカタマリのようなクルマが出て来て欲しいなぁ!なんて、つい思ってしまいます。

人は自分にないものを羨ましく思う動物で、その気持ちこそ、発展の原動力であるとも思います。

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筆者: 清水 草一
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