6月の高速新料金はどうするのが一番お得?
- 筆者: 清水 草一
6月の高速新料金はどうするのが一番お得?
今、高速道路の新料金制度を巡って議論が過熱していますが、もし今度の新料金制度が始まったら、どうするのが得なのでしょうか?
其の疑問、「MJブロンディ」がお答えいたします!
利用者として得なのは、なんといっても高速道路を使って遠くに行くことです。
今年度は、平日、空いている日に有給を取って、家族でドライブ旅行に出かければ、ものすごく安上がりに、渋滞知らずで楽しむことができます(「今年度は」というのは、不評につきいつ終了するかわからないからです。民主党内の反乱もあり、まだ実現すら完全に確定してはいませんが・・・)。
家族3人、新幹線に乗って東京から遷都1,300年祭の奈良に行けば、ひとり片道14,050円。合計84,300円かかります。
しかし高速道路なら、高速代は往復4,000円、ガソリン代15,000円(リッター10キロと計算)。2万円でおつりが来るんです!
土日休日の「高速1,000円」が始まったことで、かなり多くの人が長距離ドライブの楽しさに目覚めました。今後それが平日に広がるのは、ドライブ好きとしては大歓迎です。もちろん、土日休日しか休めない人も、今後は多少は混雑が分散するはずなので、メリットはあります。
一方、毎日通勤に高速道路をインター1~2区間分使っていたような人は、高速代が2.3倍になってしまうわけですから、利用をやめざるを得ないかもしれません。
地方の中都市では、通勤割引が始まったことで数%のクルマが高速に流れ、そのおかげで渋滞がかなり緩和されていました。今回の新料金制度で、それがなくなってしまいます。
実に残念ですが、ドライバーとしては背に腹は代えられません。
ただ、この通勤割引の効果が顕著だった新潟や松江、那覇では、6月から高速道路無料化の社会実験が始まります。大マスコミは、「地方の細切れ路線をタダにしても効果は疑問だ」と、東京の理論で書いていましたが、地方で通勤に高速を使う場合は短距離ですから、細切れだろうとなんだろうと関係ありません。こういう部分は、可能なら大いに利用したいものです。
大都市在住のドライバーも、たとえば山形県内の高速道路はほぼ全線無料になるので、高速2,000円と無料化を組み合わせて山形周遊、なんてのも面白いかもしれません。北海道も、札幌より東の路線はほぼすべて無料です。
MJブロンディの「ひとりごと」
今度の民主党の高速道路の新料金制度は、全体としてはあきらかに「改悪」です。
しかし我々ドライバーとしては、改悪に憤るだけでなく、うまく利用して、楽しい旅をしようじゃないですか!その方が消費も増えて、景気回復にも多少は役立つという寸法です。
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