通学途中の事故が多発!「危険な通学路」ルート変更を訴えるには?

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通学途中の事故が多発!「危険な通学路」ルート変更を訴えるには?
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通学途中の事故が多発!「危険な通学路」ルート変更を訴えるには?

By Masaru Kamikura

最近、多発している「歩行者巻込事故」について、MJ先生のご意見をお聞かせ下さい。

私には3歳の子供がおります。3年後には小学校へ入学します。私の家から小学校までは、交通量の多い道路(朝夕は抜け道となります)が、通学路として指定されており、毎日子供達は、塀にはいつくばるように集団登校しております。

交通指導員は所々に立っているのですが、こちらが注意していても、クルマに突っ込まれたらひとたまりもありません。親としてはとても心配です。

実はこの通学路というのは、以前から安全性が問題視されており、近隣の方々から、通学路のルート変更の要望が市役所へ提出されていたそうです。しかし、最初の要望提出からすでに13年も経過しているのにもかかわらず、通学路のルート変更は行われず、その代わりの対策として考えられるガードレール設置や、スクールゾーンを設けるなどといったことが、全く実施されておりません。

これは一体どうすればよいのでしょうか。

どこへ訴えればよいのか、わかりません。事故が起こってからでは遅いので、早急な対策を望みます。

MJ先生、アドバイスをお願いいたします。(子供を守りたい父親より)

其の疑問、MJブロンディがお答えいたします!

私の住む杉並区にも、抜け道となっている狭い区道があって、歩行者や自転車は、それこそ身をすくめるようにして通行しています。

「こんなところをクルマで通って申し訳ないなあ」「こんなところには住みたくないなあ」と思いつつ、そこを通らないとすごい遠回りになってしまうため、私も通っています。

申し訳ありません。相談の内容ですが、そういう道路が通学路に指定されている、ということだと推察します。そして市役所は、13年間なんの手も打っていないわけですね。

これは一般論ですが、役所つまり行政組織は、前例通りに事を運ぶことがすべての基本になっています。明日も今日と同じような日が来るように動いています。

よって、変化を非常に嫌います。これは、一概に悪いとは言えません。日本人はよく、「誰が首相になっても同じ」と言いますが、それは行政=官僚組織がしっかりと、明日も今日と同じ日が来るように働いているからなのです。これがガタガタの国は、目も当てられません。

しかし行政組織は、単独では改革・改善は行えません。それはもう、官僚組織が持つ生まれながらの習性であり、一種のアイデンティティです。行政組織が動くのは、上からの命令が来た時です。上とは、立法機関です。市役所で言えば市長、市議会、市議会議員等ですね。

私は、とりあえず誰か市議会議員に相談してみることをおすすめします。

市議の知り合いなんかいないかもしれませんが、別に知り合いである必要はありません。なにしろ市議を選んでいるのは、あなたがた市民です。市議にとって市民は、自分たちを選出するご主人様。子供を案じる市民の真摯な声を無視するような市議は、まずいないでしょう。もしいたとしたら、市議失格です。次の選挙で落としてやってください。

通常、市議の元にこういった要望が寄せられれば、市議としては活躍のチャンスですから、喜んで動いてくれると思います。少なくとも数人に当たれば、そういう人は必ずいると思います。

別にPTA単位で要望する必要はないでしょう。PTA単位だと、誰に要望するのかでもめるでしょうし、組織として特定の市議に頼むのは難しいはずです。ここは個人で、ひとりの父親として動いてみてはいかがでしょう。

なにしろあなたは市民です。たったひとりでも、十分な権利を持っています。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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