トヨタ 最新の安全技術を公開 -トヨタ 東富士研究所 現地レポート-(1/9)
- 筆者: マリオ 二等兵
トヨタが開発中の安全技術の一部を公開してくれるということで、静岡県裾野市にあるトヨタの東富士研究所に足を踏み入れることができました。
極秘開発中のニューモデルや新技術に関するモノがゴロゴロしているせいか、入り口にてカメラ付き携帯電話のレンズ部分に封印のシールを貼られてしまうなど、現場はいつもに増して緊張感が漂います。
今回トヨタが公開してくれた新技術は、いずれも「歩行者の死者数の増加」と「高齢者の運転ミス」が増加している最近の日本の交通事故の実態に合わせたものでした。
現在、世界の交通事故死者数は年間約130万人で、モータリゼーション真っ盛りの新興国を中心に世界的には増えているものの、日本やアメリカ、ヨーロッパでは年々減少傾向にあります。
日本では、2010年の交通事故死者数は4863人と10年連続して減っており、10年前と比べるとほぼ半減していますが、2年前から歩行者の死者数が増えており、全体の35%以上を占めるに至りました。
年齢別では、64歳以下の事故は3分の1に減っていますが、高齢者の事故率と事故死者数は減っていません。
交通事故による死者数と、交通事故そのものをさらに減らすための最大のポイントは、歩行者の保護と高齢ドライバーの運転ミスをカバーすることにあるのです。
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