こりゃすげぇ! GT-Rやポルシェも凌ぐ「テスラ モデルS P100D」は異次元のクルマだった

こりゃすげぇ! GT-Rやポルシェも凌ぐ「テスラ モデルS P100D」は異次元のクルマだった
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TESLA MODEL S P100D[4WD] 試乗レポート/国沢光宏

テスラ モデルSの最新にして最速バージョン「モデルS P100D」に試乗する機会を得た。しかも特設コースで、0-100km/h加速2.7秒という超ド級の加速まで体感出来るという! この”タダモノじゃない”マシンをテストしたのは自動車評論家の国沢光宏氏。果たしてモデルS P100Dとは、どんなクルマだったのだろうか・・・

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注目度高い”唯一の”電気自動車「テスラ」

TESLA MODEL S P100D[4WD] 試乗レポート/国沢光宏TESLA MODEL S P100D[4WD] 試乗レポート/国沢光宏

電気自動車などECOカーの記事は世界的に人気が薄い。ガソリン高騰中や、環境問題真っ盛りの時節柄であれば「道具」として重要とされるものの、昨今のように安定したガソリン価格や、地球温暖化問題も若干沈静化してくると、クルマとしての面白さに欠けるECOカーは関心も薄れるんだと思う。

そんな状況の中、北米の電気自動車メーカー「テスラ」の売れ行きが伸びている。

今回紹介する「テスラ モデルS」は、1000万円級の高価なクルマながら、国や地域によっては日産 リーフと拮抗する販売台数を記録。クロスオーバータイプの「モデルX」の受注状況も順調だというし、まもなく発売される「モデル3」など、テスラモーターズの発表によればバックオーダーが37万3000台もあるらしい。

アメリカの自動車メディアを見ると、今やテスラはビッグ3や日本車と同じくらいの記事量になっている。それだけ気にしている人が多いということなんだろう。人気なければ、観られない記事など作らないですから。

ではなぜテスラは電気自動車なのに売れていて、かつ話題なのか?

さっそく100kWhのバッテリーを搭載する最新の高性能版デュアルモーター+AWD「テスラ モデルS P100D」に乗ってみた。

いざとなれば「この世のモノとは思えない」猛烈フル加速だって出来ちゃう

TESLA MODEL S P100D[4WD] 試乗レポート/国沢光宏TESLA MODEL S P100D[4WD] 試乗レポート/国沢光宏

テスラ モデルSの”華”は加速性能である。様々なメディアで計測されたP100Dの0~100km/h加速タイムは、すべて余裕の3秒切り。いずれも日産GT-Rや、ポルシェで最も速い911ターボSを凌ぐ。

しかも「裏モード」(ルーディクラス+)というさらに速い設定がある。そいつを使えば、0-100km/hメーカー値2.5秒程度というダントツの速さなのだからすごい。

今回の試乗会も「P100Dの楽しさを味わってほしい」ということで、占有した直線コースが設定されており、ルーディクラス(Ludicrous:「ばかげた」という意味です)を試せるようになっていた。

もちろん裏モードやってみました! するとどうよ!

多少の速さじゃ驚かない私ですら「こいつぁすごい!」とウナるほど。ハンパじゃありません。

普通、エンジン付きのクルマで全開加速する場合、当然のことながらエンジン回転数が高まり、精神的な「準備」も行える。けれど電気自動車の特性上、アクセル踏むまで静粛な室内スペースのまま。アクセル踏んだ瞬間、この世のモノと思えないような加速が始まるのだった。

何から何まで「こりゃすげぇ!」

TESLA MODEL S P100D[4WD] 試乗レポート/国沢光宏TESLA MODEL S P100D[4WD] 試乗レポート/国沢光宏

もう少し具体的に書くと、テスラ モデルS P100Dはアクセル全開と同時に身体がシート背面へ張り付く。さらに、動き出す瞬間は余裕で1Gを超える。1Gって落下時の加速です。シートに座り、下を向いた姿勢でバンジージャンプした時の加速といえばわかっていただけるだろうか。身構えてないとアタマの中が混乱するレベル。

もちろん身体にも激しい荷重がかかる。シート背面にメリ込む感じ! リアシートに座っていたオートックワン編集部のMクンなど「ううっ!」とウナったっきり言葉を失った。5回くらい繰り返したら「気持ち悪くなってきました~」。そらそうだ。バンジージャンプを5回連続でやるのと全く同じですから。

車両の挙動だってハンパなし。4WDのためホイールスピンすることなどないが、少し大ゲサに表現すれば、バイクの全開スタートの如く「前輪浮いたような感じ」になる。ステアリングフィール、明らかにスカスカになります。4輪車でこんな感覚を味わったことなどない。何から何まで「すげぇ!」としかいえない。

しかし普段はスーツを着たジェントルマン

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それでいてアクセルをジェントルに踏んで走っている限り、静かで滑らかでECOな電気自動車だったりする。スーツ来たジェントルマンなのに「実は格闘技の世界チャンピオンでした」みたいなもの。

いつもテスラには驚かされます。ちなみにP100Dの航続距離は、普通に走って500km前後とのこと(NEDC値は613km)。

[レポート:国沢光宏/Photo:和田清志]

※テスラのWebサイトでは、各モデルの走行可能距離がシミュレーション出来る機能があり、走行環境や気温、タイヤサイズの変化による違いを確認出来る。例えば19インチタイヤ仕様のP100Dで100km/h(外気温度10度・ヒーターオフ)の定速巡航をした場合にはおよそ559km走る、75Dなら同条件で455km、といった感じで細かい差異を見ることが出来る仕組みだ。

充電あたりの航続距離(TESLA MODEL S)[テスラモーターズ/ページ下段を参照のこと]

>>テスラ モデルS ”P100D”フォトギャラリー[画像66枚]

TESLA MODEL S P100D[4WD] 主要諸元

全長x全幅x全高:4979x1950x1435mm/ホイールベース:2960mm/車両重量:2242kg/駆動方式:デュアルモーターAWD/システム最高出力:611ps[(前モーター)262ps/(後モーター)510ps]/最大トルク:967Nm/乗車定員:5名/一充電あたり航続可能距離:613km(NEDCモード)/0-100km/h加速:2.7秒/最高時速:250km/h/メーカー希望小売価格:17,031,000円~[消費税込]

※2017年4月現在のスペック

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国沢 光宏
筆者国沢 光宏

1958年生まれ。ベストカーガイド編集部員を経て自動車評論家に。空気を全く読まず言いたいことを言い、書きたいことを書くので自動車メーカーから嫌われている。現在所有しているクルマは日産 リーフやトヨタ MIRAIなど多数。趣味はラリーに出場すること。人気のない(本人談)Webサイトを運営中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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