カロッツェリア×学生カーソムリエのコラボ車両、東京オートサロンでお披露目!(2/3)
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『若者向け』をテーマに実現した夢のコラボ企画
そもそもこの企画が生まれたのは、カロッツェリア側の『若者に向けた新たなカーライフの魅力を発信する』という目的と、学生カーソムリエの『若者目線で自動車の魅力を発信する』という理念が一致したためである。この運命的な出会いをキッカケに、日本各地の学生カーソムリエに「若者が乗って楽しめるカスタムカーのコンセプト」を募集したのが昨年の8月だった。
集まった多数の企画の中で、学生カーソムリエの藏人 脩平さん、竹内 綾汰さんの2名の企画がカロッツェリア担当者の目に止まり、この段階でトヨタbBオープンデッキの使用と大まかなコンセプトが決定。その後、学生が実際に作業に参加する場を設けつつ、約2ヶ月の期間で車両が完成した。
何故『若者向け』なのか?
ここからは、このプロジェクトを統括するカロッツェリアの蒲生氏(パイオニア販売(株)マーケティング部 部長)との対談形式で紹介する。
オートックワン:はじめにお伺いしたいのですが、何故、弊社の学生カーソムリエとのコラボをしていただくことになったのでしょうか?
蒲生氏:それはズバリ、若年層のクルマへの興味・関心を高めるという目的があったからです。学生としての目線と、クルマ好きとしての目線の両方を持った彼らに、今後のプロジェクトのヒントを得たかったというのが理由になります。
オートックワン:若年層へクルマの興味関心を高めるというのは、昨今叫ばれている”若者のクルマ離れ”と関連があるのでしょうか?
蒲生氏:その通りです。私達の究極の目標は、やはり若年層の皆さんにドライブの楽しさを認識してもらい、潜在ニーズを呼び起こすことにあります。
メディアで既に語られているように、若年層の皆さんの間では、相対的に自動車の魅力・重要性が低下していると認識しています。その背景としてやはり、自動車の維持費の高さや、都市部における公共交通機関の充実ぶりがあると思います。さらにSNSの発達により、会うことなしにコミュニケーションがとれたり、家に居ながらにして面白いコンテンツを楽しんだりすることが出来ます。
ですが重要な点として、カーライフの魅力そのものが劣化したとは考えておりません。ですので、まずは自動車やカーライフに興味を持ってもらうことが重要と考えます。
学生カーソムリエに期待してゼロベースで発進
オートックワン:今回、学生カーソムリエからの案をこのような形で採用していただいたわけですが、もともとの案のようなものはあったのですか?
蒲生氏:今回はあえて事前に何も決めずにスタートしました。もともと「学生カーソムリエ」の企画理念には強く共感していたため、彼らから案を出してもらうにあたっての不安は一切ありませんでした。企画を進めるにあたっては、学生の皆さんが描くイメージをストレートに受け止め、根底に潜むエモーショナルな部分を最大化するようにしました。
オートックワン:学生たちからは沢山の案を出させていただきましたが、その中でこの2名の案が採用された理由はありますか?
蒲生氏:個々のパーツに依存するというより、エンタテインメントやコミュニケーションという視点が具体的に想起しやすいことを重視して選ばせていただきました。お二人の案はそのようなテーマ性が強かったのです。また、他の学生さんの案と共通する部分も多く含まれており、1台のクルマに集約する上での柱となりうる案だったとも感じました。
コラボ実現の感想、そして注目の今後の展開について
オートックワン:実際に企画を進めていく中で、学生カーソムリエの皆さんに関してはどのような印象を持たれましたか?
蒲生氏:皆さん総じて自動車、そして本プロジェクトへの熱意を持っていらっしゃることが強く伝わってきましたので、とても嬉しく感じました。今回は展示車両の作成というコラボでしたが、今後は商品開発のようなことも一緒にやってみたいと感じております。
オートックワン:今回のこのbBオープンデッキですが、今後はどのように使われる予定なのでしょうか?
蒲生氏:デモカーとしてリアル店舗で展示していきたいと思います。このデモカーを多くのお客様、特に若年層の皆さんに見ていただき、カーライフの楽しみ方を今まで以上に拡げていくきっかけになれば嬉しいです。
予想以上に期待値の高かった学生カーソムリエ。同じく“自動車の魅力を発信する” 企画として、またクルマ好きのリアルな若者が集う企画として、今後もお役に立ちたいと思います!
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