ドゥカティ 試乗レポート in JAIA輸入バイク試乗会 vol.2 /国沢光宏(1/3)
- 筆者: 国沢 光宏
- カメラマン:原田淳
JAIA(日本自動車輸入組合)輸入バイク試乗会シリーズの第二弾はイタリアメーカーのドゥカティが登場だ!
ここ数年、世界的規模で人気赤丸上昇中なのがドゥカティ。
私らジジイの若い頃は、ドゥカティと言えば古くて乗りにくいシーラカンスのような存在。何より同じ排気量の日本車と比べれば遅かった。品質面でも多くの課題を抱えており、信頼性低く、それでいて整備し難いというシロモノ。マイク・ヘイルウッドレプリカだけカッコよかったです。
しかし!
2003年からモトGP参戦を開始するや、急速に魅力的な存在になっていく。速さを取り戻し、日本車を追い上げるようになる。
やはりモータースポーツは技術を鍛えるし、プライドも育つ。2007年にモトGPで年間チャンピオンを奪取!日本車より良い成績を残すようなってきた頃、市販モデルの売れ行きも伸び始めた。
同じ時期からデザインも本来のイタリア車の魅力が出てくる。洒落たカフェやブティックなどに飾りたくなる感じ。
Monster821
最近イケてるドゥカティの代表的存在。文句なしにカッコ良いでしょ!加えて驚くほど乗りやすい!
一方、スペックときたらアタマがクラクラするくらいシビれます。Lツインと呼ばれるV型2気筒は821cc。その割に低い回転域から扱いやすくてマイルドなトルクを出しているため、免許取り立ての初心者でも扱える。
たださすが101馬力!その気になってアクセル開ければベテランすらお腹一杯になるくらい速い。
ブレーキだって強烈だ!評価高いラジアルマウント(写真を参照のこと)のブレンボは、絶対的な利きだけで無く、コントロール性やタッチが素晴らしい!リアサスのダンパーはオーリンズに勝るとも劣らないザックスだ。
主要諸元
全長x全幅x全高:2170x800x1055mm/ホイールベース:1480mm/シート高:785-810mm(可変式)/車両重量:179.5kg/エンジン型式:テスタストレッタ11°DS L型2気筒4バルブデスモドロミック水冷/総排気量:821cc/ボア×ストローク:88x67.5mm/最高出力:101hp(74.6kW)8000rpm/最大トルク:9.1kgm(89,4Nm)7750rpm/燃料噴射:ミクニ製電子制御燃料噴射 53mm径スロットルボディ、ライド・バイ・ワイヤシステム/トランスミッション:6速/燃料タンク容量:17.5リットル/フロントタイヤ:120/70 ZR17 ピレリ製ディアブロ・ロッソ2/リアタイヤ:180/60 ZR17 ピレリ製ディアブロ・ロッソ2/フロントブレーキ:320mm径セミフローティングダブルディスク、ブレンボ製M4-32 4ピストンラジアルマウントモノブロックキャリパー/リアブレーキ:245mm径デイスク、ブレンボ製2ピストンキャリパー/販売価格(消費税込):1,389,000円
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