日産 ウイングロード 試乗レポート
- 筆者: 初芝 均哉
- カメラマン:原田淳
低中速トルクが向上し加速性能がスムーズになった新型QR20DEエンジン。
マイナーチェンジを受けたウイングロードはまったくイメージが変わり、シャープな印象となった。開発陣が「鼻筋」と称するボンネットのラインはバンパー下部でひとつになり、また同様にAピラーからのフェンダーラインをバーティカルに縦方向に落とすデザインが斬新である。
車室内はどうだろうか。メタル調に仕上げられたセンタークラスターは思った以上に好印象で、3連メーターと合わせてバランスが整っていて良い。ごちゃごちゃせずすっきりと納められているし、エアコンなどの操作系スイッチはダイヤル式に変更され扱いやすい。ただし、ガングリップとなったシフトレバーはスムーズなチェンジをするには慣れないとやりにくい。シフトフィールも若干硬く感じたのが気にはなった。
試乗したのは1.5L、4ATのXエアロと新型の2L、QR20DEエンジンにハイパーCVT-M6を組み合わせたZXエアロである。まず2Lから。低中速トルクをアップした分、加速性能はスムーズで滑らかな走りを味わえる。CVTもこのエンジンにはマッチしており、マニュアルモードできびきびとしたスポーツ走行が楽しめる。しかし、1.5Lエンジンは明らかにパワー不足。比較したことで余計に印象が際立って感じられた。トルク感も薄く加速するのも重たく感じられ、坂道ではエンジン音もかなり唸らさなければならない。人と荷物を積んではちょっときついのではと感じた。
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