日産、「CEATEC JAPAN 2010」出展概要
日産は2、最先端IT・エレクトロニクスの総合展「CEATEC JAPAN 2010」(会期:10/5~9、会場:幕張メッセ)における出展概要を発表した。日産は2006年より、自動車メーカーとして唯一本イベントに出展している。今回は同社の電気自動車(EV)「日産リーフ」の本年12月発売にさきがけ、EVとEV用バッテリーを取り入れたスマートハウスや、新しい電力マネジメントの提案である「ソーラーの木」などの展示を通じ、ゼロ・エミッションモビリティ社会や将来におけるEVの価値、新しいゼロ・エミッションエネルギー社会に向けた日産の取り組みを紹介し、EVが創り出す未来を提案する。
10月5日には「電気自動車の時代 ~EVが創り出す未来~」をテーマに、研究開発を統括する副社長の山下光彦がゲストスピーチ(基調講演)を行うほか、翌6日には常務執行役員の篠原稔が「"スマートシティ"の波を日本の成長につなげるために」をテーマに、EVによって解決できる環境問題や横浜スマートシティプロジェクト(YSCP)での取り組みについて、各分野のリーダー企業、自治体とパネルディスカッションを行う。
日産自動車ブース
同社ブースはリアルゾーンとフューチャーゾーンの2つのテーマで構成されている。
リアルゾーンでは、ソーラー発電システムを設置したスマートハウスとEV「日産リーフ」を展示し、再生可能エネルギーを利用するゼロ・エミッションモビリティ社会の到来を表現する。家庭内のネットワーク家電の電力利用状況を確認できるスマートハウス内では、EVのバッテリー充電状態を確認し、充電開始操作を行うことが可能であり、「日産リーフ」を使用したデモンストレーションを行う。また、本年9月15日に設立を発表したフォーアールエナジー株式会社が事業化の検討を行っているEV用バッテリーを利用した家庭用蓄電システムを展示する。
フューチャーゾーンでは、2030年頃にEVが街を走る更に進化したゼロ・エミッションモビリティ社会を描く。効率の良い発電用ソーラーパネル、発電した電力エネルギーを蓄えるバッテリーを備える「ソーラーの木」は、新しいゼロ・エミッションエネルギー社会の象徴であり、EVに非接触で電力を供給する。また、ロボットカー、エポロ(EPORO)は、走行しながら非接触充電レーンを走行する。ソーラーの木とエポロは、再生可能エネルギーを動力とする究極のゼロ・エミッションモビリティを表現している。
講演(ゲストスピーチ)
「電気自動車の時代 ~EVが創り出す未来~」と題し、エネルギーセキュリティの重要性、スマートグリッドの情報とクルマの情報を組み合わせることで生まれる価値について、副社長の山下光彦が講演を行う。
日時: 2010年10月5日(火) 11:00~11:45
場所: 国際会議場 コンベンションホールAB
パネルディスカッション
地球温暖化防止と再生可能エネルギー活用への取り組みは、持続可能な社会に貢献する新技術や新たな産業分野の創出、更には新興国等への展開が期待されている。本セッションに常務執行役員の篠原 稔が参加し、 「"スマートシティ"の波を日本の成長につなげるために」をテーマに、各分野のリーダー企業および自治体の代表者とこの新たなエネルギー革命に向けたビジネスに対する期待や課題について論じる。
日時: 2010年10月6日(水) 12:30~14:00
場所: 国際会議場 コンベンションホールB
その他の主要出展物
スマートグリッド インタラクティブ3Dシアター
日産ブースに隣接するCEATEC特別展示エリアには、300インチの大型ディスプレイにEVと共に始まる新しいモビリティ社会を紹介する「スマートグリッドインタラクティブ3Dシアター」が常設される。同シアターでは、日産がバンダイナムコゲームス社と共同研究を行った仮想現実技術を用いた低炭素都市ドライビングシミュレーターのデモンストレーションを実施する。
スマートグリッド ジオラマ
日産ブース前には、将来訪れるEVが走る街を具現化したジオラマを展示する。ショッピングセンターの急速充電器、EV専用の走行レーン、自然エネルギーの発電所などのほか、新しいゼロ・エミッションエネルギー社会の象徴であるソーラーの木もジオラマ内に設置し、来場者にEVのある未来の街並みを紹介する。
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