スーパーチャージャーで210馬力以上!1.8Lの最強ヴィッツを世界初公開
トヨタガズーレーシング(TOYOTA GAZOO Racing)は、モータースポーツからインスパイアを受けたホットハッチモデルのヤリスGRMN(日本名:ヴィッツ)をジュネーブモーターショーで世界初公開した。
トヨタは今年、17年ぶりにモータースポーツの頂点であるWRCにヤリスで復活し、開幕戦は2位、第2戦目は優勝と復帰早々好成績を残しているが、そのWRC参戦で得られた技術を注ぎ込み、ヤリスGRMNが開発された。
ヤリスGRMNのパワートレインは、新開発の1.8リッタースーパーチャージャーエンジンに6速マニュアルトランスミッションを組み合わせた。なお、駆動方式は前輪駆動となる。
最高出力は210PS以上を発生、0-100km/hおよび4速ギヤでの80km-120km/hまでの加速性能はクラストップレベルを誇る。
コンパクトなFFモデルとしてはかなり強力な1.8リッターターボのハイパフォーマンスをドライビングの楽しさに結びつけるため、フロントサスペンションにタワーバーを追加してシャシーを補強したほか、大型ベンチレーテッドディスクと4ポットフロントキャリパーを備えた高性能パフォーマンスブレーキシステムも採用した。
ヤリスGRMNの開発にあたり、ニュルブルクリンクの北コースでテストを繰り返した結果、トルセンLSDを採用。トラクションとハンドリング性能が向上したほか、ザックス製ダンパーと大径フロントスタビライザー、より短いスプリングを用いることで、路面に吸い付くようなドライビングを実現した。
ボディタイプは3ドアのみの設定。BBS製17インチマルチスポークアロイホイールとブラックのリアスポイラー、リアディフューザー、センター出しマフラーなど、ヤリスGRMNのパフォーマンスが反映されたスポーティな仕様とした。
フロントシートはトヨタ紡織が設計したスポーツシートを備え、クラストップレベルのホールディング性能を実現。小径革巻きステアリングホイール(86と共通)やスポーツアルミペダル、コンビメーターも装備される。
カラーリングは、ラリーカーをイメージした白・赤・黒のユニークなペイントが施されている。
ヤリスGRMNのデザインやエンジン、インテリアの開発はトヨタのヨーロッパチームが、シャシーとブレーキの開発は日本のチームが担当し、生産はトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・フランスのヴァランシエンヌ工場で行われる。
日本でもかつてヴィッツGRMNが限定販売されていたが、ヤリスGRMNはヨーロッパを中心に、2018年初頭に発売される予定となっている。
今回は明らかにされなかったが、日本導入の発表も楽しみに待ちたい。
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