ジャガー初の電気自動車“I-PACEコンセプト”を世界初公開!2018年発売予定
ジャガーは同社初となる電気自動車I-PACEのコンセプトカーを世界初披露した。2017年に市販車モデルを発表し、2018年に発売を開始する予定だ。いちはやく購入したいユーザー向けに、ウェブサイトから登録を受け付け、購入に関する情報を優先的に配信していく。
ジャガーのエンジニアリングチームとデザインチームは、既存概念を打ち破り、ドラマチックなデザインとマッチする電気自動車のアーキテクチャーを独自に構築した。その結果、スマートで、5人が乗車できるスポーツカーであり、かつパフォーマンスSUVであるクルマが完成した。
白紙から設計された電気自動車
ジャガー・ランドローバーのテクニカル・デザイン・ディレクター、ウルフガング・ツィバート博士は「I-PACEはまったくの白紙から設計し、妥協をせず開発した電気自動車です。私たちは新しいアーキテクチャーを開発し、今日における最良のテクノロジーのみを選び採用しています。空間の有効利用、ドライビング・プレジャー、パフォーマンスという点において電気自動車のポテンシャルを極限まで追求したクルマです」とコメント。
最新の電気モーターと90kWhのリチウムイオン・バッテリーパックは、ジャガー・ランドローバーで設計・開発をしており、最大限のパフォーマンスと日常の運転で求められる航続距離を提供する。世界中のどこにいても、一晩プラグから充電すれば、平均的な通勤距離である約50km以上を走行することが可能。
急速充電をする場合には、典型的な50kW 直流充電器を使用しれば90分で80%を充電でき、追加2時間で満充電となる。NEDCサイクル(New European Driving Cycle)での想定航続距離は500km以上、EPA米環境保護庁のモードでは220マイル以上に達する。
トルクはF-TYPE SVRにも匹敵する700Nm
I-PACE コンセプトは、電気自動車のドライビングエクスペリエンスをもたらし、ジャガーの名にふさわしいドライバーフォーカスのパフォーマンスとレスポンスを提供する。前後のアクスルに電気モーターを搭載し、その総パワーは400PS、トルクはF-TYPE SVRにも匹敵する700Nmを生み出す。
ジャガー・ランドローバーのビークルライン・ディレクター、イアン・ホーバン氏は、「電気モーターは入力に対するタイムラグやギアシフト、パワーの断続がなく、瞬時に反応します。内燃機関エンジンと比べてトルクの伝達が優れており、ドライビングエクスペリエンスは大きな変容を遂げるでしょう。700NmのトルクとAWD(全輪駆動)がもたらすトラクションの利点をいかし、I-PACEコンセプトは0-60mph加速は約4秒を実現します」と述べた。
世界初となるバーチャル・リアリティ・エクスペリエンスを駆使した発表イベントを実施
世界初となったソーシャルVR発表イベントは、この種のVRイベントとしては最大規模を誇り、1日を通して300名以上が、バーチャルリアリティを体験した。I-PACE コンセプトのために特別に用意した仮想空間では、開発に携わったイアン・カラム氏とイアン・ホーバン氏がホストを務めた。
ロサンゼルスとロンドンのハブ会場には、ミシェル・ロドリゲス氏、ミランダ・カー氏、ジェームズ・コーデン氏といった一流スターを始めとする66人のゲストたちが駆けつけ、Dell Precisionワークステーションで作動するHTC Viveビジネス・エディションというヘッドセットを装着してVRを体験した。
ゲストたちはI-PACE コンセプトの仮想シートに乗車して、ヴェニス・ビーチを360度見渡したり、車両が少しずつ組み立てられていく様子を見たり、砂漠の中を自分に向かって走り去っていく様子をバーチャル世界で楽しんだ。さらに、他の参加者とインタラクティブなコミュニケーションが行われていた。
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