なんと1500馬力のハイパワー!ケーニグセグ初のPHVモデル「レゲーラ」登場
「ケーニグセグ レゲーラ」は、スパルタンかつ軽量で、高級メガカーとしてとして誕生した。レゲーラとはスウェーデン語で”君臨する”という意味を持ち、かつては存在しなかったパワーと敏捷性とラグジュアリーさを持ち合わせたモデルにふさわしいネーミングを持つ、まさにジキルとハイドの二面性を持ったマシンである。
限定80台の生産となるが、日本への導入台数、価格は未定となっている。
インテリアは、追加遮音材、8ウェイ電動調節メモリー付きフォームシート、ケーニグセグ9インチインフォテインメントシステム、3GとWi-Fi接続機能、フロントと車内およびリア録画機能付きカメラシステム、Apple CarPlay、最高級サウンドシステム、アンビエント照明やその他多くの新機能を備えている。レゲーラには、フロント/リアパーキングセンサーや遠隔診断およびファームウェア更新機能も付属している。
エクステリアでは、遠くからでも目に付き、明らかにレゲーラと認識できるよう、コンステレーションDRL(デイタイムランニングライト)と呼ぶ斬新なアイデアを取り入れた。
星座の配列のように見せるため、ランプクラスターの周りにLEDを散らし、ポリッシュ加工されたカーボンファイバーの夜空に浮かぶ星座のような視覚効果を持たせ、更に、並んだLEDはランプクラスター全体にダイヤモンドを散らしたかのようにキラキラと輝かせた。
ケーニグセグの心臓部には、「The ICE」と呼ばれる内燃機関が搭載される。レゲーラのICEは、兄弟モデルと同じく、実績があり非常に信頼性の高い、ドライサンプのツインターボ付きDOHC5.0リッ ター V8 エンジンをベースとしている。
以前と同様に、ケーニグセグ製のV8は世界で最もコンパクトな内燃機関で、リッターあたり220馬力(レギュラーガソリン使用)を発生する。エンジンのコンパクトなサイズは、レゲーラを敏捷で効率的かつ軽量なクルマに仕上げた。
アゲーラのエンジンとの違いは、ダイレクトドライブシステムによるモーターアシストを加えたシステム出力が1500馬力および2000Nmのトルクを優に超えるため、ICEをアゲーラほどハイチューンにする必要がなかったこと。このため、レゲーラにはコンパクトで慣性の小さなタービンを使用することが可能になり、さらなるドライバビリティとアクセルレスポンスの確保に成功した。
レゲーラのダイレクトドライブのトランスミッションは、電光石火のシフトチェンジと共に、スムーズかつ心地よいドライビングをもたらす。この相反する二つの要素を両立させたトランスミッションに合わせるべく、車体の全てにおいても瞬速のパフォーマンスとかつてないレベルの快適性を妥協なく実現させる必要があった。
このためケーニグセグは、エンジンとトランスミッションがアクティブソフトマウントを介して積載出来る全く新しいリアサブフレームとストラクチャーを開発した。通常の運転ではソフトなマウントがエンジンのノイズや振動を吸収し、ハードドライビング時には自動的に締め上げられたマウントがソリッドな挙動と高レスポンスを実現している。アクティブショックアブソーバーは車高と硬さを瞬間的にアジャストし、この二面性の両立をもたらしている。
さらにレゲーラは、短時間ならばフルEVモードで走行でき、全くの無音走行も可能になっている。
小型軽量化された最先端の油圧システムのおかげで、ケーニグセグはほとんど重量を加えずにレゲーラの全身を自動化することに成功した。アクティブフロント/リアウイング、シャシー制御およびリフティングシステムーポンプと蓄電池は、更に幾つもの油圧機構を統合している。これらは同重量のガスストラットを置き換え、重量への影響を最小限に抑えている。
レゲーラは全てのパネルのクロージングを完全に自動で行う世界で最初の車となった。リモコンまたはスマートフォンで車全体を同時に開閉するロボタイズド・ボディシステムの光景は、レゲーラをまさにトランスフォーマーへと変貌させるかのように見える。
その上、すべてのパネルのクロージングはソフトラッチ機構を有し、レゲーラに洗練された感じを与える。僅かに5キロを追加するだけのこのソフトラッチ機構のおかげで、全自動のロボタイズド・ボディシステムは非常に魅力的なオプションとなっている。
ドアミラーはドアが開くのに合わせて自動収納し、実用性とドラマ性を与える。ディヘドラル・シンクロ・ヘリックスドアは外側に張り出したあと90度前方に回転しドア開口部をクリアするが、ドアの厚みよりも突出することはなく、非常に人間工学的に理にかなった造りになっている。
レゲーラはEVプラグを備えているのが特徴で、自動開閉リアナンバープレートの裏に2タイプと3モードを備えた充電用のポートが隠されている。これは、ダイレクトドライブバッテリーがエンジンの燃焼かあるいは充電ポートを介してかのいずれかの方法で充電できることを意味している。
この充電システムはバッテリー・ドレイン・モード(BDM)と呼ぶ新たな機能を可能にした。たとえば、次の行き先または充電ポイントまで50キロあるとすると、目的地情報をプリセットするかスクリーンをタッチするとBDMが起動し、目的地到着時にバッテリー残量が完全にゼロとなるように、スロットル開度を自動計算し調整する機能を備えている。
行程距離に合わせ消費燃料を最適化する事により、燃料消費を大幅に抑えると同時にCO2排出量を同時に大幅に低下させることができる。
ケーニグセグ One:1は、世界で初めてハイマウントアクティブリアウイングを装備した。これは、そのサイズとウェイトに比べ最大のダウンフォースを生み出す革新的な発明と言える。
ラグジュアリー色の強いレゲーラには更にハイレベルな解決策として、駐車時にエレガントさを強調し、またクルージング中に空気抵抗を減らす為にウィングが完全にボディと一体となるよう収納される機構が盛り込まれた。軽量なカーボンファイバー製の美しいアクティブウィングがせり出し、また収まる様は実に見事である。
独特な排気音を響かせるのは、アクラポビッチと共同開発されサウンドチューニングを受けたチタン製のエキゾーストシステムで、この革新的なエキゾーストシステムはフィッシュテールと呼ばれ、過去半世紀もの間市販車に使われる事がなかったのを再び復活させたもので、過去のエキゾーストノートを取り戻したかのような懐かしさをも覚える。
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