トヨタレーシング、新たなドライバーを加え“WEC”シリーズ後半戦オースティンへ

中嶋一貴に変わり、米国インディカーシリーズで今季2勝を挙げているマイク・コンウェイが参戦

トヨタレーシング/FIA世界耐久選手権(WEC)2014
【ドライバー】マイク・コンウェイ(Mike Conway イギリス)/FIA世界耐久選手権(WEC)2014トヨタレーシング/FIA世界耐久選手権(WEC)2014

トヨタレーシングは、6月のル・マン24時間レース終了後から3ヶ月にわたるインターバルを経て、9月20日(土)にアメリカ・テキサス州オースティンで開催される「FIA世界耐久選手権(WEC)第4戦サーキット・オブ・ジ・アメリカズ6時間」からシリーズ後半戦へと臨む。

2014年シーズン全8戦中3戦が終了した現在、マニュファクチャラーズ選手権ではトヨタレーシングが1ポイントリードでの首位。また、TS040 HYBRIDの#8ドライバーであるアンソニー・デビッドソン、ニコラス・ラピエール、セバスチャン・ブエミの3人は、ドライバーズ選手権で2位以下に20ポイント差の首位につけている。

TS040 HYBRIDの#7は、日本のレースとの日程の都合上、中嶋一貴は参戦を見合わせとなる為、代わりにテスト兼リザーブドライバーであるイギリス人マイク・コンウェイがドライバーラインナップに名を連ね、レギュラードライバーのアレックス・ブルツ、ステファン・サラザンとともにハンドルを握る。先月31歳の誕生日を迎えたコンウェイは、シリーズ参戦している米国インディカー・シリーズで今季2勝を挙げている。

◎関連記事:WEC第4戦は中嶋一貴に代わってマイク・コンウェイが出走

開幕戦で1-2フィニッシュを挙げたローダウンフォース仕様で臨む

トヨタレーシング/FIA世界耐久選手権(WEC)2014

6月のル・マン24時間レースには専用のローダウンフォース仕様で臨んだTS040 HYBRIDは、オースティンのレースではハイダウンフォース仕様に戻されるのだが、このハイダウンフォース仕様は、開幕戦シルバーストーンで1-2フィニッシュを挙げている為期待も高まる。そして、このハイダウンフォース仕様のパッケージは8月にマニクール・サーキットで2日間のテストを行い、コンウェイとラピエールが担当し、オースティンに向けての準備を終えた。

四輪駆動で1000馬力を発揮するTOYOTA HYBRID SYSTEM RACING(THS-R)は、5.516kmのサーキット・オブ・ジ・アメリカズでは3.76MJのハイブリッドブーストをコースのどのポイントでも発揮することが許される。

オースティンでは18日(木)に14:45(日本時間22:45)と19:30(同3:30)からそれぞれ90分ずつの練習走行セッションが行われる。19日(金)は10:20(同18:20)からの1時間の最終練習走行セッションを経て、18:35(同2:35)からLMPクラスの予選が行われる。そして、決勝レースは20日(土)17:00(同1:00)、深夜に及ぶ6時間レースのスタートが切られる。

TS040 HYBRID #7ドライバーコメント

▽マイク・コンウェイ

「TS040 HYBRIDでの初レースに本当に興奮している。特にWECのアメリカラウンドというのも格別だ。他のレースシリーズをアメリカで戦っているので、アメリカのファンを前にレースをするのは本当にアットホームな感じがする。先月のマニクール・サーキットでは良いテストが出来た。おかげで、四輪駆動1000馬力のハイブリッドシステムに順応出来たし、ケルンのTMGではシミュレーターセッションを行い、LMP1でのレースデビューには万全の準備が出来たと思う。チームメンバー、それからアレックス、ステファンと共にオースティンで一緒に戦うことを待ちきれない。」

▽アレックス・ブルツ

「待ちわびたシーズン後半戦がスタートする。私にとっては、オースティンでのレースは初めてだが、実はサーキットの設計時にコースレイアウトのアドバイザーをしていたので、全てのコーナーを熟知している。良いレースが出来る、高速で流れるようなコースなので、自らレースを体験出来るのが楽しみだ。長い夏休みの後だが、今週末のレースに集中し、早くリズムを取り戻すことが重要だ。タフなレースになるが、我々にはTS040 HYBRIDという勝てる武器がある。」

▽ステファン・サラザン

「この夏は、他のレースやラリープロジェクトで忙しくしていたが、TS040 HYBRIDのハンドルを再び握ることが出来ることをとても楽しみにしている。アレックスと私には今週末、マイクという新しいチームメートが加わる。マイクと一緒にレースが出来る初のレースウィークエンドだが、強力なラインナップになると信じている。オースティンのコースは楽しめるし、アメリカでレースをするのも好きだ。素晴らしい雰囲気だし、ファンはモータースポーツを愛している。アウディ、ポルシェとの激闘になると思うが、ナイトレースというのがまた格別だ。」

TS040 HYBRID #8 ドライバーコメント

▽アンソニー・デビッドソン

「ル・マンでのレースが随分と前のことの様に感じる。レースドライバーにとって3ヶ月もコックピットから離れるのは非常にフラストレーションが溜まるものだ。準備はもう出来ており、オースティンでスタートするのを待ち切れない。オースティンは素晴らしいコースで、走っていても本当に楽しいコースのひとつだ。この週末は、アメリカでチャンピオンシップのリードを更に広げることが目標だ。簡単には行かないことも知っているし、我々のライバルが3ヶ月前のままではないことも承知しているが、同様に我々も挑戦への準備は出来ている。」

▽ニコラス・ラピエール

「オースティンで去年レースを戦っていないので、今年は初めてのレース。どんなドライビングをすることになるのかとても楽しみだ。素晴らしいコースだとチームメイトからも聞いているので、表彰台の一番高いところに戻りたい。今シーズンは2台体制で素晴らしいスタートを切れた。しかしル・マンは3位で終わることが出来たとはいえ、TS040 HYBRIDの戦闘力は高かっただけに、とても残念だった。しかし、今はもう過去のことであり、チャンピオンシップを獲ることに完全に集中している。」

▽セバスチャン・ブエミ

「とてもモチベーションは高い。選手権をリードしてこのレースに臨むのだが、残りのシーズンもこのリードを維持したい。タフなレースになるが、我々は楽観もしている。何故なら、TS040 HYBRIDは今シーズンの勝利を狙える戦闘力を備えている。オースティンのコースは我々のTS040 HYBRIDにうまくフィットしていて、昨年勝利を競い合った良いイメージもある。オースティンはとても暑くなるが、今回はナイトレースなのが救いだ。これはファンにとっても同じで、たくさんの声援を期待している。」

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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