F1 モナコグランプリ、フリー走行で最速ラップ更新

ドライとウェットが入り混じったモナコのフリー走行

F1モナコグランプリ フリー走行

F1グランプリの中でも、毎年盛り上がりをみせるモナコグランプリが5/22-25モンテカルロ市街地で開催される。シーズン中で唯一、木曜日にフリー走行が行われるモナコでは、3種類のピレリコンパウンドによる走行が見られた。

ドライコンディションで行われたフリー走行1回目(FP1)では、全ドライバーがP Zero イエロー・ソフトタイヤを使用。今週末用として、P Zero イエロー・ソフトとP Zero レッド・スーパーソフトが選択されている。

フリー走行2回目(FP2)では、ソフト、スーパーソフトとともにCinturato グリーン・インターミディエイトも使用された。

FP2前の暴風雨によって、路面がウェットで滑りやすくなったことや、週末はドライとなることが予想されているため大半のチームがFP2序盤に走行するリスクを取ることをためらっていた。

大半のラップで使用されたCinturatoグリーン・インターミディエイトタイヤは、急速に乾いていく路面においても性能が持続する汎用性を示した。

FP2残り10分時点で、各チームはスリックタイヤへ移行し、大半のドライバーがスーパーソフトを装着。フェラーリのフェルナンド・アロンソが、スーパーソフトを使用してFP2の最速タイムを記録したが、メルセデスのルイス・ハミルトンがソフトタイヤで記録したFP1の最速タイムにはわずかに及ばなかった。

ターボエンジンのF1マシンが最後にモナコを走行した1988年以来、本日の両セッションの最速タイムは、ともにモンテカルロでのターボエンジンによる最速タイムとなった。1988年のモナコグランプリは、アイルトン・セナがチームメイトに1.4秒差をつけてポールポジションを獲得した偉大な予選パフォーマンスが見られたグランプリとして語り継がれている。

ポール・ヘンベリー氏のコメント

「例年通り、路面は“グリーン”で滑りやすい状態でしたが、FP1 で路面に乗ったラバーがFP2前の激しい雨によって洗い流されたため、トリッキーなコンディションは一層複雑な様相を呈しました。このため、モナコの週末で最も重要なパートのひとつである予選で主役となるスーパーソフトによる走行が限定的なものとなりました。各チームは、レース戦略を計算するために多様な燃料搭載量での両コンパウンドのデータ収集など、多くの作業を土曜日午前中に行われるFP3で行うことになりました。しかし、モナコでのタイヤの摩耗とデグラデーションは、他のサーキットと比較して大きな要素ではありません。特に、我々の全コンパウンドは昨年よりもやや硬めになっていますのでなおさらです。インターミディエイトタイヤは、ドライになりつつある路面においても一貫したラップタイムを刻み、ここモナコでもその汎用性を示しました。他の全てのグランプリと比較するとデータを分析するための時間が1日多くありますので、各チームは潜在的な戦略について検討する機会が十分に持てます」

フリー走行結果 FP1

1

ハミルトン

1分18秒271

ソフト新品

2

ロズベルグ

1分18秒303

ソフト中古

3

リカルド

1分18秒506

ソフト新品

フリー走行結果 FP2

1

アロンソ

1分18秒482

スーパーソフト新品

2

ハミルトン

1分18秒901

スーパーソフト新品

3

ベッテル

1分19秒017

スーパーソフト新品

統計

スーパーソフト

ソフト

インターミディエイト

ウエット

走行距離

524

2,314

230

N/A

使用セット数

21

45

15

N/A

最多ラップ

10

28

9

N/A

今日の豆知識

世界選手権黎明期の1950年に開催されたモナコグランプリで、ピレリタイヤは表彰台を独占。ピレリは、ライバルのタイヤメーカー2社と競い、トップ3の異なるマシンにタイヤを供給していた。アルファロメオのファン・マヌエル・ファンジオがポールポジションからレースを制し、フェラーリのアルベルト・アスカリが2位、マセラティのルイ・シロンが3位を獲得した。この年、ピレリタイヤを装着したアルファロメオのジュゼッペ・ファリーナがドライバーズ選手権で優勝した。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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