不具合の多さで評判の「マツダコネクト」 改善アップデートで“抜群のコスパ”を誇るカーナビに【解説】(1/2)

不具合の多さで評判の「マツダコネクト」 改善アップデートで“抜群のコスパ”を誇るカーナビに【解説】
新「マツダコネクト」イメージ 新「マツダコネクト」スクロールした際の距離 新「マツダコネクト」交差点拡大とランドマーク 新「マツダコネクト」分かりやすい4ルート表示 新「マツダコネクト」増えて使いやすくなったコマンド 新「マツダコネクト」細かい縮尺 新「マツダコネクト」縮尺を変える方向 新「マツダコネクト」通過する交差点と車線の案内 デミオサービスキャンペーン マツダコネクト 表 デミオサービスキャンペーン マツダコネクト 裏 エンジンルーム対策キャンペーン 対策前 画像ギャラリーはこちら

世間の評判がすこぶる悪かった「マツダコネクト」ですが・・・

一般的にデミオやアクセラの購入を検討されている方が、「ナビ画面の見にくさ、ナビ関係の使いにくさ」を理由として最大の“買わない要素”と考えそうな「マツダコネクト」(カーナビやオーディオに加え、車両情報や車両の機能設定を含むモニター)が、期待通り「サービスキャンペーン」という名の無料アップデートを通知・実施しましたので、その大きな「前進」についてレポートしたいと思います。

以下、アップデート前のハンガリー製マツダコネクトを“旧マツコネ”と表記しますが、私も自らのデミオ購入編で苦言を書きましたが、アップデートを期にインターネットなどで評判を見てみると「使いものにならない」「ないものと思ってもう1つPNDを付けている」「あれがレンタカーで出てきたらクレームになる」など市場の声は非常に厳しく、「怒ってもよくなる訳ではない、マツダの今後の対応を信じたい」と考えていた私はとても優しい部類だったようです(笑)

ということは対応してくれたので水に流して、アップデートに関してです。

デミオサービスキャンペーン マツダコネクト 裏

アップデートの内容は簡単に言えばマツダコネクト本体のソフトウェア書き換え、並びに地図SDカードを購入している場合には最新に交換してくれ、あの旧マツコネが昨年12月に登場し劇的に進化したビッグマイナーチェンジ後のアテンザ、CX-5以降のマツダ車(CX-3、現行ロードスターも含む)とほぼ同じものになるという内容です。

アップデート作業は、車両をディーラーへ持ち込んでソフトウェアを書き換えするだけという比較的簡単な工程なので、バッテリーの状態が良好であれば1時間程度(バッテリーが弱っていると充電の時間が必要なので、3~4時間ということもあるようです)。

私は後述するサービスキャンペーンも含め所要時間は1時間半程度で、現行ロードスターの試乗車などを乗っているうちに終了しました。

なお、通知にはお気に入り地点やアイドリングストップによるCO2蓄積量などの蓄積データが初期化される旨が書かれており(それは仕方のないことだと思います)、サードステージまで進んでいた運転診断システムi-DMの証拠写真を撮っておきましたが、幸いにも初期化はされず、それほど大きな問題はありませんでした。

さて、アップデート後ですが当たり前ながらCX-3と同じ美しい地図画面が現れ、あれだけひどい地図画面からの改良というギャップは加味しながらも嬉しくなってしまいます。

以下に、進化したポイントを書き連ねたいと思います。

大きく改善され、劇的にユーザビリティが向上した「マツダコネクト」

◇地図画面が見やすくなった

見やすさ以前に、旧マツコネは気持ちが暗くなるような画面でした。

◇地図情報が正確になった

旧マツコネは、本来であれば進行方向の左側にあるはずの施設が右側に表示されてしまっているなど非常にお粗末でしたが、アップデート後の地図情報は完全とは言えないものの劇的に正確になりました。

新「マツダコネクト」スクロールした際の距離
新「マツダコネクト」縮尺を変える方向新「マツダコネクト」細かい縮尺

◇地図画面をスクロールした際に現在地からの距離が表示されるようになった

地味ながら意外と重要なこの機能すら、旧マツコネにはありませんでした。

◇地図の縮尺の拡大、縮小のコマンダーを回す方向の表示が地図画面に追加された

カーナビの縮尺の変更は、オーディオのボリュームの調整のように拡大(縮尺が小さい)は左、縮小(縮尺が大きい)は右、というのが一般的だと思いますが、マツコネは逆です。

このこと自体は他にもそういったカーナビもあるのでそれほど問題ではありませんが、旧マツコネは表示すらないために自らの愛車として乗っていても慣れませんでした。それがアップデート後は一目瞭然です。

◇地図の縮尺に細かい市街地図が加わった

諦めるようにあまり気にしていませんでしたが、旧マツコネは確か50mが最小だったと思います(写真は10m縮尺)。

新「マツダコネクト」交差点拡大とランドマーク
新「マツダコネクト」通過する交差点と車線の案内

◇使用頻度の多いメニューがコマンドに入るようになり、使い勝手が劇的に向上

その1つとして挙げたいのが、目的地を決めた後のルート選択(推奨ルート・高速優先・一般道優先など)がコマンドの中に入ったことです。普通のカーナビなら分かりやすく表示されるのが当たり前ですが、旧マツコネでは推奨ルート以外を選ぶのに何段階か必要でした。

◇曲がる交差点に印が付くようになった。曲がる交差点では交差点の形態と目印になる

交差点が拡大表示されるようになり、通過する交差点では車線の案内(直進・右折・左折)が追加されました。これも普通のカーナビなら当たり前の機能ですが、旧マツコネにはありませんでした。

◇音声案内が普通の声になった

非常に例えにくいのですが、旧マツコネはハンガリー製だったせいなのか妙に早口となることがあったのですが、アップデート後は美しい音声になりました。アップデート後は、旧マツコネの音声を指摘された時に「このカーナビは外国の人だから日本語が得意じゃないんだ」と微妙な冗談を言わないで済みます。

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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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