日産 DAYZ(デイズ)新型車速報 -29.2km/Lの燃費はハイト軽No.1!-
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日産自動車は、同社が企画から関わった初の軽自動車となる「DAYZ(デイズ)」を、2013年6月6日より全国一斉に発売すると発表した。
日産では、これまでにも「モコ」や「オッティ」「ルークス」などいくつかの軽自動車を発売しているが、それらはすべて他社から供給されたOEM車であった。しかし、今回のDAYZでは初めて日産が商品企画・開発・デザインを手掛けていること、さらには三菱自動車との共同開発であることが大きな特徴の一つとなっている。
DAYZの燃費については、新開発3気筒エンジンと副変速機付CVT、さらに軽量ボディによって軽ハイトとしてNo.1となる「29.2km/L」(JC08モード)を達成している。参考としてオッティは「19.6km/L」であることから、9.6km/Lもの向上だ。
価格は、最廉価モデルの「J」グレードが1,067,850円、中間グレードの「S」が1,120,350円、上級モデルの「X」が1,220,100円。
さらに、DAYZにはスポーティタイプのハイウェイスターもラインナップされており、「ハイウェイスター J」が1,220,100円、「ハイウェイスター X」が1,310,400円、「ハイウェイスター G」が1,379,700円、そしてDAYZ唯一のターボモデル「ハイウェイスター Gターボ」が1,484,700円。(※いづれも2WDモデルの場合)
「DAYZ」という車名については、お客様へ『楽しく、わくわくする毎日(DAYS)』を提供するという意味と、『毎日を、昨日までと違う楽しい日々に変えていく』という価値が“S”を反転した“Z”という表記に込められている。
DAYZのデザイン開発にあたっては、“今までの軽とは違うデザイン”を実現させるため、デザイン開発陣はノートやマーチなどの世界戦略車を開発する意気込みで臨んだという。
そのエクステリアは、DAYZではすっきりとハンサムな顔立ちとなり、DAYZハイウェイスターでは大型のメッキグリルにワイドなバンパーが用いられ、スポーティなハイウェイスターらしさを持った顔つきとされた。さらに、バンパーの下端が下げられてシルスポイラーを合わせて、安定感あるどっしりとしたエクステリアを実現している。
インテリアでは、インパネを弓形として広々感を演出しているほか、リアシートをオットマン風に傾斜させるなどの工夫が凝らされている。さらに、タッチパネル式のフルオートエアコンとアラウンドビューモニターの装備は軽自動車では初の採用だ。
日産は、DAYZの月販目標台数を8,000台に設定している。
8,000台というと、4月の登録台数8,112台の「スズキ スペーシア」、また5月の登録台数8,299台の「ホンダ N-ONE」に近い数値であり、5月の日産 モコの登録台数4,249台の倍近い数値であることからも、本気で同市場を狙ってきていることがうかがえる。
日産と三菱は以前、水島のオフライン式の際にDAYZ/eKで軽市場シェアの2割を目指したい考えを示したが、それについて日産の志賀俊之最高執行責任者(COO)は、
「我々(日産)の軽シェアは大体7%位ですが、今年度の第四4半期、来年初頭にハイトワゴンのDAYZ ROOX(ルークス)という商品を出そうと思っております。それを含めて2ケタ台を狙いたいと思っております」
と、新モデルへの意欲を露わにした。
また、DAYZ/eKといえば気になるのが先日のリコール。これについて日産の志賀俊之最高執行責任者(COO)は、以下のように答えている。
「発売前のリコールということで大変異例の措置であり、私自身も残念に思っておりますが、品質に関する取り組みは三菱さんと様々なプロセスでお互いに勉強しあって、私どもとしては最善のプロセスで出来た、と思っております。
ですので早い段階で、お客様へご迷惑をかけない段階で、必要な措置を取っていくという中で、大変異例な発売前のリコールということになっております。
(リコール対象車は)全て日産所有の広報用のクルマでありまして、お客様へはご迷惑をお掛けしていないのですが、今回異例な措置を取ったということは、三菱さんとともにお客様にご迷惑をかけない、非常措置をタイムリーに取っていく、そういう姿勢の表れだとご理解頂き、今後ともそのような形で品質については引き続き努力していきお客様に満足して頂きたい、そのように思っております。」
DAYZの買い得グレードなど詳細については、「日産 DAYZ(デイズ)新型車解説」をぜひご参考頂きたい。
DAYZ新CMには、嵐の松本潤さんが登場!
日産 DAYZの新CMには、アイドルグループ嵐の松本潤さんが起用される。2013年6月6日にベルサール渋谷ファーストで開かれた日産 DAYZ 新CM発表会には松本潤さんが登場し、トークセッションが開かれた。
松本潤さんは先ず始めに、DAYZの企画に関わった20名の社員を一瞬にしてDAYZの実車にかえてしまうというパフォーマンスを披露。 その後のトークセッションで松本さんは、
「コンサートとは全く違う状況ですし、社員の皆さんからクルマに変わる。そのパフォーマンスを、今日発売のDAYZ発表という場で披露させて頂くとのことで、すごく大事にパフォーマンスさせて頂きました」
と、パフォーマンスの実演に関してかなり緊張していたことを話してくれた。
また、インタビュアーからの「本当に手先が器用なんですね!」という言葉には、
「いや、手先はうちの二宮くんの方が(笑)彼もマジックとか凄くやってまして。(でも)こういう大きなものは彼はやらないので、僕がやっていきたいなと(笑)」
と、場内から笑いを誘う場面も見られた。
松本潤さんをイメージキャラクターとしたDAYZのCM「日産ラボ」編は、2013年6月7日(金)からTV放送される。
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