カウンタックにインテグラーレ! イタリアの名車も競演【オートモビルカウンシル 2017】

カウンタックにインテグラーレ! イタリアの名車も競演【オートモビルカウンシル 2017】
ランボルギーニ カウンタックLP400(1976年)<オートモビルカウンシル 2017> ランボルギーニ カウンタックLP400(1976年)<オートモビルカウンシル 2017> アルファロメオ TZ(1965年)<オートモビルカウンシル 2017> フェラーリ 412スパイダー[ロバート ジャンケル(Robert Jankel)が手掛けた世界で1台のカスタムモデル]<オートモビルカウンシル 2017> ランボルギーニ カウンタックLP400(1976年)<オートモビルカウンシル 2017> ランボルギーニ ディアブロGT(2000年)<オートモビルカウンシル 2017> ランボルギーニ ディアブロGT(2000年)<オートモビルカウンシル 2017> ランボルギーニ アヴェンタドールS(2017年)<オートモビルカウンシル 2017> ランボルギーニ アヴェンタドールS(2017年)<オートモビルカウンシル 2017> ランボルギーニ ウラカン ペルフォルマンテ(Huracán Performante)<オートモビルカウンシル 2017> ランボルギーニ ウラカン ペルフォルマンテ(Huracán Performante)<オートモビルカウンシル 2017> 画像ギャラリーはこちら

■イタリア車を扱うショップが数多く出展

2017年8月4日~6日、千葉県千葉市の幕張メッセで「AUTOMOBILE COUNCIL2017」(オートモビルカウンシル)が開催された。各メーカー固有のフィロソフィー(哲学)と魅力を伝え、そしてヘリテージカーに対する理解を深めることが主旨のオートモビルカウンシルに賛同した国内および海外メーカーの出展も注目されるが、やはりクラシックカーイベントのもう一方の主役は、海外や国産車のヘリテージカーの輸入・販売・整備に特化した様々なガレージ、専門店、クラブである。

その中からまずは「イタリア車」編をお送りしたい。

>>ランボルギーニやフェラーリなど、イタリアの名車の数々を画像でチェックする[オートモビルカウンシル2017]

■ランボルギーニ麻布は日本初一般公開モデルを含む4台を展示

ランボルギーニ ウラカン ペルフォルマンテ(Huracán Performante)<オートモビルカウンシル 2017>

ランボルギーニ麻布は、2017年6月に日本で発表されたばかりのランボルギーニ ウラカン ペルフォルマンテと、現行モデルのアヴェンタドールS(2017年)、ヘリテージカーとしてガンディーニのベースデザインによる獰猛なスタイルが迫力満点のディアブロを進化させた世界限定80台の希少モデルであるディアブロGT(2000年)、そしてスーパーカー世代ならずとも心を離さないランボルギーニ カウンタックLP400(1976年)の4台を展示した。

640psに強化されたV10エンジンを搭載し、フォージドコンポジット製のエアロパーツシステム「エアロダイナミカ・ランボルギーニ・アッティーヴァ」(ALA)を備えるウラカン ペルフォルマンテは、日本で初の一般公開となった。

◎関連記事:

ランボルギーニ ウラカン ペルフォルマンテを世界屈指のサーキットで試す![2017/6/15]

■ヘリテージカー向けトータルサービス「ガレージ伊太利屋クラシケ」

手前はランチア フルヴィア 1.3S(1969年)<ガレージ伊太利屋クラシケ/オートモビルカウンシル 2017>

1976年の創業以来イタリア車の輸入で長い歴史を誇るガレージ伊太利屋が開始した「ガレーヂ伊太利屋クラシケ」は、ヘリテージカーの輸入やレストアを行うトータルサービスである。専門知識を持つコンシェルジュが相談を受け熟練職人がレストアを担当するなど、質の高いサービスを提供することで知られている。

ガレージ伊太利屋クラシケは昨年に続き今年も出展を行い、WRC(世界ラリー選手権)を席巻したランチア デルタ インテグラーレ エヴォ1(1992年)、ジウジアーロがデザインした完成度の高いクーペボディが自慢のアルファロメオ 1300GTジュニア(1971年/“ヒラメ”と呼ばれる2灯式ヘッドライトが特徴)、狭角V4エンジンにFFレイアウトが特徴だった小型クーペ、ランチア フルヴィア1.3S(1969年/ラリーで活躍したフルヴィアHFも有名)の3台を展示。

繊細さが美しい1960年代のフルヴィアと、無骨さで人気を博したデルタとの対比が楽しめた。

■主催者展示の「アルファロメオ TZ」 に興奮!

アルファロメオ TZ(1965年)<オートモビルカウンシル 2017>

昨年のオートモビルカウンシルでは、主催者展示としてポルシェ 356カブリオレ(1953年)と、ポルシェ カレラGTS 904(1964年)の2台が会場入り口を飾っていた。今年はどんな車種が用意されているのだろう、と期待して場内に入ると、そこにあったのはアルファロメオ TZ(1965年)、シボレー モンザ(1963年)、メルセデス・ベンツ 220SEb(1961年型)の3台だった。

いずれも名車中の名車だが、とくにザガートによる美しいアルミボディを持つ「TZ」は生産台数が100台強と云われる超希少車で、芸術品のような扱いも受けるほどのレーシング・スポーツである。

さらにスゴいのがこの個体の素性。シャシーナンバー#95を持つ展示車は、1965年のトリノショーに展示された実車そのものという輝かしいプロフィールもさることながら、展示後一度も走行せず「新車」のまま丁重に保管されていたというのだから驚き!

■お目にかかれないような貴重なイタリア車がズラリ

手前は希少なフィアット 128ラリー<ワールドヴィンテージカーズ/オートモビルカウンシル 2017>

オートモビルカウンシル2017の会場には「ワールドビンテージカーズ」、「エムズバンテック」、「CLUB CLASSIC CAR LOVERS」、「はらモータース」、「ClassicCar.jp」などにより貴重なイタリア車が数多く展示されていた。

ワールドビンテージカーズが390万円のプライスタグを掲げたフィアット 128ラリーは、日本では見慣れないフィアットだが、同社初のFF車で、現在世界で主流に成っているFFレイアウト「ジアコーザ式」を普及させた立役者でもあった。128は広い室内と優れた操縦性によりイタリアをはじめ欧州で大ヒットとなった実用車だが、これをスポーティに仕立て上げたのが「ラリー」だ。欧州でもコレクターズアイテムして注目され始めており、相場もどんどんあがっている。

フェラーリ 412スパイダー[ロバート ジャンケル(Robert Jankel)が手掛けた世界で1台のカスタムモデル]<オートモビルカウンシル 2017>

そして注目はフェラーリ 412スパイダーだ。

フェラーリのフラッグシップV12モデル、412には公式にはオープンモデルは存在しないが、この412スパイダーは「ロバート ジャンケル(Robert Jankel)」が手がけた世界で1台のカスタムモデルである。ロバート・ジャンケルは6輪車「パンサー6」などで知られる英国のスポーツカーメーカー「パンサー」の創業者「ロバート ジャンケル」氏が興したコーチビルダーで、ロールスロイスやジャガーのリムジン製作で知られている。この個体もリムジンを作る技術を誇るコーチビルダーらしい素晴らしい仕立てが施されていた。

[レポート:遠藤イヅル/Photo:小林岳夫]

>>オートモビルカウンシル2017 イベント概要・他記事一覧はこちらから

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遠藤 イヅル
筆者遠藤 イヅル

1971年生まれ。カーデザイン専門学校を卒業後、メーカー系レース部門にデザイナーとして在籍。その後会社員デザイナーとして働き、イラストレーター/ライターへ。とくに、本国では売れたのに日本ではほとんど見ることの出来ない実用車に興奮する。20年で所有した17台のうち、フランス車は11台。おふらんすかぶれ。おまけにディープな鉄ちゃん。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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