ホンダも日産「プロパイロット」と同じカメラで自動運転技術!? 新型N-BOXから搭載か

  • 筆者: 国沢 光宏
  • カメラマン:和田清志/本田技研工業
ホンダも日産「プロパイロット」と同じカメラで自動運転技術!? 新型N-BOXから搭載か
高速道路を想定した自動運転実験車両 高速道路を想定した自動運転実験車両 高速道路を想定した自動運転実験車両 高速道路を想定した自動運転実験車両 高速道路を想定した自動運転実験車両 高速道路を想定した自動運転実験車両 高速道路を想定した自動運転実験車両 高速道路を想定した自動運転実験車両 高速道路を想定した自動運転実験車両 一般道路での完全自動運転を想定した実験車両 一般道路での完全自動運転を想定した実験車両 画像ギャラリーはこちら

独自開発を好むホンダが使えるカメラをついに!

高速道路を想定した自動運転実験車両

ホンダがメディア向けへ定期的に開催する『ホンダミーティング』。ここでは同社の最新技術を体験することができるが、今回は開発中の自動運転技術が2タイプ用意されていた。

まず、高速道路での自動運転をイメージしたモデルから試す。想定としては高速道路に入ったらスイッチをオン。そこから車線をキープする自動運転モードとなる。

もちろんアクセルもブレーキもハンドルも操作しないでOK。といっても、この程度の自動運転はすでに2015年の東京モーターショーの段階で、一般道路を使ったデモ走行を公開している。目新しさ無し。

もう少し突っ込むと、すでに市販車でもテスラ モデルSが実現しており、正直な話、驚くべき内容ではなかった(新聞や通信社などの記者さん達は感激してました)。

そんな中、少しばかり驚いたのがカメラである。ホンダというメーカー、とにかく独自開発を好む。確かに独自開発の良い部分はあるけれど、先行されている技術だと追いつくのに時間掛かってしまう。全く追いつけないF1を見ればよく解る。ホンダも自動運転に使えるカメラを独自で開発したのか?

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超優秀なモービルアイ社製の新世代カメラをホンダも採用!?

ホンダ 新型N-BOX高速道路を想定した自動運転実験車両

後で調べたのだけれど、どうやらイスラエルのモービルアイ社製のカメラを使っているようだ。しかも、シングルカメラを2つ組み合わせている。ステレオカメラじゃなく、信頼性確保のため単独でも機能するシステムをダブルで使っているらしい。

モービルアイ社のシングルカメラは超優秀だ。どのタイプを使っているのかは不明ながら、日産などは新世代カメラ1個だけで、世界TOPクラスの自動ブレーキと、時速10キロまでの低速域限定ながら連続したハンドル操作も行う『プロパイロット』を実現しているほど。マツダの優秀な新世代自動ブレーキも、モービルアイ社の新世代カメラだ。

もしかするとホンダは、現在お話にならない性能しか出せていない『ホンダセンシング』用に、モービルアイ社のカメラを採用してくるかもしれない。早ければ新型N-BOXに搭載する次世代ホンダセンシングは、日産の「プロパイロット」並に進化か?

テスト車の自動運転技術には驚かなかったものの、ホンダの現実的な選択は素晴らしいと思った次第。ダメな技術を磨いている時間は無いと考える。

ホンダが目指すのは高いセンサー類を使わない自動運転技術

高速道路を想定した自動運転実験車両

もう一つは、街中の自動運転をイメージした技術。これまた日産が2年前に一般道でデモをしているため、凄いと言えるレベルではない。ただ「へぇ!」だったのは、3つのカメラだけでシステムを構築している点だ。

高いセンサー類を使わない、というのは将来を考えれば正しいチョイスだと思う。それでいて、交差点を確認出来ていたり、車線が不確かな状況でも自動運転を継続出来ていたりするなど、興味深かった。

レーダーやレーザーとは違い、カメラは安価で情報量が多い。解析技術もコンピュターの進化で、どんどんコストダウンしてくるだろう。将来の自動運転は、カメラが主力になるかもしれない。もちろんドライバーも不要となる完全自動運転の時代は、下を見て30年はないと考える。

ただ、高速道路や渋滞時など限られた状況下での自動運転&運転サポートは、どんなに注意していてもミスを犯すドライバーの補助になるため、交通事故防止に劇的な威力を発揮する。

今後は急激に進化していくだろう。

[Text:国沢光宏]

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国沢 光宏
筆者国沢 光宏

1958年生まれ。ベストカーガイド編集部員を経て自動車評論家に。空気を全く読まず言いたいことを言い、書きたいことを書くので自動車メーカーから嫌われている。現在所有しているクルマは日産 リーフやトヨタ MIRAIなど多数。趣味はラリーに出場すること。人気のない(本人談)Webサイトを運営中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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