”クルマの格闘技”「WTCC」(世界ツーリングカー選手権)がもてぎへやってきた!(1/3)
- 筆者: 国沢 光宏
- カメラマン:WTCC・ホンダ・プジョーシトロエンジャポン・ボルボカージャパン・Polestar・オートックワン編集部
F1やWRCと並ぶ「世界選手権」
今年も、ツインリンクもてぎにWTCC「FIA世界ツーリングカー選手権シリーズ JVCKENWOOD 日本ラウンド」がやってきた。
後述する通り、F1やWRCと並ぶ「世界選手権」で、ホンダも参戦している。いわゆる”ハコ”と呼ばれる市販車の外観をしているため、多少の接触は当たり前(車輪剥き出しのフォーミュラーカーで接触すると空を飛ぶ)。クルマの格闘技とさえ呼ばれるほど。
我らがホンダも参戦中! だけど・・・
WTCC参戦車両の車重は1100kg。『GRE』(グローバルレースエンジンの略)の1600cc直噴ターボは、各メーカー380~400馬力という出力を持つ。
我らのホンダだけれど、2013年に本格的な参戦を開始するや勝ちまくり、デビューイヤーにシリーズ優勝を遂げる。
しかし、2014年からWRC活動を休んだシトロエンが入ってくると、勝てなくなってしまう。WRCではVWのエンジンにやられっぱなしだったシトロエンながら、WTCCでは圧倒的な有利だったワケ。考えてみれば、ホンダがシトロエンと同等以上のエンジンを作れるなら、WRCに出ても勝てるということだ。
ホンダも賢明にエンジン開発を行うけれど、2015年はシトロエンに押されっぱなし。良いところないままシーズンを終える。昨年のホンダ、F1でもWTCCでも国内のスーパーGTでもスーパーフォーミュラでも負けっ放し。
ところがF1で上向きになった如く、今シーズンはWTCCまで良くなった。シトロエンに追いついたのである。
これまでシトロエンより軽い車重でOKだったのだけれど、ここに来てウエイトハンデ80kgと同じ条件になった。考えてみたら「弱いから軽くしてあげましょう」というウエイトハンデなんて不名誉なこと。
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