スタイリッシュ、なのに癒し系!? ボルボ 新型XC90 D5 AWD R-Design 試乗

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ボルボの新世代モデル群の第一弾として2016年に華々しくデビューした2代目「XC90」が2019年マイナーチェンジを実施した。内外装デザインをリフレッシュしたほか、パワフルなD5(ディーゼルモデル)にも“R-Design”(アールデザイン)が特別仕様車として追加されている。

今回はそのD5 AWD R-Designにいよいよ試乗することが出来た。22インチ大径タイヤを採用するなど、従来のイメージを塗り替えるスタイリッシュなD5 AWD R-Design。果たして乗ってみるとどうなのだろうか。気になるファーストインプレッションを、モータージャーナリストの嶋田 智之氏がレポートする。

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目次[開く][閉じる]
  1. プレミアムSUVを考えてる人全てに検討をおススメしたい選択肢
  2. 新世代ボルボの幕開けを飾ったXC90
  3. XC90で初となる、D5とR-Designの組み合わせ
  4. R-Designでもボルボらしい居心地の良さはそのまま
  5. 迫力たっぷりな22インチなのに…予想に反した快適性に驚く!
  6. D5ディーゼルエンジンはロングドライブが似合う性格
  7. ここまで格好良いのに根は癒し系…そこがイイ!

プレミアムSUVを考えてる人全てに検討をおススメしたい選択肢

お値段959万円。そんな高価なクルマをオススメするのか? といいたくなるのは解らなくもない。もちろん僕だって手を伸ばしても届かない。でも、仕方ないだろう。いいモノをダメというわけにはいかない。

マイナーチェンジが加えられたボルボ XC90シリーズのスペシャルエディション、D5 AWD R-Design。

白状するなら、写真を見た段階では“ボルボ、もしかしてやっちまったか……?”という想いが脳ミソを掠めたりもしたのだ。だって、めざとく気づいた人もいるだろうけど、ホイールの大きさとタイヤの薄さを見てみて。ルックスとしてはスポーティでカッコイイけど、乗り心地が……と考えるのが自然じゃないか。

でも、それは余計な心配だった。走らせてみたら、ちゃんとボルボらしい癒やしの味だったのだ──それもだいぶ上質な。このクルマは手を伸ばせば届く人、プレミアムSUVの購入を考えてる人にとって、間違いなくいい選択肢になると思う。

ボルボ/XC90
ボルボ XC90カタログを見る
新車価格:
813.8万円1,129万円
中古価格:
21.8万円948.5万円

新世代ボルボの幕開けを飾ったXC90

ボルボ XC90は、御存知のとおり世界的に売れ行き好調なボルボのフラッグシップSUVだ。

2代目XC90は新世代ボルボの幕開けとなったモデルであり、2016年に国内発表されてから時間が経っているというのに、実は今も高い人気を保っている。例えば2018年と2019年の数値を見ても、世界で2年続けて10万台前後、日本では2年続けて1000台前後の販売をキープしてるのだ。

なので、マイナーチェンジとはいっても、それほど大きな変更はなされていない。前後のバンパーやフロントグリルなどに“どこが違うんだろう?”と間違い探しのようにしないとなかなか気づきにくいぐらいのフェイスリフトが行われたこと。そして、昔から乗員の安全性については並々ならぬこだわりを持つ伝統に則って、ただでさえ驚くほどたくさんのセーフティデヴァイスが標準で(!)備わっていたというのに、それがさらに充実したこと。並べるとすれば、そのくらいである。

XC90で初となる、D5とR-Designの組み合わせ

最も大きいニュースが、D5 AWD R-Designの設定、といえるかも知れない。

ボルボのラインナップそれぞれの中にスポーツテイストを持つグレードとして設定されるR-Designと、2リッターディーゼルで最もパワフルなD5ユニットの組み合わせ。意外なことに、それはXC90では初めてだという。

R-Designのエクステリアで特徴的なのは、スプリッターの部分が2枚刃になってるフロントバンパーやディフューザー付きのように仕立てられたリアバンパーが採用され、さらにはグリルやウインドートリム、ドアミラー、ルーフレールなどがブラックで統一されていて、キュッと引き締まったような印象を見せていること。

それに足元は9J×22というホイールに275/35R22サイズのタイヤ。ほかのXC90は19インチか20インチ、318ps+87psのPHEVで最もパワフルなT8ツインエンジンを積むモデルでさえ21インチなのに、22インチだ。スーパーカーか! とツッコミを入れたくなる。

R-Designでもボルボらしい居心地の良さはそのまま

一方でインテリアは、細かい部分の素材が変わったりするぐらいで、いい意味でそれほど大きな違いはないように見える。

ダッシュボードやドアトリムの一部にカーボンパネルが使われていて、個人的にはスポーティ=カーボンという図式に飽きがきてるところはあるものの、新世代ボルボは異なる素材や異なる色味のあしらい方のバランスが抜群に上手い。だから違和感がなくて、XC90ならではのエレガントな世界観がちゃんと保たれてる。これは好感が持てるポイントだ。

けれどXC90のインテリアの最大の美点といえるのは、やはりその居心地のよさ。R-Designであっても、それは全く変わりない。

XC90は3列目のシートが標準で備わっていて、大人であってもそれほど長い距離でなければおとなしく座っていられるほどなのだが、それくらい空間は広々としているわけだから、とりわけ1列目と2列目は実にゆったりと過ごせる。

ドライバーとパッセンジャーのためのシートはR-Designの専用とされていて、形状もやや深みを増してるようにも感じられるのだが、座り心地はボルボらしい優しさを感じさせてくれるもの。快適なのだ。

迫力たっぷりな22インチなのに…予想に反した快適性に驚く!

その辺りは想像ができていたこと。走り出して1分もしないうちに、僕は無意識に唸っていた。軽く驚かされていたのだ。何に? 乗り心地に。迫力たっぷりの22インチを履いているというのに、予想に反した快適さなのだ。

路面の継ぎ目や段差を踏み越えるときにはさすがにタイヤの薄さを思い出させられることがあるけど、基本、その乗り心地は優しい。高めの速度域での巡航など、至って快適。もっと硬かったり荒かったりするのを予想していたから、望外に嬉しかった。

FOUR-Cアクティブパフォーマンスシャシーとエアサスの組み合わせも進化を実感

試乗車はオプションのエアサスペンションを備えていて、その制御がXC90の初期の頃と較べてずいぶん進化しているように思えた。滑らかにして緻密な感じ。+31万円のエクストラだが、これはぜひともセットするべきだと思う。

ちなみにエアサスはドライビングモード選択式FOUR-Cアクティブパフォーマンスシャシーとのセットになっている。

モードを“ダイナミック”にすると乗り味がちょっと突っ張ったフィールになるから、通常は“コンフォート”で走るのがいいと思うが、ワインディングロードなどでは別。さすがにスポーツカーのようにシャープに曲がるとは言いづらいけど、ほどほどに気持ちよくコーナーを抜けてくれるようにはなる。

D5ディーゼルエンジンはロングドライブが似合う性格

とはいえ、そういう走り方はやればできるっていうだけのことで、XC90というクルマのキャラクターにマッチしてるとは言い難い。ましてやR-Designのパワーユニットは、強大なパワーとトルクを誇るT8 Twin Engine AWD[プラグインハイブリッド]だったりするわけでもない。

D5と呼ばれる2リッター直4ディーゼルターボは235psに480Nmとなかなかのアウトプットで、2.1トンの車体を過不足なしに加速させてくれるし高速巡航性も結構高いけど、性格としては穏やかな部類。悠然と遠くを見つめるような気分で走らせるのが似つかわしいし、心地好い。

この日も22インチと“ダイナミック”モードの組み合わせを試すために峠道を元気よく走り出し、そこそこいけることは解ったのだけど、いつの間にかアクセルペダルを踏みつける右足は緩み、ステアリングを握る腕の動きもゆっくりしたものになっていた。戦闘的な気持ちになんてなれないのだ。鼻歌まじりでゆったり走る方が気持ちいいから。

ある意味、これも立派なセーフティデヴァイス、といえなくはないか?

ここまで格好良いのに根は癒し系…そこがイイ!

SUVを買って軽く車高を落としてインチの大きなホイールに履き替えて……というちょっと本末転倒ともいえることをしたくなる人の気持ちも、実は解っちゃったりする。クルマの隙のないスポーティな雰囲気っていうのは、フェンダーの中から漂ってきたりすることが多いのだから。でも、それをやっちゃうとどうしても乗り心地が大きな影響を受けがち。

ところがXC90 D5 R-Designは、エアサス付きであればモードによっては車高が20mmほど低くなるし、ホイールも大きくてタイヤは薄い。スポーティにしてスタイリッシュだ。

なのに乗り心地はほとんどいっていいくらい悪影響を受けていない。そのうえ乗り味はとってもオトナで、気合いを入れればほどほどに応えてはくれるけど、根は穏やかな癒し系だ。そのマッチングの妙こそが最大の魅力。

どちらも欲しいと内心では思ってる人、実は多いと思うのだ。

シンプルなMomentum(モメンタム)、エレガントなInscription(インスクリプション)、ゴージャスなExcellence(エクセレンス)・・・

他にも魅力的なグレードが揃うXC90だけど、D5 R-Designはそれらに負けない個性をしっかり持ってると思う。

そう考えると、XC90選びも難しさを増したといえるのかも知れない。

[筆者:嶋田 智之/撮影:MOTA編集部]

ボルボ XC90 D5 AWD R-Design[特別仕様車] 主要スペック比較表
車種名XC90
グレード名D5 AWD R-Design[特別仕様車]
価格(消費税込み)959万円
全長×全幅×全高4950mm×1960mm×1775mm
ホイールベース2985mm
駆動方式4WD
車両重量2090kg
乗車定員7名
エンジン種類直列4気筒 DOHCターボチャージャー付直噴ディーゼルエンジン
総排気量1968cc
エンジン最高出力173kW(235PS)/4000rpm
エンジン最大トルク480Nm(48.9kg・m)/1750rpm
トランスミッション8速AT
使用燃料軽油
燃料消費率(JC08モード燃費)--km/L
燃料消費率(WLTCモード燃費)13.6km/L
燃料消費率(WLTC:市街地/郊外/高速道路モード)11.1km/L/13.2km/L/15.4km/L
タイヤサイズ275/35R22

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嶋田 智之
筆者嶋田 智之

本人いわく「ヤミ鍋系」のエンスー自動車雑誌、『Tipo』の編集長を長く務め、スーパーカー専門誌『ROSSO』の総編集長を担当した後、フリーランスとして独立。2011年からクルマとヒトに照準を絞った「モノ書き兼エディター」として活動中。自動車イベントではトークのゲストとして声が掛かることも多い。世界各国のスポーツカーやヒストリックカー、新旧スーパーカー、世界に数台の歴史的な名車や1000PSオーバーのチューニングカーなどを筆頭に、ステアリングを握ったクルマの種類は業界でもトップクラス。過去の経歴から速いクルマばかりを好むと見られがちだが、その実はステアリングと4つのタイヤさえあるならどんなクルマでも楽しめてしまう自動車博愛主義者でもある。1964年生まれ。記事一覧を見る

監修トクダ トオル (MOTA編集長)

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