ボルボ V60 T6 ツインエンジン AWD 試乗|プラグインハイブリッドを、もっと身近に(2/2)
- 筆者: 伊藤 梓
- カメラマン:原田 淳|ボルボ・カー・ジャパン
動力源はどうであれ、常に自然体に走ってくれる
電動化したモデルは、分かりやすく「電気です!」と主張するものも多いが、V60のPHEVは、“見かけ”を分かりやすくするのではなく、どちらかといえば動力源がどうなろうと自然体でいることを目指しているクルマに思える。回生ブレーキについても、アクセルペダルをオフにしても、モーターの回生特有の減速感をともなうことなく、エンジンブレーキが効いているときのように自然に減速していく。より強く減速するためブレーキペダルを踏み込んでも違和感はなく、思ったところにピタリと停めることができた。ただパワーを放出するときには、モーターらしい力強いアシストをしてくれるので、基本は自然でありながらも、欲しいところにはきちんと力を入れてくれるという使いやすさがある。
バッテリーがある分、クルマ全体にどっしりとした重みを感じるので、PHEV以外のモデルのようにスイスイと身軽に動くというよりは、すこし反応が遅れるように感じたが、しかしPHEVに利点を見出して購入するような方にはそのあたりの操縦性はおそらく購入の決め手ではないだろうし、走りにこだわりのある人にもそこまで気になるような点ではないと思った。
美しいデザインとゆとりの室内空間…電動化してもボルボの世界観はそのままに
V60といえば、たっぷり詰める荷室も人気の理由だと思うが、今回のようなPHEVモデルでも、バッテリーなどのコンポーネンツはセンターコンソールなど車体の中心やフロアに配されるので、荷室も従来の容量と変わらないところも大きなポイントだ。 これは元々PHEVを作る前提で設計していたからできたことだという。
バッテリー容量は30Ahで、モーターのみで約45.1km走行できるそうだから、おもに通勤や買い物などの短距離でクルマを使っている方は、電気のみでの移動が多くなるだろう。残念ながら、クルマに蓄えた電気を何かに使う“給電”はできないそうだが、電気代が安くなる深夜に充電しておくことで、ガソリン代はある程度節約できそうだ。
これからは電動化されたクルマが多く出てくるはずだが、「自分でも使えそう」「使ってみたい」と思えなければ、消費者に浸透するいくのは難しいだろう。しかし、ネックである車両価格がある程度手頃で、そしてこれまでの内燃機関のみのクルマとも違和感なく乗り換えられるクルマを考えるときにV60 T6 Twin Engine AWDはとても良いポジションにいる気がする。電動化を進めているモデルは、「これまでのクルマとは違うぞ!」と個性を出すか、「電動化してもクルマは同じ考えで作ります」というフラットなブランド、いずれかに分かれる傾向にあるが、ボルボは後者のようだ。その自然に溶け込むような美しいデザインと車内の落ち着く雰囲気はこれまでどおりで、そこへ使いやすいPHEVもすっぽりと置けることに、ボルボらしい安心感を感じた。
[筆者:伊藤 梓/撮影:原田 淳|ボルボ・カー・ジャパン]
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VOLVO V60 T6 Twin Engine AWD Inscription[4WD] 主要スペック
| VOLVO V60 T6 Twin Engine AWD Inscription[4WD] 主要スペック | |
|---|---|
| 車種名 | ボルボ V60 |
グレード | T6 Twin Engine AWD Inscription |
価格[消費税込] | 7,490,000円 |
全長×全幅×全高 | 4,760mm×1,850mm×1,435mm |
ホイールベース | 2,870mm |
駆動方式 | 電子制御AWDシステム(エンジン+モーター) |
車両重量 | 2,050kg |
乗車定員 | 5名 |
エンジン種類 | 直列4気筒 DOHC 16V |
総排気量 | 1,968cc |
エンジン最高出力 | 186kW(253PS)/5,500rpm |
エンジン最大トルク | 350Nm(35.7kg・m)/1,700~5,000rpm |
電動機(モーター)種類 | 交流同期電動機 |
動力用主電池 | リチウムイオン電池 |
モーター最高出力 | (前)34kW/2500rpm(後)65kW/7000rpm |
モーター最大トルク | (前)160Nm/0~2,500rpm(後)240Nm/0~3,000rpm |
充電電力使用時走行距離 | 48.2km※ |
電力消費率 | 4.13km/kWh※ |
一充電消費電力量(kWh/回) | 10.93kWh/回※ |
燃料消費率[WLTCモード燃費] | 13.7km/L※ |
トランスミッション | 8速オートマチックトランスミッション ギアトロニック |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
サスペンション形式 | (前)マクファーソン式/(後)トーションバー式 |
タイヤサイズ | 185/60R15 84H |
※取材車両は2018年モデル、上記記載は仕様変更後の2019年モデル(申請予定値)
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