ボルボ V60 T6 ツインエンジン AWD 試乗|プラグインハイブリッドを、もっと身近に(1/2)
- 筆者: 伊藤 梓
- カメラマン:原田 淳|ボルボ・カー・ジャパン
プラグインハイブリッドが気になるアナタのために
ハイブリッドは今や当たり前の技術になっている。しかし、プラグインハイブリッド(PHEV)はというと、日本ではまだまだ普及していないというのが現状だろう。それは充電設備などのインフラの問題もそうだが、PHEV車は内燃機関のモデルに比べると、車両本体価格が高いということが一番のネックになっているような気がする。今PHEVを選んでいる人たちは、車両価格と燃費&電費をカチャカチャと計算して「◯年先にはペイできるな」と割り出す賢さがあって、クルマの性能というよりも、新しい技術を楽しみつつクルマを使っているような、これまでのクルマ好きとはすこし違うカテゴリに属する人たちのように思える。しかし、クルマの電動化が進んでいる昨今、これまでは興味のなかった人たちでも、どんなものか気になっている方も多いのではないだろうか。
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ベーシックモデルも導入し、PHEV普及に意欲的なボルボ
今回、ボルボはそんな一歩を踏み出したい人のためにも、V60に元々設定していたプラグインハイブリッドの「T6 Twin Engine AWD」に、もっともベーシックな「Momentum」グレードを追加した。上級グレードの「Inscription」に比べると、なんと車両本体価格が100万円安いというお買い得のグレードだ。
ボルボ V60 T6 Twin Engineは、スーパーチャージャー付きの2リッター直4ツインチャージャーエンジン(253ps/350Nm)とモーター(84ps/240Nm)を組み合わせており、フロントをエンジン、リアをモーターで駆動するAWDモデルだ。これらをあわせた総合出力は最大で340psにもなるという。ちょっとしたスポーツカーも驚きのパワーだ。
ちなみに今回はまだベーシックなMomentumの試乗車導入が間に合わなかったので、上級グレードInscriptionに乗って横浜周辺をテストした。
プラグインハイブリッドであることを意識させない自然さ
まずは、走行モードをモーターのみで走行する「Pure」にしてみると、V60 T6 Twin Engine AWDはエンジンを使わずにするすると走り出した。
元々ボルボのクルマの車内は静かなのだが、モーターのみの走行だとさらにそれが際立つ。走行モードによってメーター内の表示が変わり、アクセルペダルの踏み方によって、モーターだけの走行からハイブリッドに切り替わるポイントが分かる。アクセルを踏むとググッとメーターの針が動きはじめて、そのポイントまで強く踏み込むとエンジンがかかるのだが、エンジンの始動もとても静かで振動も少ないので、意識しなければエンジンがかかったか、かかっていないか分からないほどだった。
「Hybrid」モードにしてみると、エンジンのみ、モーターのみ、エンジンとモーター両方など、さらにコロコロと切り替わるのだが、それがとてもスムーズなので、試乗が終わる頃にはこのV60がPHEVだということをわざわざ意識しなくなっていた。
>>美しいデザインとゆとりの室内空間…電動化されても、ボルボの世界観はそのままに[次ページへ続く]
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