ボルボ V60・S60「Luxury Edition」[特別仕様車] 試乗レポート/渡辺陽一郎(1/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
ボルボが世界に誇る安全装備や高級仕様をバリューなプライスで
最近のボルボでは、コンパクトな「V40」が高人気。ベースモデルの「V40 T4」は安全装備をフルに装着して、車両価格が300万円を下まわる。「輸入車としては」という注釈を付けなくても、十分に買い得で価格競争力も高い。注目を集めるのは当然だろう。
そうなるとDセグメント(日本車でいえばミドルサイズ)の「ボルボ V60」と「S60」は、印象が薄れてしまう。ほかのブランドの輸入車にも当てはまる話だが、価格の割安な車種に「これで十分」という市場の評価が寄せられると、上級車種の売れ行きは下降しやすい。
特にワゴンのV60は、ボディスタイルが鋭角的で、外観から受ける印象がV40に少し似ている。売れ行きを維持するには、インパクトの強い対策が必要になった。
そこで2014年5月23日に設定されたのが、特別仕様車の「V60/S60 Luxury Edition(ラグジュアリー・エディション)」だ。
ベースになったグレードは、V60とS60の「T4 SE」(441万2572円/420万6858円)。このグレードにセーフティパッケージ(オプション価格は20万5715円)、レザーパッケージ(25万7143円)、PCCキーレスドライブ(3万857円)を加えた。合計すれば49万3715円になる。
しかもこれだけの装備を加えた上で、V60/S60 ラグジュアリー・エディションの価格は、ベースのT4 SEよりも安い。ワゴンのV60 ラグジュアリー・エディションは22万2572円安い419万円、セダンのS60は21万6858円安い399万円とした。となれば、合計すると70万円を超える大幅値下げだ。
ただし、特別仕様車の価値を正確に判断すると、金額が少し変わる。特別仕様車に装着される装備には、オプションと違って選択の自由がなく、「特別」とも銘打っている。なので約15%の割引きをした上で計算するのが正当だ。
つまりプラスされた装備の換算額は、「49万7143円×0.85=約42万円」と考える。それにしても約64万円は安いことになり、特別仕様車としてはかなり買い得だ。
[次ページへ続く]
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。