ボルボ 2013年モデル オールラインナップ試乗レポート Vol.3 「ボルボ V60・S60」編/今井優杏(3/3)

  • 筆者: 今井 優杏
  • カメラマン:オートックワン編集部
ボルボ 2013年モデル オールラインナップ試乗レポート Vol.3 「ボルボ V60・S60」編/今井優杏
ボルボ S60 T6 AWD R-DESIGN[ポールスター・パフォーマンス・パッケージ][ボディカラー:レーベルブルー(2013年モデルより設定されたR-DESIGN専用色)] ボルボ S60 T6 AWD R-DESIGN[ポールスター・パフォーマンス・パッケージ] ボルボ S60 T6 AWD R-DESIGN[ポールスター・パフォーマンス・パッケージ] ボルボ S60 T6 AWD R-DESIGN[ポールスター・パフォーマンス・パッケージ] ボルボ S60 T6 AWD R-DESIGN[ポールスター・パフォーマンス・パッケージ] ボルボ S60 T6 AWD R-DESIGN[ポールスター・パフォーマンス・パッケージ]を試乗した自動車ジャーナリスト、今井優杏サン ボルボ S60 T6 AWD R-DESIGN[ポールスター・パフォーマンス・パッケージ] ボルボ S60 T6 AWD R-DESIGN[ポールスター・パフォーマンス・パッケージ] ボルボ S60 T6 AWD R-DESIGN[ポールスター・パフォーマンス・パッケージ] ボルボ S60 T6 AWD R-DESIGN[ポールスター・パフォーマンス・パッケージ] ボルボ S60 T6 AWD R-DESIGN[ポールスター・パフォーマンス・パッケージ] 画像ギャラリーはこちら

運動も得意で成績も優秀

ボルボ V60 T4 R-DESIGN 試乗レポート1ボルボ V60 T4 R-DESIGN 試乗レポート8

高められた剛性のおかげでハンドリングにキレが生まれ、結構な速度域まで攻め攻めイケイケドンドンでアクセルを踏み込むことが出来るのだが、ボディの限界よりもエンジンパワーの限界の方が先に来てしまう感じだ。

ボディバランスがどこまでも破綻せず、うまくクルマをコーナーの先まで運んでくれるのが、ボディ強化のおかげでロールを抑えた仕上がりの良さだと思う。こちらは純粋培養のイイ素性に、さらに英才教育を加えた感じ。

しかもちゃんと華やかさがあるのがいい。特に内装なんか、クリアなシフトノブや明るいメーター周り、肌に触れる本革の質感など、ドライバーに視覚的にも触覚的にも「いいな」と思わせる細工が盛りだくさんだ。

まるで別荘のような心地よいインテリア

ボルボ V60 T4 R-DESIGN インテリア・インパネ周り
ボルボ V60 T4 R-DESIGN リアシートボルボ V60 T4 R-DESIGN フロントシート

本当に何度も言うがボルボの良さはこの室内にある。

乗ってみれば他の追随を微塵も許さない…というか、完全にわが道を行っている。わが道を行くインテリアという意味ではシトロエンも然りだが、時に独創的すぎるシトロエンより数段シックで親しみが持てる。まるでちょっといい別荘のような心地よさ(ホテルではないところがポイント)なのである。

ボルボは常にドイツ車を意識したマーケティングを行うが、この際そんな野暮なことは止めて、ますます崇高にスカンジナビアンらしさを貫いて頂きたい。

ボルボ V60 T4 R-DESIGN ラゲッジルームボルボ V60 T4 R-DESIGN 試乗レポート9ボルボ V60 T4 R-DESIGN 試乗レポート4ボルボ V60 T4 R-DESIGN ギアトロニック(湿式デュアルクラッチ) 6速ATボルボ V60 T4 R-DESIGN

ボルボと言えば!の先進安全装備の数々に改めて感心

HUMAN SAFTY[歩行者検知機能付き追突回避・軽減フルオートブレーキ・システム]
HUMAN SAFTY[歩行者検知機能付き追突回避・軽減フルオートブレーキ・システム]HUMAN SAFTY[歩行者検知機能付き追突回避・軽減フルオートブレーキ・システム]

最後にやはり、“ボルボと言えば”の安全装備についても触れなくてはいけない。

ボルボはXC60の頃から、レーザーセンサーによる監視と自動ブレーキにより4km/h~30km/hという低速域で起こる追突事故をほぼ回避する技術“シティー・セーフティー”を全車に標準装備してきたが、今回紹介したV60、S60にはさらに、CMでもすっかりお馴染になった“ぶつからない技術”をさらに進化させた“ヒューマン・セーフティー”という技術をこんもりと盛り込んだ“セーフティー・パッケージ”が20万円という価格でオプションに用意されている。

“ヒューマン・セーフティー”はスバルの“アイサイト”とよく似た技術だが、ボルボの方が10万円高い。その内訳の一つに挙げられるのが「歩行者検知機能付追突回避・軽減フルオートブレーキ・システム」。

アイサイトがカメラにて歩行者をモニタリングするのに対し、ボルボの強みはカメラに加えてミリ波レーダーも使用し、車車間だけでなく歩行者に対してもより精度の高い感知が可能になっている、ということ。危険を感知した際には完全に停止するまでクルマが自動的にブレーキをかける。

それ以外にも時速ゼロkmまで完全に前車を追従する“アダプティブ・クルーズコントロール”(高速道路の渋滞時などに超便利、一回使ったら手放せない!)、車間警告機能などとにかくこんなに盛り込んで下さって20万円ですか、はぁ、と有り難い気持ちになるほどの濃い内容になっている。

なんと現在販売されているモデル中、装着率は95%。2012年9月末で一万台を突破したというからすごい。この技術だけ、サプライヤーとして世界中のメーカーに安価で提供してもらえないだろうかと思うほどだ。

ボルボを見逃すなんて、もったいない!

ボルボ V60 T4 R-DESIGN

以上、3回に渡ってお送りしてきたボルボの現行モデルのすべて、楽しんでいただけただろうか。

今のショッピングリストにボルボが入っていないとしたら、ちょっともったいないんじゃないかな。

特に「みんなと一緒はイヤ、だけど走りがダメなクルマはもっとイヤ!」な人は、是非視野を広げて試乗に出かけて頂きたい。ボルボの持つその豊かな世界観に、ピピっと来ちゃう人もいるはずだから。

【コチラも併せてチェック!】

ボルボ 2013年モデル オールラインナップ試乗レポート Vol.1 「ボルボ XC60・XC90」編/今井優杏[2012年11月8日]

ボルボ 2013年モデル オールラインナップ試乗レポート Vol.2 「ボルボ V70・XC70」編/今井優杏[2012年11月14日]

「ボルボ S60 T6 AWD R-DESIGN」主要諸元

ボルボ S60 T6 AWD R-DESIGN[ポールスター・パフォーマンス・パッケージ] 試乗レポート1

全長x全幅x全高:4630x1865x1480mm/ホイールベース:2775mm/車両重量:1770kg/乗車定員:5名/エンジン種類:DOHC 直列6気筒 24V 横置き インタークーラー付ターボチャージャー/総排気量:2953cc/最高出力:304ps(224kW)/5600rpm/最大トルク:44.9kg-m(440Nm)/2100-4200rpm/トランスミッション:ギアトロニック 6速AT/駆動方式:電子制御式AWDシステム(4輪駆動)/ステアリング位置:右/燃料消費率:8.5km/L(JC08モード)/タイヤサイズ:235/40R18/車両本体価格:599.0万円[消費税込み]

[※試乗車はチルトアップ機構付電動ガラス・サンルーフ(17.2万円)/ラミネーテッドガラス・撥水ガラス・ロックホイールボルト(4.0万円)/リア・パークアシストカメラ(6.0万円)/音声ガイダンス機能付ETC車載機(2.5万円)/ポールスター・パフォーマンス・パッケージ(20.0万円・消費税及び作業工賃込み)を含み、648.7万円(消費税込み)]

【ポールスター・パフォーマンス・パッケージのソフトウェアインストール後の最高出力は329ps(242kW)/5400-6500rpm、最大トルクは480Nm/3000-3600rpmに向上。S60、V60、XC60、V70、XC70、S80の各T6エンジン搭載モデルが対象。】

「ボルボ S60 T4」主要諸元

ボルボ S60 T4 試乗レポート5

全長x全幅x全高:4630x1845[キーレスドライブ装着車は1865mm]x1480mm/ホイールベース:2775mm/車両重量:1540kg/乗車定員:5名/エンジン種類:DOHC 直列4気筒 16V 横置き インタークーラー付ターボチャージャー/総排気量:1595cc/最高出力:180ps(132kW)/5700rpm/最大トルク:24.5kg-m(240Nm)/1600-5000rpm/トランスミッション:ギアトロニック(湿式デュアルクラッチ) 6速AT/駆動方式:FF(前輪駆動)/ステアリング位置:右/燃料消費率:13.6km/L(JC08モード)/タイヤサイズ:215/55R16[試乗車は215/50R17]/車両本体価格:379.0万円[消費税込み]

[※試乗車はセーフティパッケージ(20.0万円)/ナビゲーション・パッケージ(25.0万円)/レザー・パッケージ(25.0万円)/チルトアップ機構付電動ガラス・サンルーフ(17.2万円)/メタリックパールペイント(8.0万円)/ラミネーテッドガラス・撥水ガラス・ロックホイールボルト(4.0万円)/リア・パークアシストカメラ(6.0万円)/音声ガイダンス機能付ETC車載機(2.5万円)を含み、総計486.7万円(消費税込み)]

「ボルボ V60 T4 R-DESIGN」主要諸元

ボルボ V60 T4 R-DESIGN

全長x全幅x全高:4630x1865mmx1480mm/ホイールベース:2775mm/車両重量:1560kg/乗車定員:5名/エンジン種類:DOHC 直列4気筒 16V 横置き インタークーラー付ターボチャージャー/総排気量:1595cc/最高出力:180ps(132kW)/5700rpm/最大トルク:24.5kg-m(240Nm)/1600-5000rpm/トランスミッション:ギアトロニック(湿式デュアルクラッチ) 6速AT/駆動方式:FF(前輪駆動)/ステアリング位置:右/燃料消費率:13.6km/L(JC08モード)/タイヤサイズ:235/40R18/車両本体価格:479.0万円[消費税込み]

[※試乗車はセーフティパッケージ(20.0万円)/リア・パークアシストカメラ(6.0万円)/音声ガイダンス機能付ETC車載機(2.5万円)を含み、総計507.5万円(消費税込み)]

前へ 1 2 3

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

今井 優杏
筆者今井 優杏

自動車ジャーナリストとして、新車や乗用車に関する記事を自動車専門誌、WEBメディア、一般ファッション誌などに寄稿しながら、サーキットやイベント会場ではモータースポーツMCとしてマイクを握り、自動車/ モータースポーツの楽しさ・素晴らしさを伝える活動を精力的に行う。近年、大型自動二輪免許を取得後、自動二輪雑誌に寄稿するなど活動の場を自動二輪にも拡げている。AJAJ・日本自動車ジャーナリスト協会会員。記事一覧を見る

MOTA編集部
監修者MOTA編集部

MOTA編集部は自動車に関する豊富な知識を持つ専門家チーム。ユーザーにとって価値のあるコンテンツ・サービスを提供することをモットーに、新型車の情報や、自動車の購入・売買のノウハウなど、自動車に関する情報を誰にでも分かりやすく解説できるように監修しています。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!

新車・中古車を検討の方へ

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

ボルボ V60の最新自動車ニュース/記事

ボルボのカタログ情報 ボルボ V60のカタログ情報 ボルボの中古車検索 ボルボ V60の中古車検索 ボルボの記事一覧 ボルボ V60の記事一覧 ボルボのニュース一覧 ボルボ V60のニュース一覧

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる