シリーズ最強の「ゴルフR」より過激!?「VW ゴルフ GTI クラブスポーツ ストリートエディション」試乗レポート(1/2)
- 筆者: 国沢 光宏
- カメラマン:島村栄二
シリーズ最強の「ゴルフR」をも凌ぐ!?過激なゴルフが登場!
輸入車の場合、一昔前まではスペシャルモデルがデビューするや丁寧な説明を行いつつ日本へ導入したものである。発売時から「伝説」や「ストーリ-」を持たせて魅力をアピールしてきたのだった。
けれど、今や薄味。今回試乗した「GTI クラブスポーツ ストリートエディション」も「ゴルフに新しいハイパワーモデルが追加されました」程度の説明しかない。実にアッサリしてます。
しかし!スペックを見てびっくり!外観こそ地味ながら「ホンダ シビックタイプR」と同じくらい過激なスポーツモデルなのだった。
サーキットではシリーズ最強の「ゴルフR」を凌ぐかもしれない。排気ガス不正で少し出鼻をくじかれたVWながら、未だにイケイケなのだ。
時代の流れは「FF」+「ハイパワー」
まずスペックから。ゴルフの高性能モデルには「GTI」というFFのスポーツモデルと、4WDのスポーツモデル「R」がラインナップされている。パワフルなのは「R」。VWとしてもFFのままパワーを追求したって意味ないと考えているのだろう。
ところが、昨今の流れはFFなのだった。シビックタイプRは欧州じゃ全く売れていないから問題ないけれど、ルノーやセアト、プジョー、シトロエン、オペルが続々とFFのスポーツモデルを出しており人気。中途半端な性能しか持っていないGTIだと、勝負にならなくなってきた。
「もはやこれまで!」と思ったのだろう。VWもFFに高性能エンジンを積んだ。
ということで、日本でのライバルは「ルノー メガーヌR.S.」や「プジョー 308GTi 270」になる。VWとしちゃ少し自信がなかったらしく、6速MT仕様を輸入せず6速ツインクラッチのみのラインナップとした。
搭載されるエンジンはRと同じユニットながら味付けが少し違う。最高出力265馬力で、アクセル全開時は10秒間だけ290馬力/380Nmを出す。
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