トヨタ「シエンタ」の新型と旧型を比較してみた(1/5)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
希少なコンパクトミニバン「シエンタ」の新型と旧型を徹底比較!
今は小さなクルマに代替えするユーザーが増えているが、コンパクトなミニバンは意外に車種数が少ない。排気量が1.5リッター前後のエンジンを搭載するのは、ターボを備えたホンダ「ステップワゴン」を除くと、トヨタ「シエンタ」、ホンダ「フリード」、日産「NV200バネットワゴン16X-3R」のみだ(OEM車を除く)。
この品揃えを考えると、2015年7月9日に実施された『シエンタ』のフルモデルチェンジは注目されるだろう。1.5リッターエンジンを搭載する5ナンバーサイズのコンパクトなミニバンで、新型ではハイブリッドも設定した。
詳細は発表日に掲載した「トヨタシエンタ徹底解説」をご覧いただくとして、ここでは旧型との比較を行いたい。
今回、「シエンタ」も分かりやすい進化度数の基準として採点表を設定し、劇的な変化から、これまで「何となく変わったかも」程度だった違いまで、進化の度合いを徹底的に比べ、採点していく。
これが新型では見栄えが一変して、最近のトヨタ車に共通する開口部の大きなグリルを備える。ブラックのガーニッシュを含めて、かなり個性的な仕上がりだ。
実用面で注意したいのは後方視界。旧型はさまざまな人が便利に使いやすいユニバーサルデザインの発想で開発され、斜め後方や真後ろの視界が優れていた。
ところが新型は、サイドウインドウの下端を後ろに向けて持ち上げた。後端付近ではサイドウインドウの下端が旧型に比べて30mmほど高く、ボディ後端のピラー(柱)も太くなったから、旧型に比べると後方が見にくい。
前述のように全長も拡大されたので、旧型から新型に代替えするユーザーは、車庫入れや縦列駐車を試すと良いだろう。
最小回転半径は、15インチタイヤ装着車であれば旧型と同じ5.2mだが、16インチを履くと5.8mまで拡大する。
ちなみに15インチタイヤは新開発されたが、16インチはアクアのオプション品と共通だ。そしてアクアも16インチ仕様は最小回転半径を5.7mに拡大させる。16インチタイヤを装着すると前輪の舵角を十分に確保できず、プラットフォームとの相性はいまひとつだ。
進化度数:1点/10点(もう少し頑張りましょう)
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