[試乗]デビュー11年目の更なる進化/トヨタ 新型「エスティマ」「エスティマハイブリッド」(2016年6月マイナーチェンジモデル) 速攻試乗レポート(5/5)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正・TOYOTA
より快適な走りが味わえるハイブリッドモデル
走りの進化が大きいと感じたのはハイブリッドのアエラス スマートだ。前述のフロントパフォーマンスダンパーが装着され、ノーマルエンジン搭載車に比べると乗り心地を快適に仕上げた。路上の段差を乗り越えた時に伝わる振動も、ノーマルエンジン搭載車に比べると角が丸くてマイルドだ。
乗り心地が快適になった理由として、まずはタイヤの違いがある。17インチ(215/60R17)で、試乗車に装着されたタイヤの銘柄は「トーヨー トランパス J48」。指定空気圧は前後輪ともに250kPaとやや高いが、車両重量も190kgほど重い。ノーマルエンジン搭載車よりも重厚な印象だ。
操舵に対する反応は大人しいが、違和感はなく、高重心のミニバンではむしろバランスが良い。
ただしハイブリッドはノーマル+100万円高!と、ちと高い・・・
モーター駆動を併用するハイブリッドだから、エンジンノイズも小さく抑えられ、全般的に快適性や上質感を高めた。
ただしハイブリッドのアエラス スマートは、後輪をモーターで駆動する4WDも備わり、価格が453万2073円と高い。ノーマルエンジン搭載車で2WDの同グレードは351万4909円だから、ハイブリッドはむやみに推奨できない。
特に最近はガソリン価格も比較的安く推移しており、長期的には値上がりの可能性があるとはいえ、価格差をガソリン代の差額で取り戻すのが難しくなってきた。そうなるとノーマルエンジン搭載車の改善も必要だろう。
フルモデルチェンジを受けるのが理想だが、それが無理なら、これからも細かな改良を頻繁に行って常に進化させて欲しい。古くなっても買ってくれる優しい「エスティマ ファン」の好意に甘えてはならない。
[レポート:渡辺陽一郎/Photo:茂呂幸正・TOYOTA]
「トヨタ エスティマ アエラス スマート」[2.4 FF] 主要諸元
全長x全幅x全高:4820x1810x1745mm/ホイールベース:2950mm/車両重量:1780kg/乗車定員:7名/駆動方式:前輪駆動(FF)/エンジン種類:「2AZ-FE」型 直列4気筒 DOHC ガソリンエンジン/総排気量:2362cc/最高出力:170ps(125kW)/6000rpm/最大トルク:22.8kgf-m(224N・m)/4000rpm/トランスミッション:Super CVT-i(自動無段変速機)/燃料消費率:11.4km/L[JC08モード燃費]/タイヤサイズ:225/50R18 95Vタイヤ/メーカー希望小売価格:3,514,909円[消費税込]
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