新型ハスラー、ジムニーの影響はゼロ!? |スズキ ハスラーデザインナーインタビュー【外装編】

  • 筆者: MOTA編集部
  • カメラマン:MOTA編集部
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2019年のクリスマスイヴにデビューしたスズキ 新型ハスラー。大ヒットとなった初代モデルとそれほど大きく変わってないようにも見えるが、その意図とは何か? エクステリアを手がけた長田宏明さんに開発のウラ話を聞いてみよう!

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目次[開く][閉じる]
  1. 初代ハスラーは累計47万台の大ヒット! 2代目に課せられた使命は?
  2. 新型ハスラーは正常進化じゃないってガチ!?
  3. ジムニーの人気も影響してカクカクボディに?
  4. 最後まで読んで頂いた方には超豪華な旅館宿泊のチャンス!

初代ハスラーは累計47万台の大ヒット! 2代目に課せられた使命は?

まずは新型ハスラーのエクステリアデザインを手掛けた長田氏に、そもそもハスラーが生まれた理由から尋ねた。

初代ハスラーが誕生したのは2013年。開発主査の竹中氏も言っていた通り、それまでスズキのお店には実用的なクルマはあっても、ワクワクするクルマが一台もなく、せっかくワゴンRがあるのだから、それをベースに楽しくなるようなクルマを作ろうというところから始まったという。当初はこれほど売れるとは思っていなかったので、周囲からあまり期待もされていなかったんです(笑)。と意外な回答が返ってきた。

だが、蓋を開けてみば2013年~2019年11月までコンスタントに月販5000台を売る大ヒット。それだけに設計やデザインなど開発メンバーはハスラーらしさを追求していったという。

新型ハスラーは正常進化じゃないってガチ!?

10月に開催された東京モーターショー2019でお披露目したハスラーコンセプトの反響はかなり大きかったものの、「それほど変わってないのでは?」との意見もあったが、新型はどうのようにデザインをしたのだろうか。

ハスラーはスズキの屋台骨を支える一台にまでヒットしたからこそ、新型のデザインにはかなり気を遣ったという。長田さん曰く、最終形までにかなりの苦労あったという。というのも、初代ハスラーにこだわりすぎないために、ハスラーってそもそも何? と0から設計。

ここまでして考え抜いたのは、軽自動車とSUVのクロスオーバーの先駆けがハスラーであるというプライドもあったからだ。

デザインのキーワードはアウトドア!

開発を進めていく上で重要なキーワードとなったのは“アウトドア”。初代ハスラーはアウトドアユーザーに向けたクルマでもあったのだ。初代が登場した2013年当時と消費者が考えるアウトドアの概念が変わっていたことに気づいたという。どういうことか。

アウトドアといえば、準備をして郊外に出かける。もちろんその際には、アウトドアグッズを着込んだり、身に着けたり……。 だが、現在はファッションとして普段からマウンテンパーカーなどを着用するなど、普段の生活にアウトドアグッズが馴染んでいるというポイントに注目。

ハスラーもそんな生活に馴染みながらも、おしゃれにかつタフに使ってほしいとデザインをされているのだ。

ジムニーの人気も影響してカクカクボディに?

一部ネットなどでは、ジムニーを意識してカクカクボディになったのでは? との意見もあるが、やはり意識をしたのだろうか。

先にも述べた通り、新型ハスラーはアウトドアグッズなどタフなモノからのインスピレーションを受けデザイン。一方のジムニーは、オフロード愛好家はもちろん、農林業を営む方などが使うプロの道具として、機能優先で設計している。デザインの入り口は異なるが、結果的に同じテイストになったという。

初代ハスラーが累計47万台とヒット作なだけに、新型の開発はかなり難航したそうだが、それだけにデザインの完成度はかなり高い。ぜひ店頭で実際に見てもらいたい。

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筆者MOTA編集部

MOTA編集部。現在総勢9名で企画・取材・原稿作成・記事編集を行っています。編集部員は、自動車雑誌の編集者やフリーランスで活動していた編集者/ライター、撮影も同時にこなす編集ディレクターなど、自動車全般に対して詳しいメンバーが集まっています。

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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