レヴォーグ買うならアイサイトXは選ぶべき! ガチオーナーが本当の魅力を大暴露(1/2)
- 筆者: 橋本 洋平
- カメラマン:森山 良雄
“ぶつからないクルマ”というキャッチーなフレーズで衝突被害軽減ブレーキに市民権を与えたスバルのアイサイト。その新世代版であるアイサイトXが2020年末にデビューした新型レヴォーグに搭載された。今のところ装着率は9割を越す盛況ぶりだが、実際どれほど頼れるモノなのか? 新型レヴォーグを本当に購入したオーナーが長距離ドライブで本当の魅力をガチ検証! オプション価格40万円弱の価値は本当にあるのか?
話題のアイサイトXを速攻購入!
準天頂衛星システム「みちびき」とGPSにより自社位置を正確に把握し、その上で3D高精度地図データと合わせて運転支援をして行くというスバルのアイサイトXは、新型レヴォーグに搭載されたことで話題となった。
それにいち早く着目し、予約開始とほぼ同じくしてオーダーした僕は、すでにレヴォーグと共に4カ月、約5000kmに渡ってそのシステムを使っている。今回は志賀高原までのロングドライブをマイカーで行い、アイサイトXをもう一度振り返ってみる。
約40万円の価値はズバリあり!
その道中、いきなりMOTA編集部の木村君から「本当にアイサイトXが必要でしたか?」と問われた。きっとそのシステムに対して半信半疑なのだろう。
アイサイトXを搭載するグレードは基本グレード名の後に“EX”の文字が与えられるのだが、例えばマイカーのSTI Sportの場合、“EX”の有無では38万5000円ほどの価格差が生じる。それだけの価値があるか否か?人それぞれの価値観だが、個人的にはその価格以上に“EX”の有無は大きい。
“デカスマホ”の存在感がスゴい! 使いやすさ&高級感が大幅アップ
それはまずインテリアの造りだ。ベースモデルは7インチセンターインフォメーションディスプレイ、マルチインフォメーションディスプレイ付きルミネセントメーターとなり、オーソドックスな仕立てとなってしまうのだ。
対して“EX”は12.3インチの液晶メーター、11.6インチのセンターインフォメーションディスプレイ(縦型モニター)およびドライバーモニタリングシステムが標準装備となる。我が家ではコレを「デカスマホ」と呼んでいるが、これがあるだけでインテリアは華やかに。
「道を間違えた」なんてトラブルは皆無に! そのワケとは?
ステアリング前にある液晶メーターは、スピードメーターとタコメーターを従来のように示すものから、アイサイトX起動時の車線情報優先画面、そして地図主体とする画面と3タイプを選択可能。
特に地図を主体に示すモードでは、目的地設定をしておけば、交差点が近づくにつれて地図が拡大されて行き、どこで曲がれば良いのかが実に理解しやすい造りとなっている。
デカスマホで全体像とこれからの行く先を理解した上で、一方でメーター内に拡大画面を映し出すことで、知らない道でも出来る限り理解しやすい環境を整えていることが安全に繋がると感じている。「手前で曲がっちゃった!」「行き過ぎた!」なんていう失敗はこのシステムを使うようになってから皆無だ。
長距離運転のひどい疲れとおさらば! 高速では常にアイサイトXを起動するほど
こうした環境が整った上でアイサイトXがあるから価値がある。高速道路に入れば即座にシステムを起動させるのが常となってきたが、それは兎にも角にも頼りがいがある制御が行われているからだろう。
アイサイトXを起動させると、ステアリングにはドッシリとしたオンセンター感が生まれ、車線の中心をビシッとキープしながら突き進む。荒れた路面を走っていようが、今回のようにスタッドレスタイヤを装着していようが、車線内の左右を行き来するようなことはない。従来との違いはその辺りが大きい。
疲れないのは嬉しいが、思わぬアクシデントも……
その際、ステアリングを握る必要はあるのだが、力をそれほど必要とせず、ちょっとしたカーブであればクルマ側が自然にステアしてくれるのだ。
ハッキリいって両手はほぼ添えているだけ。ステアリングに備わるセンサーによってクルマ側が両手を離していないかを感知しているため、両手に力を入れていなくても良いところが嬉しい。
おかげでロングドライブでは疲れがかなり軽減される。時に気を抜いてよそ見をしたりすれば、即座に警告されるから監視能力も高い。たまに笑い過ぎて「居眠り注意」とされるところはご愛敬だが、それって目が小さすぎるってことか!? ややムカつく部分もあるが、いずれにせよ安全最優先でクルマを動かそうとしてくれている支援システムだから、何を言われようが許せる。
周囲の業況を常に監視。突然後方にクルマが現れてもしっかり制御
車線変更を行う時には「アクティブレーンチェンジアシスト」が大いに役立ってくれる。
ウインカーレバーを下までグッと押し込めば、左右の車線にクルマが存在しないのをクルマが判断して、レーンチェンジを開始。少しの操舵角でジワリと車線変更を行っていくところは、ベテランドライバーかのようなマナーの良さだ。自分でやるよりスムーズか!? それくらい頼りがいのある動きを展開するからこれまた安心だ。
周囲のクルマがどこにいるかを常に監視し、それがメーター内にシッカリと映し出されていることも安心感に繋がっている。常にクルマは周囲を監視しており、死角にいるような状況でも見逃すことはないところが嬉しい。
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