レヴォーグ買うならアイサイトXは選ぶべき! ガチオーナーが本当の魅力を大暴露(2/2)

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ACCの仕上がりはピカイチ! 自分好みに制御をカスタムできるのもポイント

アダプティブクルーズコトロール(以下ACC)の仕上がりの良さもアイサイトXの魅力のひとつだ。

思った通りに加減速できなければストレスだったり、逆に恐怖を感じるようなことがあるが、このクルマのACCは実に賢い。前走車が減速を始めれば即座に減速を開始して車間をうまくキープして行くし、その際のブレーキングもスムースにこなす。

制御を自分好みに選択可能

一方で加速方向は反応スピードを選択することが可能で、最も敏感なアクティブが個人的な好みだ。これなら前のクルマに置いて行かれるようなことは皆無。アクセルを踏み足すようなことはなかなかない。

また、このシステムにはカーブ前減速や料金所前減速といったものも盛り込まれている。その減速感も適度であり、無理に減速し過ぎる感覚も少ない。

もちろん、周囲が速いスピードで流れている時には安全すぎると思う部分もあるが、そんな時にはマニュアルで動かせば良いと僕は割り切っている。

渋滞が好きになる! ハンズオフ機能で思わぬ副次効果も!?

渋滞に差し掛かった時にはハンズオフアシストと渋滞時発進アシストが疲れを軽減してくれる。時速50キロ以下で働くこのシステムは、衛星からの情報がきちんと受けられる場合にのみ動く。

この条件が都心のビル街などでは達成されない場合も多く、都心ではハンズオフが得られたり得られなかったりというのが現状ではあるが、今回のように郊外へロングドライブする時にはかなり役立つ。渋滞が苦痛ではなくなるからだ。

渋滞に差し掛かるとラッキーとばかりにステアリングをクルマにゆだね、リラックスした姿勢で肩を降ろせることで、肩こりの軽減にも繋がったと個人的には感じている。

もちろん、万が一に備えてステアリングを握れるように構えておく必要はあるが、ちょっとした休憩にもなるこのハンズオフアシストは有難い。

ハンズオフ機能が作動するのは時速50キロ以下! 不満もあったが今やその意味を納得

これがさらに高いスピードで達成できればと思ったこともあるが、いまではそうは思わない。

いざという時にステアできるようにハンドルに手を添えておくことが、逆に大切だと感じているからだ。ドライバーがだらけ過ぎないという点でも、時速50キロまでのハンズオフは、絶妙なさじ加減に感じている。

万一の急病でも安心! クルマ自らが安全な場所へ移動

アイサイトXの凄さはそれだけで終わらない。それは、ドライバーが気を失うような状況があったとしても、きちんとクルマを安全に導き、最終的には停止させてくれる。

これはテストコースで試したのだが、ドライバーが気を失った想定でクルマにすべてを預けると、レヴォーグはハザードとホーンを鳴らして緊急事態であることを周囲に知らせながら、クルマを安全な直線部分まで導き、最終的にはスムーズに停止させてみせたのだ。

このシステムにお世話になるような状況には陥りたくないが、自分の身体がいつまでも安全に動くという保証はどこにもない。万が一に備える保険として、これほど有効なものはないと感じた次第だ。

ここまで盛りだくさんな機能があって38万5000円。これを高いと取るか安いと取るかは人それぞれだろうが、少なくとも我が家では満場一致であっさりと賛成を得た。

世間でもその流れだったようで、事前予約の段階では9割以上がアイサイトXを選んだという。もしレヴォーグを買うなら、“EX”を選ばなければもったいないと僕は思う。

【筆者:橋本 洋平】

スバル/レヴォーグ
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新車価格:
310.2万円576.4万円
中古価格:
79.8万円690.4万円
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橋本 洋平
筆者橋本 洋平

学生時代は機械工学を専攻する一方、サーキットにおいてフォーミュラカーでドライビングテクニックの修業に励む。その後は⾃動⾞雑誌の編集部に就職し、2003年にフリーランスとして独⽴。 ⾛りのクルマからエコカー、そしてチューニングカーやタイヤまでを幅広くインプレッションしている。 レースは速さを争うものからエコラン大会まで好成績を収める。また、ドライビングレッスンのインストラクターなども⾏っている。 AJAJ・⽇本⾃動⾞ジャーナリスト協会会員。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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