速いクルマはお好き? 高性能エンジン×ワゴンの方程式を作った初代 レガシィ【MOTA写真館】
今でこそ、スバルといえばレガシィ、レガシィといえばツーリングワゴンといった方程式が当たり前となっているが、実はレガシィがスバルの代表車種になるとは、開発段階で誰も予想していなかった。後にワゴンブームの火付け役となるスバル レガシィは1989年、完全新設計のプラットフォームやエンジンへ一新し、スバル レオーネの後継車としてデビューする。
スバルらしさが感じられる初代 レガシィ
バブルで賑わっていた1989年にスバル レガシィはデビューする。スバル レオーネよりもひとまわりサイズを拡大し、新しいプラットフォームを採用したスバル レガシィは、黒色のピラーにすることで航空機のキャノピーを思わせるデザインを採用。スバルの前身中島飛行機を連想させる。
4ドアセダンと5ドアステーションワゴンのボディタイプを展開し、ワゴンモデルはレオーネから受け継いだ「ツーリングワゴン」の名が与えられた。
伝説的な名機EJ20エンジンを搭載
エンジンは新開発され、後に名エンジンと称されることになる、水平対向EJ型エンジンを搭載。中でも「RS」グレードに搭載されたEJ20 ターボエンジンは、220馬力の最高出力を発生し当時としては最も高いパフォーマンスを発揮していた。
また、前後トルク配分6:4を基本とし無段階に変化させる「アクティブ・トルク・スプリット4WD(ACT-4)」を採用したグレードも用意。ハイパワーエンジンに四輪駆動を組み合わせたツーリングワゴンは、一躍ヒットモデルとなり、他メーカーから高性能エンジンを搭載するステーションワゴンが続々とリリースされるきっかけとなった。
スバル=ラリーのイメージはレガシィから始まった
1992年には、出力を高め、専用セッティングを施したコンプリートカー「レガシィ ツーリングワゴンSTi」が200台限定でリリース。また、1990年よりセダン RSでWRC(世界ラリー選手権)にワークスとして参戦を開始し、シリーズチャンピオンには手が届かなかったものの、“グラベル最強”とも称され、4WD技術の高さを証明して見せた。
そして、レガシィ RSでの経験をもとにし、のちに販売されるインプレッサでWRCを3連覇するなど、スバルの黄金期を築くことになる。
初代 スバル レガシィの主要スペック
■サイズ:全長×全幅×全高=4,600mm×1,690mm×1,470~1,490mm(初期型ツーリングワゴン)
■エンジン:水平対向4気筒 EJ型(1.8L、2.0L、2.0Lターボ、2.2L)
■駆動方式:前輪駆動/四輪駆動(フルタイム4WD/トルク配分型4WD)
■トランスミッション:4速AT/5速MT
■ボディタイプ:4ドアセダン/5ドアステーションワゴン
■販売期間:1989年~1993年
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