神回避も見せた!これぞスバル魂!ニュル24時間レースでみせた連覇への情熱(2/3)

神回避も見せた!これぞスバル魂!ニュル24時間レースでみせた連覇への情熱
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参戦159台!スバル「WRX STI」は第2グループからスタート

ニュルブルクリンク24時間耐久レース2016(レース)

そんなわけで、私が応援することに決めたのは、トップカテゴリーでは黄色いくまちゃんのマークがかわいいハリボ レーシングチームが駆るメルセデス・ベンツAMG「GT3」と、群馬の雄であるスバル「WRX STI」とあいなった。

158台のレーシングカーが一緒に走るため、ピットは4チームでの共有となる。後方のチームテントであらかたの作業を済ませて、ピット内では譲り合っての作業となる。

相性のいいチームと組めるかどうかも、実は勝敗に関わってくる。トヨタやフォルクスワーゲン・グループのように、複数台体制で出場ができるチームはピットを独占できるのだが、スバルのようにクラス優勝を果たしたチームでも、単独での参加であればピットは共用だ。

20度近くまで気温が上がる好天の中、パドックから続々とレーシングカーがコースに入って行く。このとき、参戦する159台と共に観客もコースに入って、贔屓のチームのマシンを間近に見られるのには驚いた。レース開始1時間前になっても、まだ人でごった返している。本当にレースが定刻通りに始まるの?と心配になったけれど、30分前になったら屈強なマーシャルがロープを持って現れて、観客をすっかりコース外に送り出してしまった。

しつこいようだが、159台でのスタートである。スタート時刻である午後3時30分を前に、3組にわけてのフォーメーションラップが始まる。ハリボ レーシングチームが駆るメルセデス・ベンツAMG「GT3」はもちろんトップグループでのスタートだ。群馬の雄であるスバル「WRX STI」は、56位からのスタートなので、第2グループの前方でフォーメーションラップに入る。

コース上にまさかの雹!そこでスバル「WRX STI」が神回避

ニュルブルクリンク24時間耐久レース2016(レース)

レース序盤でアウディ「R8 RSS」は7位まで転落してしまった。さらにレース開始から約20分で、3位と4位でタンデム走行していたメルセデス・ベンツAMG「GT3」のうち、8号車が大きく順位を落としてしまう。

そして、レース開始後45分ほどで雨がちらつき始めたのが、大波乱の幕上げとなった。ピット付近は曇り程度だったが、コースの裏側にあたる一帯ではどしゃぶりの雨が降り始めて、下りコーナーで川のような流れができて、スピンするマシンが続出した。

さらに、レース開始から約1時間ほどで、突然、コース上が真っ白になった国際映像が配信されてきた。事故で火災が発生し、消火器でも撒き散らしたのか?と思いきや、まさかのヒョウ。直前に雨が降りだしたこともあって、多くのチームはスリックタイヤで戦っていただけに、下りのコーナーに差し掛かったマシンがまずは1台クラッシュしてしまった。

間が悪いことに応援していたスバル「WRX STI」がその直後に画面に入ってきた。国際映像には上位チームばかりが映るので、24時間レースのアプリで、スバル「WRX STI」の位置状況を追っていたのだけれど、こんな最悪のタイミングでブルーとピンクのSTIカラーに塗られたマシンを目にするとは!と、目を覆いそうになった。

が、すごいのはここからだ。前方のマシンが姿勢を崩したのに気づいたのが、ドライバーのカルロ・ヴァンダムはすぐさまマシンの姿勢を変えて、なんとか車両1台分開いている空間をすり抜けてクラッシュを回避したのだ。

その後しばらく、ツイッター上で“神回避”のコメントがツィートされることになる。

さらに神がかった幸運は続く。赤旗でのレース中断となったタイミングがよかったようで、3時間のレース中断後、午後7時30分にレースが再開されてペースカーが抜けたあと、スバル「WRX STI」が一時的ではあるが、総合トップに躍り出たのだ。赤旗中断の直前まで、ライバルたるアウディ「TT」が先行し、差がなかなか縮まらなくてヤキモキしていただけに、幸運の女神の存在を感じずにはいられなかった。

マシンを降りたあと、イケメンのカルロさんに近づいて、“神回避”の模様を詳しく聞いてみると、本人も「奇跡的だ!と思うタイミングでウォールと前車の間をすり抜けられた」とのことだ。

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川端 由美
筆者川端 由美

1971年生まれ。大学院 工学専攻 修士課程修了。1995年住友電工にて、カーエレクトロニクスやタイヤの研究にたずさわる。1997年、二玄社『NAVI』編集部に編集記者として転職。2004年からフリーランスの自動車ジャーナリストとなる自動車の新技術と環境問題を中心に取材活動を行なう。エンジニア、女性、自動車ジャーナリストといったハイブリッドな視点でリポートを展開する。国土交通省・独法評価委員会委員、環境省・有識者委員ほか。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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