モデル末期でもニューモデルを設定する、スバルらしい理由 /スバル インプレッサスポーツ ハイブリッド 試乗レポート(5/5)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:和田清志・SUBARU
日本一お得!? 実質10数万円の差額でハイブリッド化
そしてインプレッサスポーツハイブリッドの大きな注目点として、価格の安さも挙げられる。
XVハイブリッドは装備の違いを補正して勘案すると、ハイブリッド化に伴う価格上昇は約26万円。これに対し、インプレッサスポーツ ハイブリッドは実質的に13万6000円くらいで非常に安い。
具体的にいえば、インプレッサスポーツハイブリッドの2.0i-Sアイサイトは263万5200円。ノーマルエンジン搭載の同グレードは241万9200円だから、車両価格差は21万6000円だ。そしてハイブリッドにはオプション価格が6万4800円に相当するキーレスアクセス&プッシュスタート、安く見積っても1万5000円相当のウルトラスエードシート生地が加わり、これを含めると差額が13万6000円程度まで縮まる。
実用燃費をJC08モードの85%、レギュラーガソリン価格を1L当たり145円で計算すると、1km当たりの燃料代はノーマルエンジン車が10.5円でハイブリッドは8.4円だ。
となれば13万6000円の実質差額は約6万kmで取り戻せる。減税額の違いもあるから、実際はもう少し短い。
モデル末期でもニューモデルを設定する、スバルらしい理由とは
ちなみに今までのハイブリッドは、ホンダの最もシンプルなIMA(INTEGRAATED MOTOR ASSIST:「フリードハイブリッド」や「インサイト」、先代「フィットハイブリッド」などに搭載)でも、装備差を差し引いて約20万円だった。インプレッサスポーツハイブリッドは、そこを大幅に割り込む。
これもまたスバルらしさだろうか。現行型インプレッサシリーズは2011年にデビュー。来年2016年にもフルモデルチェンジがウワサされていて、今はもはやモデル末期だ。この状態になると普通のメーカーはほとんど手を入れないが、スバルはインプレッサスポーツへ新たにハイブリッドモデルを低価格で設定した。最後の最後まで、現行インプレッサをキッチリと大切に売り切る構えだ。
これはスバルの自社製品に対する、深い愛情の表われかも知れない。
[レポート:渡辺陽一郎/Photo:和田清志・SUBARU]
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スバル インプレッサスポーツ ハイブリッド 2.0i-S アイサイト[AWD] 主要諸元
全長x全幅x全高:4420x1755x1490mm/ホイールベース:2645mm/車両重量:1500kg/乗車定員:5名/エンジン種類:FB20型 水平対向4気筒 DOHC 16V デュアルAVCS ガソリンエンジン/総排気量:1995cc/エンジン最高出力:150ps(110kW)/6000rpm/エンジン最大トルク:20.0kgf-m(196N・m)/4200rpm/燃料種類:無鉛レギュラーガソリン/モーター種類:3相交流同期電動機/モーター最高出力:13.6ps(10kW)/モーター最大トルク:6.6kgf-m(65N・m)/動力用主電池:ニッケル水素電池/容量:5.5Ah(21個・直列)/トランスミッション:リニアトロニック(マニュアルモード付CVT)/タイヤサイズ:215/50R17タイヤ/燃料消費率:20.4km/L[JC08モード燃費]/メーカー希望小売価格:2,635,200円[消費税込み]
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