モデル末期でもニューモデルを設定する、スバルらしい理由 /スバル インプレッサスポーツ ハイブリッド 試乗レポート(4/5)
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- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:和田清志・SUBARU
結果としてスポーティさを増した操縦性
走行安定性はどうか。カーブを曲がる時の感覚は、車両の向きが適度に変わりやすくけっこう楽しい。荷室の床下/リアサスペンションの上側に搭載されたハイブリッドバッテリーが、前後輪の重量配分を均衡に近付けたからだ。これは欠点と表裏一体で、前後輪の内側ではないから、旋回時には慣性の影響でボディ後部の重さを感じる場面もある。それでも搭載位置が低いから悪影響は生じにくい。またXVハイブリッドに比べると最低地上高が70mm下がるから、ダイレクト感のある動きを楽しめる。
総じて今日のクルマは、スバル車を含めて後輪が確実に踏ん張る方向だが、インプレッサスポーツハイブリッドは若干の緩さが伴う。そこを利用して姿勢をコントロールしやすい。
ハイブリッド車にそういう要素を求めるかどうかは疑問だが、少し派手な外観を見ていると、いろいろな車両の特性を利用して楽しませるスバルらしさを感じる。
[ノーマルエンジン車との価格差が少なくてかなりお得!・・・次ページへ続く]
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