【予算360万円のSUV選び】トヨタ ハリアーハイブリッドとマツダ CX-5ディーゼル比較! 価格差わずか6万円ながら、車内の快適性はCX-5に軍配

画像ギャラリーはこちら

今度買うなら維持費の安いハイブリッドを! と考えている人も少なくないはず。だが、ランニングコストを考えるとディーゼルという選択肢もあるのだった。そこで今回はほぼ同価格のトヨタ ハリアーハイブリッドとマツダ CX-5ディーゼルモデルを維持費や使い勝手など、全方位で比較を敢行。結論から言えば、ハリアーも捨てがたいがトータル面で考えるとCX-5も大いにアリという結果であった。

目次[開く][閉じる]
  1. ディーゼルとハイブリッドの対決! 維持費含めるとやっぱりハイブリッドがお得か!?
  2. 価格差6万円! トヨタ ハリアーのベースグレードとCX-5の最上級モデル対決
  3. 【内装比較】モニターサイズとエアコン機能に注目! 使いやすさはCX-5に軍配
  4. 【快適装備比較】万一の際に役立つ機能を搭載するのはハリアーだが、CX-5はUSBソケットの数が前後ともに2つずつ
  5. 【先進装備比較】CX-5はフル装備だが、ハリアーは欲しい機能がオプション設定
  6. 【維持費比較】ディーゼルのCX-5は燃料代が安いのは魅力だが、トータルで考えるとハリアーハイブリッドがお得

ディーゼルとハイブリッドの対決! 維持費含めるとやっぱりハイブリッドがお得か!?

フォーマルな場にも似合う都会的なデザインでありながら、ファミリーで便利に使えるSUVを探しているパパ・ママ。それならトヨタ 新型ハリアーとマツダ CX-5を検討してみませんか。 今回はあえてハイブリッドとディーゼルを取り上げて、どっちがファミリー向けなのか? 購入後の維持費予想も含めて徹底比較します。

価格差6万円! トヨタ ハリアーのベースグレードとCX-5の最上級モデル対決

ハリアーの顔に注目! ギラギラパーツが少ない大人びた見た目が特徴

まずトヨタ 新型ハリアーは、ラグジュアリーSUVの先駆けとして登場して、最新型はエレガントかつ逞しさのあるクーペフォルムが美しいデザインです。馬の鞍をイメージしたインテリアも上質感たっぷり。2リッターのガソリンと2.5リッターのハイブリッドがあり、それぞれに2WDと4WDが設定されています。 今回取り上げるグレードは、ハイブリッドのエントリーグレードとなる「Sハイブリッド」358万円。外観ではフロントバンパーメッキガーニッシュが一部だけになったり、ルーフスポイラーがブラック塗装になったり、アルミホイールもシルバー塗装で17インチといちばん小さいサイズになるので、ややギラギラ感は控えめな印象。 42万円アップの「Gハイブリッド」になると、ほぼトップグレードと同等の外観になるのですが、Sハイブリッドはヘッドライトもプロジェクター式LEDではなく、3灯式LEDヘッドランプになっています。 >>新型ハリアーの価格は299万円から504万円まで! 意外に価格差が大きいトヨタ ハリアー、3つのグレードを徹底比較してみた

CX-5は大径ホイールと豪華な内装が魅力

一方でマツダ CX-5は、欧州でも絶賛されるモダンで流麗なデザイン。贅沢なレザーで丁寧に仕上げたインテリアもエレガントです。パワートレーンは2.2リッターのクリーンディーゼル、2.5リッターのガソリンターボ、2.5リッターガソリン、2リッターガソリンの4タイプ。2リッターモデルは2WDのみですが、あとはそれぞれに2WDと4WDが設定されています。   今回取り上げるグレードは、クリーンディーゼルの「XD L パッケージ」352万円。6速ATと6速MTが設定されていて、どちらも同価格です。 ディーゼルのエントリーグレードが299万7500の「XD」なので、52万2500円アップとなるトップグレード。現在はさらに28万500円アップで内外装がゴージャスになる特別仕様車「エクスクルーシブモード」388万500円があります。 「XD L パッケージ」のインテリアは華やかなピュアホワイトレザー、シックなブラックレザーから選択可能。外観は他グレードでは特別装備となっている19インチアルミホイールが標準装備で、ピアノブラックのピラーガーニッシュとなるのも特徴です。 >>マツダ CX-5の特別仕様車「エクスクルーシブモード」が好調のワケとは!? その答えは専用装備満載の車内にあった

【内装比較】モニターサイズとエアコン機能に注目! 使いやすさはCX-5に軍配

ハリアーハイブリッドのベースグレードは必要十分な内容

それでは、室内の快適装備やシートアレンジを比較していきましょう。 新型ハリアーの運転席まわりは、他グレードだとマルチインフォメーションディスプレイが7インチですが、「Sハイブリッド」では4.2インチのTFTカラーディスプレイになります。 運転席は6ウェイのパワーシート、助手席は手動調整式。シートヒーターはありません。フルオートエアコンは左右独立温度コントロールで運転席集中モードもあります。 8インチのディスプレイオーディオが標準装備で、スマホ連携可能ですが、コネクテッド機能がヘルプネットとeケアのみ。T-Connectナビがオプション設定もないのが残念なところです。

シートアレンジは、後席が6:4分割可倒式。倒すとやや傾斜はできますが、段差のない広いラゲッジスペースが確保できます。デッキボード下にはスライド式の収納もあり、こまごました荷物がスッキリと収まるのも嬉しいところですね。

多彩なシートアレンジならCX-5がオススメ! 運転席の快適性もピカイチ

そしてCX-5は、まず運転席まわりでは10.25インチの大きなセンターディスプレイがあり、運転席10wayパワーシート&ドライビングポジションメモリー機能、前席シートヒーターやステアリングヒーターなどが標準装備。 運転席&助手席独立コントロール機能+花粉除去フィルター付きのフルオートエアコンと、風向調整式のリアベンチレーター、後席のシートヒーターも標準装備です。 ナビはマツダコネクトが標準装備で、スマホ連携もOK。CD/DVDや地デジTVチューナーはオプションとなっています。

シートアレンジは後席が4:2:4分割の可倒式で、アレンジ多彩。やや傾斜はあるものの段差のないスペースが確保でき、床下収納もあります。ラゲッジ側からリモコンレバーで倒すことができて便利です。

【快適装備比較】万一の際に役立つ機能を搭載するのはハリアーだが、CX-5はUSBソケットの数が前後ともに2つずつ

続いて、快適&おもてなし装備を見ていきましょう。 ハリアーは、夜間に室内をムーディーに演出するクリアブルーのイルミネーテッドエントリーシステムが特徴の一つでもありますが、「Sハイブリッド」は他グレードよりやや照らされるポイントが少なくなり、控えめとなっています。 ハイブリッドならではのファミリーに嬉しい装備として、非常時給電システム付きのAC100V・1500Wコンセントが4万4000円のオプション。万が一の災害時にも役立つので、これは欲しいところ。

USBソケットは2個あります。また、他グレードでは前後方録画機能付きのデジタルインナーミラーが標準装備ですが、このグレードでは8万8000円のオプション。なくても困るものではありませんが、別でドライブレコーダーを購入する予定ならば、付けてしまった方が見た目もスッキリするはず。 ただ、パワーバックドアや調光パノラマルーフが設定されないのは惜しいところです。

対してCX-5は、USBが前席2個、後席2個、AC電源ソケットが1個付いています。パワーリフトゲートも標準装備で、電動スライドガラスサンルーフが8万8000円でオプション設定されています。音楽好きな人には、ボーズサウンドシステム+10スピーカーで8万2500円のオプションもオススメです。 >>【CX-5とRAV4後席快適性比較】後席シートヒーターはCX-5だけ! USBポートは後席に2つずつと同じだが、設置位置に違いあり

【先進装備比較】CX-5はフル装備だが、ハリアーは欲しい機能がオプション設定

それでは先進の安全運転支援技術を比較してみます。ハリアーは「トヨタ セーフティセンス」が標準装備で、自転車も検知するプリクラッシュセーフティやLTA(レートレーシングアシスト)、全車速追従機能付きレーダークルーズコントロールなどが揃います。 ただハイビームがオートマチックハイビームになったり、後方接近車両を検知する機能が6万8200円のオプションになったり、パノラミックビューモニターの設定もなく、フル装備とは言えません。 そしてCX-5は、全車速追従機能付マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(AT車)をはじめ、AT誤発進抑制制御(前進時・後退時)、ブラインド・スポット・モニタリング、360度ビューモニター+フロントパーキングセンサーなど、市街地から遠出までしっかり安心の先進装備が揃っています。 夜間でも賢く照らしてくれるアダプティブ・LED・ヘッドライトや、レーン・キープ・アシスト・システム、交通標識認識システムも標準装備となっています。

【維持費比較】ディーゼルのCX-5は燃料代が安いのは魅力だが、トータルで考えるとハリアーハイブリッドがお得

では最後に維持費の面では、ハリアーは年に一度かかる自動車税が4万3500円。購入時と1回目の車検の重量税は免税です。 ガソリン代は、使用するレギュラーガソリンの平均価格(6月28日現在)が148円で、WLTCモード燃費が22.3km/Lなので、500km走行するのに約3315円かかります。   対してCX-5は、自動車税が4万3500円で重量税が免税になるのは同じです。使用する軽油の平均価格(6月28日現在)が126.4円で、WLTCモード燃費が17.4km/Lなので、500km走行するには約3628円かかります。維持費はややハリアーの方がお得ですね。

CX-5は快適装備などが充実しているが、ハリアーは必要十分な機能を搭載! シートアレンジの多彩さはCX-5に軍配

ということで、車両価格はほぼ同等でもハリアーはベーシックなグレード、CX-5はトップグレードということで、運転席まわりの装備や安全装備で差が目立ちましたが、ハリアーも乗って不便を感じるところはないと思います。 シートアレンジの違いで、よりフレキシブルな使い方がしたいファミリーは、CX-5の方が便利かなという印象です。みなさんのファミリーにはどちらが合うのか、ぜひじっくり選んでみてくださいね。 【筆者:まるも 亜希子】

トヨタ/ハリアー
トヨタ ハリアーカタログを見る
新車価格:
312.8万円620万円
中古価格:
57.8万円702.1万円

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

検索ワード

まるも 亜希子
筆者まるも 亜希子

大学卒業後、編集プロダクション株式会社エディトリアル・クリッパーに就職、自動車雑誌「ティーポ(Tipo )」の編集者として6年間勤務。2003年にフリーランスとして独立。現在は雑誌やウェブサイトの自動車関連記事に出演・寄稿している。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、日本自動車ジャーナリスト協会会員。記事一覧を見る

MOTA編集部
監修者MOTA編集部

MOTA編集部は自動車に関する豊富な知識を持つ専門家チーム。ユーザーにとって価値のあるコンテンツ・サービスを提供することをモットーに、新型車の情報や、自動車の購入・売買のノウハウなど、自動車に関する情報を誰にでも分かりやすく解説できるように監修しています。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!

新車・中古車を検討の方へ

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

トヨタ ハリアーの最新自動車ニュース/記事

トヨタのカタログ情報 トヨタ ハリアーのカタログ情報 トヨタの中古車検索 トヨタ ハリアーの中古車検索 トヨタの記事一覧 トヨタ ハリアーの記事一覧 トヨタのニュース一覧 トヨタ ハリアーのニュース一覧

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる