【ahead femme×オートックワン】-ahead 4月号- オンナにとってクルマとは

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サーキット走行の勧め

F1グランプリが開幕すると、もうすぐ春だなぁと感じる。なんて感覚は女友達には通用しないのだけれど、近頃ちょっと変化を感じていることがある。

東京都内に住んでいて、愛車は持っておらず、普段はクルマを運転する機会のない女性たちが、「カートをやってみたい」と言い出したのである。

これは2年ほど前から突然起こりはじめた現象で、今年に入ってますます女性たちの”カート願望”が高まっているのを感じる。

いったい、どういう理由があるのだろうか。私の知らないところで、カートの大ブームが起こっている?

いや、そんなことはなさそうだ。理由はともあれ、私は女性がサーキットを走ることに大賛成である。

すべての女性ドライバーに、サーキット走行の体験を義務づけたいくらいで、これにははっきりとした理由がある。

私が初めてサーキットを走ったのは、レースでも何でもない単なる練習走行だった。免許取得から5年後のことで、普段の運転はそれなりに上手だと自負していたし、運動神経にもかなりの自信があった。

ところがレーシングカーでたったの20分、真剣にサーキット走行をしただけで、私はフルマラソンを走り切った人みたいに精根尽き果て、エンジンを切った体勢のままビクとも動けなくなり、先輩たちにマシンから引きずり降ろされた。

自分がそんな状態になったことにショックを受け、しかも50代、60代の男性が平気で走っているのを見て、さらにショックで打ちのめされた。

この一件で分かったのが、サーキット走行には「無駄のないスムーズな運転」、「瞬時の的確な状況判断」、「高次元のスピード感覚」が必要不可欠だということ。つまり、どれほど速いスピードが出ている中でも、落ち着いて丁寧な運転ができ、周囲や路面の状況を冷静に見極められる人が、サーキットを速く走れる人だ。

決して運動神経や度胸の良さではないのだった。

こんなことは、街中での運転や普段の生活ではまず気がつかないし、教えられることもないだろう。

私はその後、サーキットで速くなりたいと思えば思うほど、一般道での運転から「安全に丁寧に」を心掛けるようになった。

ただ漫然と運転するのではなく、いろんな意識を芽生えさせてくれるサーキット走行は、やはり女性にこそ必要な体験だと思う。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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