今までのマツダのイメージを捨てよ! MX-30は走り&質感ともに全くの新しいクルマだった(1/3)
- 筆者: 竹花 寿実
- カメラマン:大西 靖
今までのマツダ車とは全然違うデザインに、なにより注目の観音開きドアなどツッコミたくなる要素が盛りだくさんのMX-30。だが、見た目以上に乗り味もCX-5やCX-30など既存モデルとは味付けがかなり違うというが果たして……。マツダが電動化戦略の第一弾モデルとしてデビューしたMX-30の実力やいかに。
今までの常識を捨てよ! チャレンジングな内容だった
2020年10月8日発売されたマツダの新型SUV「MX-30」は、誤解を恐れずに言うなら「走るコトだけが目的ではないクルマ」である。
初代CX-5に始まる魂動デザインを用いた、クルマ好きのハートを刺激するダイナミックでスタイリッシュなモデルの数々とは一線を画した、抑揚を抑えたクリーンで端正なエクステリアや、コルクの使用など、これまでにない質感に仕立てられたインテリアからも、既存の価値観に捕らわれずに開発されたことがよく判る。
MX-30は、移動中だけでなく、停まっている時も車内で心地良く過ごせるクルマという意味では、主査の竹内都美子氏が語る「新たな価値を提供できる商品」というコンセプトの具現化に成功したように思える。
だがMX-30はカフェ空間でもデザインホテルでもなくクルマだ。静的な質感と、走りや快適性といった動的な部分のバランスは、このクルマにとってとても重要である。今回は神奈川県川崎市の多摩川沿いにあるホテルを起点に試乗する事ができた。
デザインが秀逸! キモの観音開きの使い勝手は……
昨秋の東京モーターショー以来、何度か目にしているMX-30だが、これまでは違和感が拭えなかったのだが、初めてリアルワールドで見ると、なかなかカッコいいと感じた。
筆者の目が慣れてきたのかもしれないが、他に似たものが無い個性的なデザインが、魅力的に見えてきたのだ。
MX-30のデザインは「クリーンで躍動感を抑えた」と言われているが、実際には「シンプル」とひと言では片付けられない、かなり凝った造形をしている。
とくにフロントマスクや前後フェンダーなどは、見る角度によって印象がかなり変化する。時間がたっても飽きが来ないデザインなのかもしれない。
リヤドアのデザインはイイが、使い勝手はイマイチ
観音開きのフリースタイルドアは、メリットとデメリットがあると感じた。
メリットは、クーペフォルムながら4枚ドアを実現した点や、後席へアクセスするときに、ドアを回り込む必要がない点など。Bピラーが無いので、小さな子どもをチャイルドシートに乗せ降ろしするときなどは、確かに便利だろう。
一方デメリットは、後席の乗員が自力で乗降できない点だ。フロントドアが空いた状態でないとリアドアは開閉出来ないので、必ず誰かにドアを開け閉めしてもらわなければならない。
あと、フロントドアが90度近く開くのはとても良いのだが、途中にストッパーがないので、駐車場では隣のクルマに気を遣うだろう。
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