今までのマツダのイメージを捨てよ! MX-30は走り&質感ともに全くの新しいクルマだった(2/3)
- 筆者: 竹花 寿実
- カメラマン:大西 靖
イイ意味でモーターを感じさせない超自然な走り
今回はまず2WDから試乗した。バッテリーEV仕様は来年1月に発表予定なので、今回は、最高出力156PS/6000rpm、最大トルク199Nm/4000rpmの自然吸気2リッター直4直噴DOHCガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」に、6.9PS/1800rpmと49Nm/100rpmを発揮する交流同期モーターによる「Mハイブリッド」を組み合わせたマイルドハイブリッドの「e-SKYACTIV G」の試乗である。
モーターの出力は小さいものの、発進時からクルマの動きがとても軽い。加速もとてもスムースで、プラットフォームを共用するCX-30のディーゼルモデルほどではないものの、十分以上の力強さだ。
またスカイアクティブXの必要性も特に感じない。ブレーキバイワイヤによる回生ブレーキの制御も巧みで、減速フィールにも全く違和感はない。
4WDモデルも基本的に2WDと同様だが、乗り心地は若干だがコシが強い印象で、ドライブシャフトがキャビンの下で回転しているためか、ほんの少しだがノイズが大きく感じた。
だが、走行状況に応じて前後アクスルの駆動トルクを適切に配分する電子制御4WDシステム「i-ACTIV AWD」と、進化したG-ベクタリング・コントロール(GVC)であるGVC Plusにより、コーナリングはとてもスムーズで自然なフィーリングを実現。TCS(トラクションコントロールシステム:空転防止装置)との協調制御により悪路走破性を高め、悪路での坂道発進時に後退を抑制するヒル・ローンチ・アシストも備えたオフロード・トラクション・アシストも備わるので、キャンプやウインタースポーツへ行く場合でも安心感は高い。
ハンドリングは、CX-30と比較すると、ステアリングの入力に対するゲインが若干緩やかだが、狙ったラインを外すようなことはなく、しなやかにコーナリングする印象だ。
また直進性は良く、高速道路でも高い安心感が感じられるので、とても落ち着いた気持ちで運転できる。これまでのマツダ車の走りのイメージとはかなり異なる、「癒やし系」の穏やかな走りと言える。
快適性はバツグン! 静粛性もお見事なデキ
快適性も高い。ボディはフリースタイルドアを採用しているため、開口部が大きいが、その分しっかり補強されているので、剛性感の不足は全く感じず、振動の少ない、フラットな乗り心地を実現している。実際にはCX-30よりもボディ剛性は高いそうだ。
フロントよりもリアをよりソフトにした足まわりりが奏功して、後席の乗り心地も良好。落ち着いたハンドリングを狙ったチューニングが、乗り心地にも寄与しているというわけである。
また、静粛性の高さも特筆ものだ。ロードノイズだけでなく、エンジンノイズもしっかり抑えられている。
もちろん全く聞こえないわけではないが、MX-30はパワートレインの存在を必要以上に意識させずに、心地良い空間に包まれて移動できるクルマに仕上がっていると言って良いだろう。
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